ep.19 たからもの。/ fkr
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1度電話を切って彼が数分後に来てくれることになったということまではいいけど微妙に散らかした部屋のどうしようもなさ。
さらになくなったリングは見つかっていない。
どうする?
彼の仕事場からここまであと10分もない。
やっぱりどうしようもない。
あたふたしてるだけで時間が過ぎ去り、心の準備もしないままインターホンがなった。
覗き窓から外を見ると、そこには確かにけんくんか立っていたからドアを開けると「やっほ」って手を挙げた彼。
「ねぇ、どうしたの?大丈夫?」
後ろ手でドアを閉めた彼が心配そうに眉を下げる。
その姿を見て、申し訳なさと悲しさと安心と色々な感情がごっちゃごちゃになって彼の細すぎる身体に抱きついた。
「えっ...どうしたの?」
「けんくん...」
「...よしよし。なんか悲しいことがあったんだね」
その胸に飛び込むと感情が一気に溢れて自分のせいなのに涙が零れた。
震えた声に状況を察してくれたけんくんは、右手で私の体を包んだまま左手で頭をポンポンと撫でてくれる。
こくりと頷くと「とりあえず上がっていい?麗結ちゃんの好きなパフェ買ってきたよ?食べよ」と笑う。
「どうしたの?...もしかして泥棒に入られてたとか?!」
「全部私が散らかしたの!笑」
「良かった。荒らされてたのかと思ったよ」
私が散らかした部屋を見て「これは後で片付けないとね」って何も気にすることなくダイニングテーブルに座った彼は「はい!いちご味だよ」と長いスプーンを私に手渡す。
自分の分はちゃんと手に持っていて、2本もらってきてくれたのか。
「で、何があったの?」ってスプーンをくわえたままの彼が尋ねる。
「あのね...けんくん悲しまないでね...」
「僕が悲しむこと?麗結がこんなに悲しんでることが既に悲しいんだけど。これ以上?以下なら耐えられそうだけど」
「...もー...」
「え?!また泣くの?!...まさか別れるとか言わないよね?嫌だからね?!」
「実は...」
瞬きもせずにじとーっと彼の目がこちらを見る。
息してるのか不安になるくらい前のめりで真剣だ。
さらになくなったリングは見つかっていない。
どうする?
彼の仕事場からここまであと10分もない。
やっぱりどうしようもない。
あたふたしてるだけで時間が過ぎ去り、心の準備もしないままインターホンがなった。
覗き窓から外を見ると、そこには確かにけんくんか立っていたからドアを開けると「やっほ」って手を挙げた彼。
「ねぇ、どうしたの?大丈夫?」
後ろ手でドアを閉めた彼が心配そうに眉を下げる。
その姿を見て、申し訳なさと悲しさと安心と色々な感情がごっちゃごちゃになって彼の細すぎる身体に抱きついた。
「えっ...どうしたの?」
「けんくん...」
「...よしよし。なんか悲しいことがあったんだね」
その胸に飛び込むと感情が一気に溢れて自分のせいなのに涙が零れた。
震えた声に状況を察してくれたけんくんは、右手で私の体を包んだまま左手で頭をポンポンと撫でてくれる。
こくりと頷くと「とりあえず上がっていい?麗結ちゃんの好きなパフェ買ってきたよ?食べよ」と笑う。
「どうしたの?...もしかして泥棒に入られてたとか?!」
「全部私が散らかしたの!笑」
「良かった。荒らされてたのかと思ったよ」
私が散らかした部屋を見て「これは後で片付けないとね」って何も気にすることなくダイニングテーブルに座った彼は「はい!いちご味だよ」と長いスプーンを私に手渡す。
自分の分はちゃんと手に持っていて、2本もらってきてくれたのか。
「で、何があったの?」ってスプーンをくわえたままの彼が尋ねる。
「あのね...けんくん悲しまないでね...」
「僕が悲しむこと?麗結がこんなに悲しんでることが既に悲しいんだけど。これ以上?以下なら耐えられそうだけど」
「...もー...」
「え?!また泣くの?!...まさか別れるとか言わないよね?嫌だからね?!」
「実は...」
瞬きもせずにじとーっと彼の目がこちらを見る。
息してるのか不安になるくらい前のめりで真剣だ。