ep.22 全然タイプじゃない。/ fkr
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「絶対やだ」といつも一緒の友達に即答したのは、相手が東大生の集まりだと聞いたから。
現実なんて忘れて楽しく呑みたいのに、そんな賢い人達の堅い話なんて聞きたくないし、絶対話会わないし、何より絶対タイプの人なんていない。
飲み会に参加する理由なんて、遊び相手を見つけるためだけだった。
「なんでこんなに可愛いのに彼氏いないんだろう?」と何度聞かれても「まだ必要ないかなぁ」と答えてた。
本当は必要ないんじゃない、遊んでいたいだけというクズすぎる理由なんだけど。
「人数が足りないのー!麗結お願いっ!」
「やだよ、バカだし話し合わないって」
「私がお金全部持つから!ね?」
「なんでそこまでして東大生と飲みたいのさ」
目の前でうざいくらいに私を飲み会に連れていこうとする親友に一番気になっている質問をぶつけてみる。
彼女は本気で彼氏を作ろうとしてるから、何となく答えの予想は出来てるけど。
「そりゃあ玉の輿に乗りたいでしょ?!麗結もそうでしょ?!」
「あー...!わかったわかった!分かったから!!!」
がしっと肩を掴まれて、ゆさゆさと体を揺らしてきた親友を止めるべく「行くから!」と答えるしかなかった。
もちろん、親友の奢りだということは忘れずにね。
・
・
・
「はいはい!俺は法学部の4年生です!」
「僕は院で物理やってまーす」
「僕もまあ似たような感じかな」
「あ、こいつは東大生じゃないから」
「そんな細かいことはいいって!」
「東工大と東大は違うだろ!もっと自分の大学に自信持てって!」
「別に大学名なんてどうでも...」
目の前に現れたのは、東大と言われたらそうでしょうねぇと言えそうな賢そうな見た目の人たち。
あーあ、もちろんイケメンのタイプなんていないし、想像通り物理だの法学だの難しそうな話ばっかりだ。
真面目そうだから遊んでくれそうな人もいないし。
ただで飲めるからいいんだけどさ。
「ねぇ、それ美味しい?」
「えっ...まぁ...」
「すっごーい、僕野菜食べれないんだよね」
親友も含めた仲間たちは賢そうな東大生たちに囲まれてグイグイ飲んでるけど、私はなんだか乗り気になれなくてひとりでタダ飯をひたすら食べていた。
そんな時、隣にやってきたのが東大生じゃないメガネの人だった。
現実なんて忘れて楽しく呑みたいのに、そんな賢い人達の堅い話なんて聞きたくないし、絶対話会わないし、何より絶対タイプの人なんていない。
飲み会に参加する理由なんて、遊び相手を見つけるためだけだった。
「なんでこんなに可愛いのに彼氏いないんだろう?」と何度聞かれても「まだ必要ないかなぁ」と答えてた。
本当は必要ないんじゃない、遊んでいたいだけというクズすぎる理由なんだけど。
「人数が足りないのー!麗結お願いっ!」
「やだよ、バカだし話し合わないって」
「私がお金全部持つから!ね?」
「なんでそこまでして東大生と飲みたいのさ」
目の前でうざいくらいに私を飲み会に連れていこうとする親友に一番気になっている質問をぶつけてみる。
彼女は本気で彼氏を作ろうとしてるから、何となく答えの予想は出来てるけど。
「そりゃあ玉の輿に乗りたいでしょ?!麗結もそうでしょ?!」
「あー...!わかったわかった!分かったから!!!」
がしっと肩を掴まれて、ゆさゆさと体を揺らしてきた親友を止めるべく「行くから!」と答えるしかなかった。
もちろん、親友の奢りだということは忘れずにね。
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「はいはい!俺は法学部の4年生です!」
「僕は院で物理やってまーす」
「僕もまあ似たような感じかな」
「あ、こいつは東大生じゃないから」
「そんな細かいことはいいって!」
「東工大と東大は違うだろ!もっと自分の大学に自信持てって!」
「別に大学名なんてどうでも...」
目の前に現れたのは、東大と言われたらそうでしょうねぇと言えそうな賢そうな見た目の人たち。
あーあ、もちろんイケメンのタイプなんていないし、想像通り物理だの法学だの難しそうな話ばっかりだ。
真面目そうだから遊んでくれそうな人もいないし。
ただで飲めるからいいんだけどさ。
「ねぇ、それ美味しい?」
「えっ...まぁ...」
「すっごーい、僕野菜食べれないんだよね」
親友も含めた仲間たちは賢そうな東大生たちに囲まれてグイグイ飲んでるけど、私はなんだか乗り気になれなくてひとりでタダ飯をひたすら食べていた。
そんな時、隣にやってきたのが東大生じゃないメガネの人だった。