ep.15 愛しい。/ kwkm
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玄関まで送ってくれた父と母に深すぎるお辞儀をした彼は車に乗り込んだ瞬間「緊張したー!」とハンドルに手を添えて顔を伏せた。
「全然そんなふうに見えなかったよ?」
「まじ?ならええんやけど。最初とか吐くかと思ったしお父さんの目全然見れへんし終わったと思った...」
「大丈夫大丈夫!お父さんもちゃんと笑ってたよ」
「なら成功?」
そう言って顔を上げた彼に「大成功だよ!」と伝えると、「っしゃ」ってちょっと疲れてそうな声で言うと手の平をこちらに向ける。
パチンと小さな音を立ててハイタッチをすると、ニコッと笑う。
「帰ろっか」
「疲れてるよね、運転できなくてごめんね」
「ええよ、俺運転好きだし。今の麗結とのハイタッチで元気回復したし」
「単純ね」
「男なんてそんなもんだよ、それに俺が麗結を幸せにするって麗結をいちばん大切にしてる人に言えたんやから清々しい気持ち。疲れてないよ」
「シートベルトして」って言葉と同時にエンジンがかけられて車が2人の家に走り出す。
こんな幸せな帰り道あるだろうか。
彼がうちのお母さんやお父さんと楽しそうに話していて、家族になるってこういうことなんだなって、実感して。
それだけでも気持ちはポカポカなのに。
「ってことで、結婚しようね」
「ってことでって、やっぱりプロポーズ感ないよね」
「今更恥ずいやもん。改めてとか無理!」
「ほらあるじゃん、オシャレなディナーに呼んでさ。花束と豪華なご飯でプロポーズみたいなの!」
「じゃあ来週予約しとく」
「もう遅いって!笑」
「麗結がやりたいことは全部やってあげたいやん」
運転中じゃなかったら飛びついてたと思う、確実に。
「そこ開けて」と信号待ちの彼が、私の前のグローブボックスを指さす。
なんだろう?と恐る恐る開けてみるとそこにはリボンが巻かれた小さい箱。
多分、いや、きっと、これは、あれだ。
「全然そんなふうに見えなかったよ?」
「まじ?ならええんやけど。最初とか吐くかと思ったしお父さんの目全然見れへんし終わったと思った...」
「大丈夫大丈夫!お父さんもちゃんと笑ってたよ」
「なら成功?」
そう言って顔を上げた彼に「大成功だよ!」と伝えると、「っしゃ」ってちょっと疲れてそうな声で言うと手の平をこちらに向ける。
パチンと小さな音を立ててハイタッチをすると、ニコッと笑う。
「帰ろっか」
「疲れてるよね、運転できなくてごめんね」
「ええよ、俺運転好きだし。今の麗結とのハイタッチで元気回復したし」
「単純ね」
「男なんてそんなもんだよ、それに俺が麗結を幸せにするって麗結をいちばん大切にしてる人に言えたんやから清々しい気持ち。疲れてないよ」
「シートベルトして」って言葉と同時にエンジンがかけられて車が2人の家に走り出す。
こんな幸せな帰り道あるだろうか。
彼がうちのお母さんやお父さんと楽しそうに話していて、家族になるってこういうことなんだなって、実感して。
それだけでも気持ちはポカポカなのに。
「ってことで、結婚しようね」
「ってことでって、やっぱりプロポーズ感ないよね」
「今更恥ずいやもん。改めてとか無理!」
「ほらあるじゃん、オシャレなディナーに呼んでさ。花束と豪華なご飯でプロポーズみたいなの!」
「じゃあ来週予約しとく」
「もう遅いって!笑」
「麗結がやりたいことは全部やってあげたいやん」
運転中じゃなかったら飛びついてたと思う、確実に。
「そこ開けて」と信号待ちの彼が、私の前のグローブボックスを指さす。
なんだろう?と恐る恐る開けてみるとそこにはリボンが巻かれた小さい箱。
多分、いや、きっと、これは、あれだ。