ep.16 君のハンカチ。/ izw
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「拓司くんってスポーツタオルしか持たないの?」と彼女が首を傾げたのは、今日仕事に持っていったタオルを洗濯カゴに出したから。
そういう訳じゃないけど、スポーツ観戦行くとどうしても好きな選手のやつは買っちゃうし、気づいたらスポーツタオルばっかりになってた、っていうのが正しい。
いつもの様に彼女と一緒に風呂に入った俺の次の仕事は彼女の髪を乾かすこと。
洗面台の前に立つ彼女の後ろに立って髪を乾かすだけなんだけど、俺はこの時間が好きだったりする。
「拓司くんなぜかタオルは置いていってないんだよね」
「服とかと違ってかさばらないから持って帰ってたよね。あと今日みたいに汗拭いたりしてねぇから汚くないし」
「明日は私のハンカチ持って行ってね」
ドライヤーの音に負けないように少し大きな声で話す。
彼女の物を持ってくなんてなんかカレカノっぽーいなんてことを鏡に映る自分たちの姿を見ながら考える。
いや、カレカノなんだけど。
いやいや、髪乾かしてるあの状況がカレカノなんだけど。
いやいやいや、それ以前に一緒に風呂入ってるし今から同じベットに行きますし?!
「拓司くんどうしたの?」
「...おっ...と?俺またなんか話聞いてなかった?!」
「ほんとだよ!拓司くん急に意識どっかに飛んじゃうもんね」
ドライヤーを終えて、ソファーで彼女との夜の妄想を繰り広げていたら、少し困ったような顔した彼女が目の前に立っていた。
手に握られているのはタオル地のハンカチ。
左手には真っ白なやつ、右手には水色ベースにカラフルなラインが入ったやつ。
「さすがにお花柄とかは嫌でしょ?」
「まぁ...いろんな人に突っ込まれそうだからね、ありがとう。こっち借りてくわ」
俺が手に取ったのは右手の方。
そういう訳じゃないけど、スポーツ観戦行くとどうしても好きな選手のやつは買っちゃうし、気づいたらスポーツタオルばっかりになってた、っていうのが正しい。
いつもの様に彼女と一緒に風呂に入った俺の次の仕事は彼女の髪を乾かすこと。
洗面台の前に立つ彼女の後ろに立って髪を乾かすだけなんだけど、俺はこの時間が好きだったりする。
「拓司くんなぜかタオルは置いていってないんだよね」
「服とかと違ってかさばらないから持って帰ってたよね。あと今日みたいに汗拭いたりしてねぇから汚くないし」
「明日は私のハンカチ持って行ってね」
ドライヤーの音に負けないように少し大きな声で話す。
彼女の物を持ってくなんてなんかカレカノっぽーいなんてことを鏡に映る自分たちの姿を見ながら考える。
いや、カレカノなんだけど。
いやいや、髪乾かしてるあの状況がカレカノなんだけど。
いやいやいや、それ以前に一緒に風呂入ってるし今から同じベットに行きますし?!
「拓司くんどうしたの?」
「...おっ...と?俺またなんか話聞いてなかった?!」
「ほんとだよ!拓司くん急に意識どっかに飛んじゃうもんね」
ドライヤーを終えて、ソファーで彼女との夜の妄想を繰り広げていたら、少し困ったような顔した彼女が目の前に立っていた。
手に握られているのはタオル地のハンカチ。
左手には真っ白なやつ、右手には水色ベースにカラフルなラインが入ったやつ。
「さすがにお花柄とかは嫌でしょ?」
「まぁ...いろんな人に突っ込まれそうだからね、ありがとう。こっち借りてくわ」
俺が手に取ったのは右手の方。