ep.14 Game。/ sgi
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私の彼氏は誰もが認めるハイスペックだ。
そう言われる所以の第1はなにより東京大学博士課程だろう。
「へぇ、凄いんだねぇ」と遠い目をするあまり仲良くない友達の頭の中は何となくわかる。
きっと人間離れした頭をしてるから変わってる人なんだろうな、とか。
きっと勉強ばっかりで全然相手にしてもらえないんだろうな、とか。
きっとオタクみたいな格好でメガネでブッサイクなんだろうな、とか。
わかるわかる、そう思うの。
ただ、私の彼氏はハイスペックだ。
ない胸を張って何度でも言おう、ハイスペックだと。
身長は180センチ近くあるし、顔だってかっこいいし、コミュ力は高いし、東大生にしては(というともう偏見の塊だけど)普通の人間だ。
勉強いつしてるの?ってくらいふたりの時間を作ってくれるし、とにかくひたすら優しい、優しさの塊。
「ねぇ、口空いてますけど」
「あ?今集中してっから!」
「間抜けな顔に見えますよ」
そんな彼は最近友人に勧められたというゲームに夢中。
テレビ画面の目の前に座って、必死になってやってるのは1人用のゲームなようで、剣を持って戦ってるけどよく分からない。
ソファーからそれをずっと眺めてるのもそろそろ飽きてきた。
「駿貴くんってハイスペックだよね」
「はぁ?何急に。って!ああ!!死んだ!」
はぁ...ってさっきまで握りしめてたコントローラーを床に置く。
どうやら敵にやられたようだ。
「急にじゃないよ。いつも思ってるよ?私には勿体ないなぁ...って」
「なんじゃそりゃ。麗結ちゃんも俺にはもったいないよ」
「そんなわけないじゃん」
「ほーら!そういうこと言わないって約束したでしょ!」
コンティニューをするために画面に釘付けだった彼がこちらを向く。
やっぱり私には勿体ない。
そう言われる所以の第1はなにより東京大学博士課程だろう。
「へぇ、凄いんだねぇ」と遠い目をするあまり仲良くない友達の頭の中は何となくわかる。
きっと人間離れした頭をしてるから変わってる人なんだろうな、とか。
きっと勉強ばっかりで全然相手にしてもらえないんだろうな、とか。
きっとオタクみたいな格好でメガネでブッサイクなんだろうな、とか。
わかるわかる、そう思うの。
ただ、私の彼氏はハイスペックだ。
ない胸を張って何度でも言おう、ハイスペックだと。
身長は180センチ近くあるし、顔だってかっこいいし、コミュ力は高いし、東大生にしては(というともう偏見の塊だけど)普通の人間だ。
勉強いつしてるの?ってくらいふたりの時間を作ってくれるし、とにかくひたすら優しい、優しさの塊。
「ねぇ、口空いてますけど」
「あ?今集中してっから!」
「間抜けな顔に見えますよ」
そんな彼は最近友人に勧められたというゲームに夢中。
テレビ画面の目の前に座って、必死になってやってるのは1人用のゲームなようで、剣を持って戦ってるけどよく分からない。
ソファーからそれをずっと眺めてるのもそろそろ飽きてきた。
「駿貴くんってハイスペックだよね」
「はぁ?何急に。って!ああ!!死んだ!」
はぁ...ってさっきまで握りしめてたコントローラーを床に置く。
どうやら敵にやられたようだ。
「急にじゃないよ。いつも思ってるよ?私には勿体ないなぁ...って」
「なんじゃそりゃ。麗結ちゃんも俺にはもったいないよ」
「そんなわけないじゃん」
「ほーら!そういうこと言わないって約束したでしょ!」
コンティニューをするために画面に釘付けだった彼がこちらを向く。
やっぱり私には勿体ない。