ep.6 傘。/ izw
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「麗結さん止むまで待つんすか?」と、ザーザー雨の外と私の顔を交互に見ながら尋ねる。
まぁ、そうだねと頷く。
本当はびしょ濡れになりながら駅まで走ればいいや、って思ってなんて伊沢くんには言えない。
「へぇー」
「なっ、なに?」
横目でじとーっと私のことを見ている視線を感じでドキッとする。
もちろんいつも仕事してる時見てる正面からの真剣な顔も、笑顔も素敵なんだけど。
この綺麗な横顔が、特に好きだったりする。
気になる彼とか言っておきながらもう好き、になってるし。
ダメダメ、仕事と私情を混合させちゃ。
後輩にいい顔できない。
「じゃあ僕から3択の提案してもいいですか?」
今度はちゃんとこちらを向いて、指を3にしてる。
可愛い。
もう私情挟みまくっていこう。
仕事以外で伊沢くんとふたりきりでこんなに話すなんて機会今までなかったから「どっ、どうそ」って返事がどもる。
「じゃあ1つ目」
大きな手の指が1になる。
「僕と今から残業をして、雨が止むのを待ちがてらご飯に行く」
「え?なにそれ、私傘ないからここから出れないっていう話をしてるんだけど」
「2つ目」
「ねえ!私の返答に返事は?!」
私の言葉は気にする様子もなく、指が2になる。
「僕の家に来る」
「は?」と声が出た。
全く意識なんてしてなかったのに、自然と声が出るってホントにあったんだ。
「3つ目」
「いやいやちょっと待って!何言ってんの?!」
「僕とこの傘に入って駅に行く」
自分の持っている真っ黒な傘を地面にトンっと突きつける。
「まあその中なら...」
って私は彼といわゆる相合傘をして駅に向かった。
いや、傘に入れていただいて駅までびしょ濡れにならずに済んだ。
彼はびしょびしょになりながら、私の方に傘を傾けてくれてた、気がする。
まぁ、そうだねと頷く。
本当はびしょ濡れになりながら駅まで走ればいいや、って思ってなんて伊沢くんには言えない。
「へぇー」
「なっ、なに?」
横目でじとーっと私のことを見ている視線を感じでドキッとする。
もちろんいつも仕事してる時見てる正面からの真剣な顔も、笑顔も素敵なんだけど。
この綺麗な横顔が、特に好きだったりする。
気になる彼とか言っておきながらもう好き、になってるし。
ダメダメ、仕事と私情を混合させちゃ。
後輩にいい顔できない。
「じゃあ僕から3択の提案してもいいですか?」
今度はちゃんとこちらを向いて、指を3にしてる。
可愛い。
もう私情挟みまくっていこう。
仕事以外で伊沢くんとふたりきりでこんなに話すなんて機会今までなかったから「どっ、どうそ」って返事がどもる。
「じゃあ1つ目」
大きな手の指が1になる。
「僕と今から残業をして、雨が止むのを待ちがてらご飯に行く」
「え?なにそれ、私傘ないからここから出れないっていう話をしてるんだけど」
「2つ目」
「ねえ!私の返答に返事は?!」
私の言葉は気にする様子もなく、指が2になる。
「僕の家に来る」
「は?」と声が出た。
全く意識なんてしてなかったのに、自然と声が出るってホントにあったんだ。
「3つ目」
「いやいやちょっと待って!何言ってんの?!」
「僕とこの傘に入って駅に行く」
自分の持っている真っ黒な傘を地面にトンっと突きつける。
「まあその中なら...」
って私は彼といわゆる相合傘をして駅に向かった。
いや、傘に入れていただいて駅までびしょ濡れにならずに済んだ。
彼はびしょびしょになりながら、私の方に傘を傾けてくれてた、気がする。