ep.19 たからもの。/ fkr
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「けんくんに貰った指輪がね...見当たらなくて...」
「ごめんなさい」と頭を下げる。
せっかく心を込めてプレゼントしてくれたのに、こんなあっさりどこかにやっちゃう彼女なんて幻滅するだろう。
「なんだ、そんなこと?」
「え?」
「もー...心配して損したー!大袈裟!麗結ちゃんに何も無くて良かったぁ」
ケロッとした姿の彼は、またスプーンをパフェのソフトクリームに伸ばす。
私の中では一大事なのですが。
けんくんから貰ったやつだからだし、けんくんとお揃いだからだし、それに。
「だって!けんくんがDear my Princessって印字してくださいって頼んでくれたなんてやばいじゃん!」
「えぇ。そんなこと?今度はさらに可愛いやつプレゼントするからもう悲しい顔しないで?ね?」
第2の秘密は、リングの内側に印字された『Dear my Princess』の文字だった。
さすがに泣いた。全然そんなことしそうなキャラじゃないのにって笑った。
「でもどっかいったのは気持ち悪いなぁ。明日落ち着いてもう1回探してみたら?一緒に探そ」
「ごめんね...せっかく...」
「もーう!大事にしてくれて嬉しいよ。でもあれが無くなったからって僕達がどうなるとかじゃないじゃん。僕はいなくならないし。指輪はまたプレゼントするよ。だから!もう悲しい顔しないで」
私の手をぎゅっと握って優しい目でこちらを見る。
「でも無くしたのは麗結ちゃんの管理力不足だからそれは怒る。怒ったから、明日お仕事終わったらずっと相手して。僕明日夕方からオフだから」
「いいよね?」って怒ってるフリをしてるのか、ほっぺをぷくーっと膨らましてる。
あまりにも可愛すぎる怒り方。
「可愛い」
「怒ってるんだけど!」
「ありがとう」
「ん?なにが?...あ!帰らなきゃ!社長に怒られる!ごめんね!」
慌てて立ち上がった彼は、カバンを持ってあたふたしてる。
その背中をまたぎゅっと捕まえて「大好き」と呟くと「僕はその倍大好き」と甘すぎる返事。
やっぱり、けんくんに勝てるたからものはないんだなぁって。
たからものが無くなって悲しい日かと思いきや、幸せだなぁって改めて実感する日になった。
・
・
次の日、職場で指輪をを見つけてけんくんにちょっぴり怒られたことは言うまでもない。
「ごめんなさい」と頭を下げる。
せっかく心を込めてプレゼントしてくれたのに、こんなあっさりどこかにやっちゃう彼女なんて幻滅するだろう。
「なんだ、そんなこと?」
「え?」
「もー...心配して損したー!大袈裟!麗結ちゃんに何も無くて良かったぁ」
ケロッとした姿の彼は、またスプーンをパフェのソフトクリームに伸ばす。
私の中では一大事なのですが。
けんくんから貰ったやつだからだし、けんくんとお揃いだからだし、それに。
「だって!けんくんがDear my Princessって印字してくださいって頼んでくれたなんてやばいじゃん!」
「えぇ。そんなこと?今度はさらに可愛いやつプレゼントするからもう悲しい顔しないで?ね?」
第2の秘密は、リングの内側に印字された『Dear my Princess』の文字だった。
さすがに泣いた。全然そんなことしそうなキャラじゃないのにって笑った。
「でもどっかいったのは気持ち悪いなぁ。明日落ち着いてもう1回探してみたら?一緒に探そ」
「ごめんね...せっかく...」
「もーう!大事にしてくれて嬉しいよ。でもあれが無くなったからって僕達がどうなるとかじゃないじゃん。僕はいなくならないし。指輪はまたプレゼントするよ。だから!もう悲しい顔しないで」
私の手をぎゅっと握って優しい目でこちらを見る。
「でも無くしたのは麗結ちゃんの管理力不足だからそれは怒る。怒ったから、明日お仕事終わったらずっと相手して。僕明日夕方からオフだから」
「いいよね?」って怒ってるフリをしてるのか、ほっぺをぷくーっと膨らましてる。
あまりにも可愛すぎる怒り方。
「可愛い」
「怒ってるんだけど!」
「ありがとう」
「ん?なにが?...あ!帰らなきゃ!社長に怒られる!ごめんね!」
慌てて立ち上がった彼は、カバンを持ってあたふたしてる。
その背中をまたぎゅっと捕まえて「大好き」と呟くと「僕はその倍大好き」と甘すぎる返事。
やっぱり、けんくんに勝てるたからものはないんだなぁって。
たからものが無くなって悲しい日かと思いきや、幸せだなぁって改めて実感する日になった。
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次の日、職場で指輪をを見つけてけんくんにちょっぴり怒られたことは言うまでもない。