ep.13 なんて。/ izw
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驚いた。
いつものようにダラダラと運動不足解消をしてジムを出たら。
彼がいた。
「あれ?走ってました?」
「いや、走ってないっすよ。見てくださいよこの綺麗な俺を」
「綺麗な俺って?」
いつも隣で走ってるあなたが綺麗で見とれてるんですけど。
なんて言えないけど、確かに汗はかいてないしいつもみたいなスポーツウェアじゃない。
「ふっ、綺麗な俺とか気持ち悪っ!そうじゃなくて」
「そうじゃなくて?」
これから起こることが全く予測できなくて、首を傾げる。
綺麗な俺とは対照的に、私は汗だくだしこんなパジャマみたいなジャージとTシャツだしなんだか目の前に立ってるのが恥ずかしい。
いつもはこんなこと感じなかったけど、髪はボサボサだしメイクも取れかかってる私をこの彼に見られてるなんて恥ずかしいの極みじゃん。
「嫌なら嫌で全然いいんすけど」
「え?」
少し言いにくそうに彼が下を俯きながら言う。
いつもの爽やかで自分に自信しかありません!って姿からはあまり想像できない彼にこれはこれでドキドキする。
「今から飯、行きませんか?」
「...この状態でですか?」
「...あ、忘れてた」
「...さすがに酷くないですか?」
「あー...」
一瞬、やらかしたって顔をしたんだけど、その表情はすぐにはっと何かを閃いたような顔に変わっていつもの満面の笑みに変わった。
何この人、表情コロコロ変わって忙しい。
「拒否られてない!飯行くの断られてないっすよね?!」
「あ...」
って思ったのは、もちろんご飯を断りにくくなったからではない。
彼に、男の誘いに簡単に乗る女だと思われたら嫌だからだ。
ご飯に行くのは大賛成だ。この格好じゃなければ。
「僕、伊沢拓司っていいます!こんな急なアタックやばいやつだと思ってると思うんすけど...」
「やばいね。私じゃなかったら通報されてたかもですよ?」
「僕が興味持ったのがあなたでよかった」
そう言って私の手を取った彼は、私の手に紙切れを握らせる。
「時間ある時でいいんで連絡ください」なんて言葉付きで。
いつものようにダラダラと運動不足解消をしてジムを出たら。
彼がいた。
「あれ?走ってました?」
「いや、走ってないっすよ。見てくださいよこの綺麗な俺を」
「綺麗な俺って?」
いつも隣で走ってるあなたが綺麗で見とれてるんですけど。
なんて言えないけど、確かに汗はかいてないしいつもみたいなスポーツウェアじゃない。
「ふっ、綺麗な俺とか気持ち悪っ!そうじゃなくて」
「そうじゃなくて?」
これから起こることが全く予測できなくて、首を傾げる。
綺麗な俺とは対照的に、私は汗だくだしこんなパジャマみたいなジャージとTシャツだしなんだか目の前に立ってるのが恥ずかしい。
いつもはこんなこと感じなかったけど、髪はボサボサだしメイクも取れかかってる私をこの彼に見られてるなんて恥ずかしいの極みじゃん。
「嫌なら嫌で全然いいんすけど」
「え?」
少し言いにくそうに彼が下を俯きながら言う。
いつもの爽やかで自分に自信しかありません!って姿からはあまり想像できない彼にこれはこれでドキドキする。
「今から飯、行きませんか?」
「...この状態でですか?」
「...あ、忘れてた」
「...さすがに酷くないですか?」
「あー...」
一瞬、やらかしたって顔をしたんだけど、その表情はすぐにはっと何かを閃いたような顔に変わっていつもの満面の笑みに変わった。
何この人、表情コロコロ変わって忙しい。
「拒否られてない!飯行くの断られてないっすよね?!」
「あ...」
って思ったのは、もちろんご飯を断りにくくなったからではない。
彼に、男の誘いに簡単に乗る女だと思われたら嫌だからだ。
ご飯に行くのは大賛成だ。この格好じゃなければ。
「僕、伊沢拓司っていいます!こんな急なアタックやばいやつだと思ってると思うんすけど...」
「やばいね。私じゃなかったら通報されてたかもですよ?」
「僕が興味持ったのがあなたでよかった」
そう言って私の手を取った彼は、私の手に紙切れを握らせる。
「時間ある時でいいんで連絡ください」なんて言葉付きで。