ep.8 君が髪を切った理由。/ kwkm
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ある日。
君が別の男と歩いていた。
別にクラスメイトとかならなんとも思わなかったんだよ。
なのになんだ。
学年のカラーが違うから先輩だ。
背が高くてそれなりにかっこいい。
しかも、君がすっげー可愛い顔で笑ってた。
・
・
「なんか最近いいことでもあったん?」
「え?なんで?」
「いや、聞いてみただけやけど」
朝、いつもの様に彼女と登校する。
君の短い髪が揺れる。
少しだけ子どもっぽい印象を受ける。
やっぱ、長い方が似合うと思ってしまう。
「あったっちゃーあったかな!」
いつも通り、彼女がニカッと笑う。
「その髪褒められたとか?」
「えっ?!なんで分かったの?!」
「麗結はわかりやすいからね」
右手で髪に触れて、驚き顔をしている。
やっぱり。そんなことだとは思ってたんだけど。
しかも俺の予想が正しければあの男に、だ。
「そういえば新ツアー発表されたね」
「え?!そうなの?!」
「知らなかったの?麗結絶対知ってると思ってたけど」
「なんか最近拓朗の方が詳しくなってるよね」
「悔しいけど拓朗も立派なファンになったってことだね!」って俺の肩をバシッと叩く。
悲しくなったから、話をすり替えようと彼女が好きなバンドの話をした。
昨日ちょうど新ツアーが発表されていたのを見たのに彼女はまだ知らなかった。
彼女から勧められて一生懸命好きになったのにいつの間にか、君より詳しいみたい。
「ライブ行きたいねぇ」
「まーたあのギューギュー詰めのライブハウス行くん?ほんまに好きだね」
「だって楽しいじゃん!最高じゃん!」
「また一緒に行こうか。チケット取っとくし」
「んー...考えとくね」
君が髪を切った理由を俺は聞かない。
君が別の男と歩いていた。
別にクラスメイトとかならなんとも思わなかったんだよ。
なのになんだ。
学年のカラーが違うから先輩だ。
背が高くてそれなりにかっこいい。
しかも、君がすっげー可愛い顔で笑ってた。
・
・
「なんか最近いいことでもあったん?」
「え?なんで?」
「いや、聞いてみただけやけど」
朝、いつもの様に彼女と登校する。
君の短い髪が揺れる。
少しだけ子どもっぽい印象を受ける。
やっぱ、長い方が似合うと思ってしまう。
「あったっちゃーあったかな!」
いつも通り、彼女がニカッと笑う。
「その髪褒められたとか?」
「えっ?!なんで分かったの?!」
「麗結はわかりやすいからね」
右手で髪に触れて、驚き顔をしている。
やっぱり。そんなことだとは思ってたんだけど。
しかも俺の予想が正しければあの男に、だ。
「そういえば新ツアー発表されたね」
「え?!そうなの?!」
「知らなかったの?麗結絶対知ってると思ってたけど」
「なんか最近拓朗の方が詳しくなってるよね」
「悔しいけど拓朗も立派なファンになったってことだね!」って俺の肩をバシッと叩く。
悲しくなったから、話をすり替えようと彼女が好きなバンドの話をした。
昨日ちょうど新ツアーが発表されていたのを見たのに彼女はまだ知らなかった。
彼女から勧められて一生懸命好きになったのにいつの間にか、君より詳しいみたい。
「ライブ行きたいねぇ」
「まーたあのギューギュー詰めのライブハウス行くん?ほんまに好きだね」
「だって楽しいじゃん!最高じゃん!」
「また一緒に行こうか。チケット取っとくし」
「んー...考えとくね」
君が髪を切った理由を俺は聞かない。