ep.2 はじまり。/ kwkm
名前変換
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「んー、なんか違うなぁ」とソファーを背もたれにして、ラグに座っている彼が呟く。
ローテーブルの上にパソコンを置いて、片脚を立てた状態で座ってて、パソコンをいじってない左手はは首元に。
こうして横から見ると、考える人みたい。
こんな感じじゃなかった?よく知らないけど。
「眉間にシワ、よってるよ?」
「難しいこと考えてますからね」
「何考えてるの?」
「なーいしょ」
同じようにソファーを背もたれにして、彼の真隣に腰掛けると画面を覗き込む素振りを見せたら、そう言いながら見えないように少し画面を下げる。
「なんでよ!」
「ないしょです」
左手の人差し指を立てて、口の前に持っていくとしーっていうポーズ。
「なんでよ」と聞くと「知られなくないですもん」って女子力高めな語尾の返事。
「麗結さん腹減ってます?パスタあるんで食べましょ」
「私やろうか?川上くん今忙しいでしょ?!」
「息抜きです。ミートソースとタラコどっちがいい?」
5つ年下の彼との出会いは、近所の図書館だった。
資格取得のために毎日通っていた図書館に、彼もほぼ毎日来ていた。
最初はこの人毎日いるなぁ、程度でしか認識してなかったんだけど少しするとなんかめっちゃ分厚い本読んでるとか、難しいことばばっかりとか彼がやってることまで気になり始めていた。
なぜそんなに彼だけをしっかりを観察していたかというと、今になって知ったことだけど彼も私を観察するために彼が私の目の前に座るようになったから。
そこから少しずつ目を合わせるようになり、一緒に図書館を出るようになり、仲良くなり。
特に何がある訳じゃないけれど、お互いの家に上がる関係にまでなっていた。
ローテーブルの上にパソコンを置いて、片脚を立てた状態で座ってて、パソコンをいじってない左手はは首元に。
こうして横から見ると、考える人みたい。
こんな感じじゃなかった?よく知らないけど。
「眉間にシワ、よってるよ?」
「難しいこと考えてますからね」
「何考えてるの?」
「なーいしょ」
同じようにソファーを背もたれにして、彼の真隣に腰掛けると画面を覗き込む素振りを見せたら、そう言いながら見えないように少し画面を下げる。
「なんでよ!」
「ないしょです」
左手の人差し指を立てて、口の前に持っていくとしーっていうポーズ。
「なんでよ」と聞くと「知られなくないですもん」って女子力高めな語尾の返事。
「麗結さん腹減ってます?パスタあるんで食べましょ」
「私やろうか?川上くん今忙しいでしょ?!」
「息抜きです。ミートソースとタラコどっちがいい?」
5つ年下の彼との出会いは、近所の図書館だった。
資格取得のために毎日通っていた図書館に、彼もほぼ毎日来ていた。
最初はこの人毎日いるなぁ、程度でしか認識してなかったんだけど少しするとなんかめっちゃ分厚い本読んでるとか、難しいことばばっかりとか彼がやってることまで気になり始めていた。
なぜそんなに彼だけをしっかりを観察していたかというと、今になって知ったことだけど彼も私を観察するために彼が私の目の前に座るようになったから。
そこから少しずつ目を合わせるようになり、一緒に図書館を出るようになり、仲良くなり。
特に何がある訳じゃないけれど、お互いの家に上がる関係にまでなっていた。