ep.6 傘。/ izw
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今日は晴れのち曇り。
梅雨に入りかけてるのか、最近ジメジメして雨の日がとにかく多い。
天気予報に傘マークがないのは久々だ。
少しだけワクワクする。
今日は髪がボワってならないし、荷物が濡れることも、靴下が濡れることもない。
今日はいい日になりそうー!ってスキップしそうな気持ちを抑えながら仕事場に向かった。
「え...」
いい日になりそうー!なんて浮かれていたのは数時間前の話で。
今、オフィスを出ようとする私の目の前に広がってるのはザーザーの雨。
2時間前くらいに、なんか天気悪いねぇとか言って、まあ晴れのち曇りだしねとか調子に乗ってたのが悪かった。
のんびり仕事をしていつもより少し遅く帰ろうとしたらこれだ。
さっきまでポツポツ雨だったから、それなら走って帰れたのに。
っていうか、ポツポツ雨って雨降ってるじゃん。
天気予報に裏切られた。
「どうしよ...」
朝見た天気予報のサイトを、もう一度確認すると今の時間はしっかり傘マークがついていた。
なんなの、コロコロ予報変えないでよ。
傘持ってこなかったじゃん。
天気予報に文句を言っても今傘がない事実は変わらない。
諦めて走って駅まで行こうと決心した時。
「麗結さん。今帰りっすか?」
「あ、伊沢くん。お疲れ様です」
「っす。雨っすねぇ。毎度毎度嫌になりますよね」
「ほんとね、今日は晴れ予報だったから傘持ってないし」
はぁ...とため息をついて下を向くと、隣にやってきた後輩の伊沢くんの手に握られている傘が目に入った。
「傘持ってる!」
「なんか今日は雨降るような気がしたんすよね、いいでしょ?どやぁ」
ほんとにドヤ顔で傘を掲げるからちょっとイラッとしたりしなかったり。
可愛い後輩だからというか、最近気になっちゃってる彼だから許しちゃったり。
梅雨に入りかけてるのか、最近ジメジメして雨の日がとにかく多い。
天気予報に傘マークがないのは久々だ。
少しだけワクワクする。
今日は髪がボワってならないし、荷物が濡れることも、靴下が濡れることもない。
今日はいい日になりそうー!ってスキップしそうな気持ちを抑えながら仕事場に向かった。
「え...」
いい日になりそうー!なんて浮かれていたのは数時間前の話で。
今、オフィスを出ようとする私の目の前に広がってるのはザーザーの雨。
2時間前くらいに、なんか天気悪いねぇとか言って、まあ晴れのち曇りだしねとか調子に乗ってたのが悪かった。
のんびり仕事をしていつもより少し遅く帰ろうとしたらこれだ。
さっきまでポツポツ雨だったから、それなら走って帰れたのに。
っていうか、ポツポツ雨って雨降ってるじゃん。
天気予報に裏切られた。
「どうしよ...」
朝見た天気予報のサイトを、もう一度確認すると今の時間はしっかり傘マークがついていた。
なんなの、コロコロ予報変えないでよ。
傘持ってこなかったじゃん。
天気予報に文句を言っても今傘がない事実は変わらない。
諦めて走って駅まで行こうと決心した時。
「麗結さん。今帰りっすか?」
「あ、伊沢くん。お疲れ様です」
「っす。雨っすねぇ。毎度毎度嫌になりますよね」
「ほんとね、今日は晴れ予報だったから傘持ってないし」
はぁ...とため息をついて下を向くと、隣にやってきた後輩の伊沢くんの手に握られている傘が目に入った。
「傘持ってる!」
「なんか今日は雨降るような気がしたんすよね、いいでしょ?どやぁ」
ほんとにドヤ顔で傘を掲げるからちょっとイラッとしたりしなかったり。
可愛い後輩だからというか、最近気になっちゃってる彼だから許しちゃったり。