ep.10 kiss me!。/ izw
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あれから特に進展もないある日。
今日の私はいつもと少し違う。
お気に入りのワンピースを着て、この前友達にもらったイヤリングがゆらゆらと揺れる。
そして今日は新しいリップ。
ずっと新しいの買いたいなぁって思ってたんだけど時間がなかったからやっと買えたやつ。
伊沢さん気づいてくれるかな。
噂によるとキスしたくなる唇っていうキャッチフレーズがついている商品らしい。
確かにいつもより唇がプルプルになっているような...確かにいつも調べてる記事の中に印象を変えて彼を誘うのが有効っていうのがあったような...
「おはようございます」
「...おおっ...おはよう」
オフィスの扉を開けると、伊沢さんも今来たようで心の準備が全くできてないまま彼に遭遇してしまった。
彼は少し驚いたような表情を見せたけど、これはきっと私がいきなり現れたからだ。
「今日は遅かったんですね」
「うん。今日収録だったんだよね。麗結さんは?」
「私は教授のところに行っててちょっと話し込んじゃって」
「へー」と多分意味の無い反応をしながら、私の頭から足まで一通り視線を送る。
もしかして今日可愛いねって早速言われちゃう?!
なんて浮かれてた私の脳内とは裏腹に、彼は何も言わずに廊下を歩いていったと思ったら「...今日...調子狂うことばっかだな」と呟いた。
「今日収録うまくいかなかったんですか?」
「え?なんで?」
いつ通りのふたりきりのオフィスで今日は一緒に他のYouTuberさんの動画を鑑賞。
今となっては自然に、このソファーに座る時は指を絡めて手を繋ぐ。
伊沢さんこの6人組のYouTuberさんがほんとに好きみたいで、ずっと笑ってる。
「はぁ、おもしれぇ」って言いながら何日か前に見た関連動画をまた再生しようとしてるから、その前に朝言ってたことが少し気になったから聞いてみた。
「調子狂うことばっかだって言ってたから」
「あぁ、あれ?聞いてたんだ。まあそれもあったんだけど」
パタンとパソコンの画面を閉じた彼が首だけをこちらに向けて「そろそろいいっすか?」と全く思い当たることがない質問をした。
今日の私はいつもと少し違う。
お気に入りのワンピースを着て、この前友達にもらったイヤリングがゆらゆらと揺れる。
そして今日は新しいリップ。
ずっと新しいの買いたいなぁって思ってたんだけど時間がなかったからやっと買えたやつ。
伊沢さん気づいてくれるかな。
噂によるとキスしたくなる唇っていうキャッチフレーズがついている商品らしい。
確かにいつもより唇がプルプルになっているような...確かにいつも調べてる記事の中に印象を変えて彼を誘うのが有効っていうのがあったような...
「おはようございます」
「...おおっ...おはよう」
オフィスの扉を開けると、伊沢さんも今来たようで心の準備が全くできてないまま彼に遭遇してしまった。
彼は少し驚いたような表情を見せたけど、これはきっと私がいきなり現れたからだ。
「今日は遅かったんですね」
「うん。今日収録だったんだよね。麗結さんは?」
「私は教授のところに行っててちょっと話し込んじゃって」
「へー」と多分意味の無い反応をしながら、私の頭から足まで一通り視線を送る。
もしかして今日可愛いねって早速言われちゃう?!
なんて浮かれてた私の脳内とは裏腹に、彼は何も言わずに廊下を歩いていったと思ったら「...今日...調子狂うことばっかだな」と呟いた。
「今日収録うまくいかなかったんですか?」
「え?なんで?」
いつ通りのふたりきりのオフィスで今日は一緒に他のYouTuberさんの動画を鑑賞。
今となっては自然に、このソファーに座る時は指を絡めて手を繋ぐ。
伊沢さんこの6人組のYouTuberさんがほんとに好きみたいで、ずっと笑ってる。
「はぁ、おもしれぇ」って言いながら何日か前に見た関連動画をまた再生しようとしてるから、その前に朝言ってたことが少し気になったから聞いてみた。
「調子狂うことばっかだって言ってたから」
「あぁ、あれ?聞いてたんだ。まあそれもあったんだけど」
パタンとパソコンの画面を閉じた彼が首だけをこちらに向けて「そろそろいいっすか?」と全く思い当たることがない質問をした。