ep.9 How to...。/ izw
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それから2ヶ月。
私は悩んでいた。
みんなが帰ったあとのオフィスで、私達は少しずつ男女としての距離を縮めつつあったのだけど。
「麗結さんまだ帰らなくて大丈夫?」
「うん、全然大丈夫だよ」
「なんか毎日俺に付き合わせてばっかりだからさ。たまには他のことしたいかなぁとか思うじゃん」
「いやいや...伊沢さんの隣にいるのが1番楽しいですから」
2人で並んでソファーに掛けて、太ももに乗っけたノートパソコンをカタカタといじってる伊沢さんは左手を私の手に伸ばす。
右手は器用に文字を打ってるけどそれは効率が悪いのではないでしょうか。
「ごめんね、今日も遅くまで」
「ううん。今日も反対なのに送ってくれてありがとうございます」
「いいえ、俺が心配なだけだから。じゃあまた明日ね。家ついたら連絡するね」
彼はポケットからスマホを取り出してヒラヒラと揺らして、また反対方向の電車に乗って家に帰っていく。
付き合い始めて彼は私の家の最寄り駅まで必ず送ってくれるようになった。
これは距離を縮めてくれてるカップルらしい出来事だと言っていいだろう。
悩みはこれではない。
誰もいないオフィスで、手に触れてくれるようになって、その後すぐに手は繋いだ。
そして今日みたいに毎日最寄まで送ってくれるようになった。
毎日おはよう、おやすみのLINEをするようになった。
ただ、その先は全く進展がない。
私に知識と経験がないだけで、付き合って2ヶ月なんてこんなものなのか。
ハグもキスもしないなんて、おかしいのだろうか。
それとも私にそういう魅力がないだけだろうか。
大好きな伊沢さんとそういうことをしたいと思うのは、私がおかしいのだろうか。
【家に着きました。今日もありがとう。おやすみなさい】
彼から送られてきたLINEを見て、毎晩そんなことを考えていた。
私は悩んでいた。
みんなが帰ったあとのオフィスで、私達は少しずつ男女としての距離を縮めつつあったのだけど。
「麗結さんまだ帰らなくて大丈夫?」
「うん、全然大丈夫だよ」
「なんか毎日俺に付き合わせてばっかりだからさ。たまには他のことしたいかなぁとか思うじゃん」
「いやいや...伊沢さんの隣にいるのが1番楽しいですから」
2人で並んでソファーに掛けて、太ももに乗っけたノートパソコンをカタカタといじってる伊沢さんは左手を私の手に伸ばす。
右手は器用に文字を打ってるけどそれは効率が悪いのではないでしょうか。
「ごめんね、今日も遅くまで」
「ううん。今日も反対なのに送ってくれてありがとうございます」
「いいえ、俺が心配なだけだから。じゃあまた明日ね。家ついたら連絡するね」
彼はポケットからスマホを取り出してヒラヒラと揺らして、また反対方向の電車に乗って家に帰っていく。
付き合い始めて彼は私の家の最寄り駅まで必ず送ってくれるようになった。
これは距離を縮めてくれてるカップルらしい出来事だと言っていいだろう。
悩みはこれではない。
誰もいないオフィスで、手に触れてくれるようになって、その後すぐに手は繋いだ。
そして今日みたいに毎日最寄まで送ってくれるようになった。
毎日おはよう、おやすみのLINEをするようになった。
ただ、その先は全く進展がない。
私に知識と経験がないだけで、付き合って2ヶ月なんてこんなものなのか。
ハグもキスもしないなんて、おかしいのだろうか。
それとも私にそういう魅力がないだけだろうか。
大好きな伊沢さんとそういうことをしたいと思うのは、私がおかしいのだろうか。
【家に着きました。今日もありがとう。おやすみなさい】
彼から送られてきたLINEを見て、毎晩そんなことを考えていた。