ep.12 子守唄。/ izw
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まさか出ないだろうなぁ、と思いながら電話をかけてみると意外や意外通話が開始されたから「もしもーし」と声をかけてみると「たくしくん?」と眠そうな彼女の声。
「拓司くんだよ。麗結起きてたの?」
『ううん。寝てたんだけど...拓司くんだったから...』
「ごめんごめん、起こしちゃったね。久々に声聞きたくて」
『私も...』
なんて言いながらも眠たそうな声は変わらず、今にも夢の中に連れていかれてしまいそうだ。
遠距離と言っても電車で2時間くらいで会える距離なんだけど、俺の仕事の関係で彼女に会えるのは月に1回程度。
仕事が落ち着いてる時はこうして電話もできるだけど、最近はそうもいかなかったから久々の彼女の声。
麗結が眠そうにしてるのが脳裏に浮かぶ。
「眠いの?」と聞いても「眠くないよ!」と必ず答えんの。でもウトウトしてる。
その姿が愛おしくて、ずっと俺だけのものにしたいなんて重すぎることを考えんの。
「今日はね、動画の撮影してた」
『どんなの?』
「んー、内緒だけど。麗結に会いたくなっちゃったな。ぎゅーってしてぇ」
『ふふっ...私はいつも思ってるよ』
「俺もいつも思ってるよ!でも今日はいつもの100億倍くらい思ったの」
「ふーん...」と答えた彼女のパワーはもうゼロに近い。
少し間を置いて「麗結ー?起きてる?」って聞いてみてもやっぱ返事はない。
「寝ちゃったか」
返事はないけど、なんだか彼女に伝えたくなったから続けてみようか。
「ねえ、もうすぐ付き合って1年だね。早くね?美味いもの食っても麗結と食いてぇなぁって思ったり、面白いことがあっても麗結に話してぇなぁって思ったり、俺の脳内8割くらい麗結で溢れてんだよ?言ったら引かれちゃいそうだね。これからはもっと会いたい時に会えるように努力したいね。麗結に寂しい思いさせてるし。って、俺が寂しいだけなんだけどさ。...好きだよ、何度言っても言い足りないんだけどこれどうしたらいいんだろうね。また今度教えてよ」
「俺も眠くなってきた...」
電話越しにスースーと規則正しい寝息が聞こえてくる。
「おやすみ。また明日ね」
何ヶ月か前に隣で見た寝顔を思い浮かべると自然と頬が緩む。
電話を切ると電気を消して、彼女のことを思いながら眠りについた。
「拓司くんだよ。麗結起きてたの?」
『ううん。寝てたんだけど...拓司くんだったから...』
「ごめんごめん、起こしちゃったね。久々に声聞きたくて」
『私も...』
なんて言いながらも眠たそうな声は変わらず、今にも夢の中に連れていかれてしまいそうだ。
遠距離と言っても電車で2時間くらいで会える距離なんだけど、俺の仕事の関係で彼女に会えるのは月に1回程度。
仕事が落ち着いてる時はこうして電話もできるだけど、最近はそうもいかなかったから久々の彼女の声。
麗結が眠そうにしてるのが脳裏に浮かぶ。
「眠いの?」と聞いても「眠くないよ!」と必ず答えんの。でもウトウトしてる。
その姿が愛おしくて、ずっと俺だけのものにしたいなんて重すぎることを考えんの。
「今日はね、動画の撮影してた」
『どんなの?』
「んー、内緒だけど。麗結に会いたくなっちゃったな。ぎゅーってしてぇ」
『ふふっ...私はいつも思ってるよ』
「俺もいつも思ってるよ!でも今日はいつもの100億倍くらい思ったの」
「ふーん...」と答えた彼女のパワーはもうゼロに近い。
少し間を置いて「麗結ー?起きてる?」って聞いてみてもやっぱ返事はない。
「寝ちゃったか」
返事はないけど、なんだか彼女に伝えたくなったから続けてみようか。
「ねえ、もうすぐ付き合って1年だね。早くね?美味いもの食っても麗結と食いてぇなぁって思ったり、面白いことがあっても麗結に話してぇなぁって思ったり、俺の脳内8割くらい麗結で溢れてんだよ?言ったら引かれちゃいそうだね。これからはもっと会いたい時に会えるように努力したいね。麗結に寂しい思いさせてるし。って、俺が寂しいだけなんだけどさ。...好きだよ、何度言っても言い足りないんだけどこれどうしたらいいんだろうね。また今度教えてよ」
「俺も眠くなってきた...」
電話越しにスースーと規則正しい寝息が聞こえてくる。
「おやすみ。また明日ね」
何ヶ月か前に隣で見た寝顔を思い浮かべると自然と頬が緩む。
電話を切ると電気を消して、彼女のことを思いながら眠りについた。