ep.24 イメージ。/ kwkm
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初めて一緒に帰る帰り道。
オフィスを出た彼を見るのは初めて。
ちゃんとカップルに見えているのか不安でしょうがない。
歩く速度が合わなくて、置いてかれないように少し小走りでついて行く。
「あ、ごめん。早かったですか?」
「いえ...!大丈夫...!」
「そんなわけないじゃん」
「はい。これで解決」ってあまりにも自然に私の手を握る。
は...?なんて、あまりにも可愛くない心の声が漏れなくてよかった。
大きな手が私の右手を包んでくれてる。
こんな自然に、こんな堂々と。
あんなよそよそしかったのに。
あんな真面目でドライな付き合いしそうとか思ってたのに。
「このまま俺ん家くる?」
電車を待っているホームでそう言われた時の甘く優しい声に、全然イメージと違うじゃん...と嬉しく思いながら頷いた。
・
後でわかったことだけど、あのデザートたち
最初から私のために買ってくるようにしてくれてたんだって。
そのさらに後にわかったことだけど、こうちゃんに1口もらってる私が嫌で先回りして用意するようにしてくれてたんだって。
「麗結、この記事なんだけどさ」
私の彼はその派手な見た目から少し勘違いしてしまいそうだが、とても真面目だ。
「ここ間違ってる」
「あ!ホントだ!ありがとうございます」
「いーえ。また出来たら見せて」
それに加えてとても優しく丁寧だ。
仕事以外の彼を全く知らなかった私は全然違うお付き合いをイメージしてたんだよ?
「こここうの方がええんやない?」
「確かにそうだねぇ」
「あー!違う!そうやない。貸して」
実際の彼は、とても甘い。
とても私のことを愛してくれている、というのがヒシヒシと伝わる。
ほら、今だってパソコン使えてない私に変わって色々操作してる。
「川上さん、俺のもなんか変になった」
「こうちゃんは自分で直せるやろ」
「冷た!冷たすぎ!」
これが本当の彼。
ちょっと恥ずかしくなっちゃうけど、彼女の特権?
こんなの想像してなかったんだ。
「麗結、こっちきて」
「待って!後ちょっとで準備終わるから...」
「待てへん...」
たまに拓朗くんの家にお邪魔してご飯を作るようになった。
意外と甘えん坊なのもイメージと全然違う。
ほら今だって、そっちには行けないと分かったから拓朗くんがキッチンに来てくれた。
「拓朗くん好きだよ」
全然イメージと違う日々は、私の小さな喜びと、大きな幸せだ。
オフィスを出た彼を見るのは初めて。
ちゃんとカップルに見えているのか不安でしょうがない。
歩く速度が合わなくて、置いてかれないように少し小走りでついて行く。
「あ、ごめん。早かったですか?」
「いえ...!大丈夫...!」
「そんなわけないじゃん」
「はい。これで解決」ってあまりにも自然に私の手を握る。
は...?なんて、あまりにも可愛くない心の声が漏れなくてよかった。
大きな手が私の右手を包んでくれてる。
こんな自然に、こんな堂々と。
あんなよそよそしかったのに。
あんな真面目でドライな付き合いしそうとか思ってたのに。
「このまま俺ん家くる?」
電車を待っているホームでそう言われた時の甘く優しい声に、全然イメージと違うじゃん...と嬉しく思いながら頷いた。
・
後でわかったことだけど、あのデザートたち
最初から私のために買ってくるようにしてくれてたんだって。
そのさらに後にわかったことだけど、こうちゃんに1口もらってる私が嫌で先回りして用意するようにしてくれてたんだって。
「麗結、この記事なんだけどさ」
私の彼はその派手な見た目から少し勘違いしてしまいそうだが、とても真面目だ。
「ここ間違ってる」
「あ!ホントだ!ありがとうございます」
「いーえ。また出来たら見せて」
それに加えてとても優しく丁寧だ。
仕事以外の彼を全く知らなかった私は全然違うお付き合いをイメージしてたんだよ?
「こここうの方がええんやない?」
「確かにそうだねぇ」
「あー!違う!そうやない。貸して」
実際の彼は、とても甘い。
とても私のことを愛してくれている、というのがヒシヒシと伝わる。
ほら、今だってパソコン使えてない私に変わって色々操作してる。
「川上さん、俺のもなんか変になった」
「こうちゃんは自分で直せるやろ」
「冷た!冷たすぎ!」
これが本当の彼。
ちょっと恥ずかしくなっちゃうけど、彼女の特権?
こんなの想像してなかったんだ。
「麗結、こっちきて」
「待って!後ちょっとで準備終わるから...」
「待てへん...」
たまに拓朗くんの家にお邪魔してご飯を作るようになった。
意外と甘えん坊なのもイメージと全然違う。
ほら今だって、そっちには行けないと分かったから拓朗くんがキッチンに来てくれた。
「拓朗くん好きだよ」
全然イメージと違う日々は、私の小さな喜びと、大きな幸せだ。