ep.23 友達って。/ kwkm
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私達は不思議な関係だ。
不思議な関係、なんてよく出来た言葉すぎてあまり伝わらないかもしれないから言い換えよう。
私達はとても都合のいい関係だ。
「彼女と喧嘩した」
「拓朗たちっていっつも喧嘩してるね」
「ほんまそれ。もー、なんで付き合ってんやろね」
それ、私と出会ってから3ヶ月くらい経つけどずーっと言ってるよ。
こんなの口だけ。
全然別れる気配もないし、きっとそんなこと思ってもないんだよね。
「好きだからでしょう?」
「まぁ、好きか嫌いかで言ったら好きかもね。可愛ええし。胸デカイし」
「見た目?」
「まあ見た目やね。見た目って大事やん?麗結もこの前そう言ってたやん」
そう、私も彼と同じ考え。
拓朗の顔がタイプだから、拓朗が好き。
拓朗が好きだから、彼女がいると分かっていても「俺ら友達やん」という彼の言葉に都合よく乗っかってこうして2人で会ってる。
拓朗が私のことをどう思っているのかは分からない。
多分言葉通り「ただの友達」なんだろうけど。
「ま、見た目が良くても中身がね。あんまり合ってない気はしてる。ま、そんなに好きじゃないんだよね。俺が相手のこと。彼女も俺の事そんなに好きじゃないし」
「そんなことないでしょ」
「いやそんなことあるんだよ。俺冷めても付き合えちゃうんだよね」
ふっ、と笑った拓朗の気持ちはよく分からない。
分かるのは、早く別れればいいのにって思う自分がいることと、私のことを選んでくれたらいいのにって思う自分がいること。
「こんな愚痴ばっかりでごめんな」
「結構楽しいよ、私」
「へぇ、麗結変わってるね」
本当は何にも楽しくないよ、好きな人の彼女の話なんて。
でもね、君と会えなくなるのはもっと嫌だ。
「今日もありがとね」
「いえいえこちらこそ。楽しかったし」
「俺、幸せやなぁ。可愛い彼女がおって、麗結がおって」
「なにそれ」
「ん?そのまんまの意味やけど」
君と話せなくなるのは嫌だ。
「次はいつご飯行く?」
「んー...ちょっとやらないけないことがあるからまだわからんなぁ」
「そっか」
少しでも君の隣にいたいの。
不思議な関係、なんてよく出来た言葉すぎてあまり伝わらないかもしれないから言い換えよう。
私達はとても都合のいい関係だ。
「彼女と喧嘩した」
「拓朗たちっていっつも喧嘩してるね」
「ほんまそれ。もー、なんで付き合ってんやろね」
それ、私と出会ってから3ヶ月くらい経つけどずーっと言ってるよ。
こんなの口だけ。
全然別れる気配もないし、きっとそんなこと思ってもないんだよね。
「好きだからでしょう?」
「まぁ、好きか嫌いかで言ったら好きかもね。可愛ええし。胸デカイし」
「見た目?」
「まあ見た目やね。見た目って大事やん?麗結もこの前そう言ってたやん」
そう、私も彼と同じ考え。
拓朗の顔がタイプだから、拓朗が好き。
拓朗が好きだから、彼女がいると分かっていても「俺ら友達やん」という彼の言葉に都合よく乗っかってこうして2人で会ってる。
拓朗が私のことをどう思っているのかは分からない。
多分言葉通り「ただの友達」なんだろうけど。
「ま、見た目が良くても中身がね。あんまり合ってない気はしてる。ま、そんなに好きじゃないんだよね。俺が相手のこと。彼女も俺の事そんなに好きじゃないし」
「そんなことないでしょ」
「いやそんなことあるんだよ。俺冷めても付き合えちゃうんだよね」
ふっ、と笑った拓朗の気持ちはよく分からない。
分かるのは、早く別れればいいのにって思う自分がいることと、私のことを選んでくれたらいいのにって思う自分がいること。
「こんな愚痴ばっかりでごめんな」
「結構楽しいよ、私」
「へぇ、麗結変わってるね」
本当は何にも楽しくないよ、好きな人の彼女の話なんて。
でもね、君と会えなくなるのはもっと嫌だ。
「今日もありがとね」
「いえいえこちらこそ。楽しかったし」
「俺、幸せやなぁ。可愛い彼女がおって、麗結がおって」
「なにそれ」
「ん?そのまんまの意味やけど」
君と話せなくなるのは嫌だ。
「次はいつご飯行く?」
「んー...ちょっとやらないけないことがあるからまだわからんなぁ」
「そっか」
少しでも君の隣にいたいの。