ep.29 夢物語。/ izw
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パタンという優しい音は冷蔵庫の扉がしまった音。スタスタ足音はまた私の近くを通って、多分さっき座っていた座椅子に向かった。
目を閉じたことに今世紀最大の後悔。
やっぱり起きていた方が良かった。
今何時かも確認しなかったし、明日伊沢さんには予定があるかもしれないし。
「起きてねぇの」
もしかして、私に話しかけてる?
いや、早とちりは良くない。
私が見てないだけで誰かに電話をかけてる可能性だってある。
「はぁ...落ち着け...」
カランと軽い缶の音がする。
冷蔵庫から取ったのはお酒だったんだ。
さっきまでも飲んでたんだよね?私たち。
カサカサと布が擦れる音がして少し人の気配が近づいた気がする。気がするだけ。願望かもしれない。
「気持ちわり...だめだ」
今気持ち悪いって言ったよね?!
伊沢さん飲みすぎて大変なことになってる?
ここで私が目を覚まして介抱なんかしちゃったりして。
もうここで起きるしかない。決めた、今決めた。
さっきの反省を活かして、ゆっくり目を開ける。
「あっ...」
私の方に手を伸ばしてる伊沢さんとガッツリ目があってしまった。
一瞬ハッとした顔をして手を引っ込めた伊沢さんと、状況が全く分からない私。
「すまん」
「...あの...」
「何もしてねぇから。全くの無罪」
「いや...」
「ただちょっと?手を伸ばしてそこの服を取ろうかと思っていたところにね?」
「服...?」
私の後ろにはたしかにグチャグチャな服たちがあるけどとてもそこから手を伸ばして取れる距離にはない。
「あー、んなことよりさ。飲み会であんな飲むな!しかも男だらけの飲み会でさ。あと無防備すぎんだよ...」
髪をクシャッと手で掴むと、なにかひどい状況を思い出したようにはぁとため息をついた。
私の知らないところで私が伊沢さんに多大なご迷惑をおかけした事は間違いない。
「私飲んでました?」
「そりゃあもう」
「私なんか言ってました?」
「言ってたよ。あんなことやこんなこと」
「...やばかったですか?」
「やばいからここにいんだろ...」
今更ながらゆっくり体を起こす。
ボタンが3つ外れたシャツを覗くと中の見えちゃいけないキャミソールが丸見えだ。
絶対これ覗かれたらブラと寂しいお胸だって....
「まずそれ止めようか」
「あっ...」
「外してって言われてそこまでで思いとどまった俺を褒めてくれてもいいけど」
「は...??」
私のリアクションは「冗談だよ」という伊沢さんの声にかき消された。
目を閉じたことに今世紀最大の後悔。
やっぱり起きていた方が良かった。
今何時かも確認しなかったし、明日伊沢さんには予定があるかもしれないし。
「起きてねぇの」
もしかして、私に話しかけてる?
いや、早とちりは良くない。
私が見てないだけで誰かに電話をかけてる可能性だってある。
「はぁ...落ち着け...」
カランと軽い缶の音がする。
冷蔵庫から取ったのはお酒だったんだ。
さっきまでも飲んでたんだよね?私たち。
カサカサと布が擦れる音がして少し人の気配が近づいた気がする。気がするだけ。願望かもしれない。
「気持ちわり...だめだ」
今気持ち悪いって言ったよね?!
伊沢さん飲みすぎて大変なことになってる?
ここで私が目を覚まして介抱なんかしちゃったりして。
もうここで起きるしかない。決めた、今決めた。
さっきの反省を活かして、ゆっくり目を開ける。
「あっ...」
私の方に手を伸ばしてる伊沢さんとガッツリ目があってしまった。
一瞬ハッとした顔をして手を引っ込めた伊沢さんと、状況が全く分からない私。
「すまん」
「...あの...」
「何もしてねぇから。全くの無罪」
「いや...」
「ただちょっと?手を伸ばしてそこの服を取ろうかと思っていたところにね?」
「服...?」
私の後ろにはたしかにグチャグチャな服たちがあるけどとてもそこから手を伸ばして取れる距離にはない。
「あー、んなことよりさ。飲み会であんな飲むな!しかも男だらけの飲み会でさ。あと無防備すぎんだよ...」
髪をクシャッと手で掴むと、なにかひどい状況を思い出したようにはぁとため息をついた。
私の知らないところで私が伊沢さんに多大なご迷惑をおかけした事は間違いない。
「私飲んでました?」
「そりゃあもう」
「私なんか言ってました?」
「言ってたよ。あんなことやこんなこと」
「...やばかったですか?」
「やばいからここにいんだろ...」
今更ながらゆっくり体を起こす。
ボタンが3つ外れたシャツを覗くと中の見えちゃいけないキャミソールが丸見えだ。
絶対これ覗かれたらブラと寂しいお胸だって....
「まずそれ止めようか」
「あっ...」
「外してって言われてそこまでで思いとどまった俺を褒めてくれてもいいけど」
「は...??」
私のリアクションは「冗談だよ」という伊沢さんの声にかき消された。
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