ep.27 1212。/ izw
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「付き合った記念日にプロポーズなんていい夫婦の日よりも素敵だよ、わたし的には」
「うん。だってそのつもりで2年前の12月12日に告白したからね」
「...12月12日?」
「イチニ、イチニの日」
指を1本出したと思ったら2本にしてまた1本に戻して2本にして...
「俺こんなんだけど麗結ちゃんと足並み揃えて過ごしていけますようにって想いを込めて」
「どう?」ってピースしたままクイズに正解した時みたいな満足気な顔。
「丸2年2人で足並み揃えて来れたから今日からは二人三脚もできると思うよ。麗結ちゃんとならね」
「この人だって思ったら結婚するって...」
「麗結ちゃんしかいないでしょ」
「だって拓司くん全然こういうこと興味無さそうで...」
「ほんっとにわかんねぇんだよ、どうやって表現したらいいか。俺は麗結ちゃんのことが毎秒好きだけどどこまで伝えたらいいのか」
「...結婚...?」
「こんな俺を見捨てずに隣にいてくれた麗結ちゃんじゃないと俺ダメダメだからさ」
「ダメダメだけどこれからは麗結ちゃんにも合わせられるように努力する...!するから...」っていつになく必死。
女性のことと恋愛のことに関しては自信のなさが全身から滲み出てます、我が彼氏ながら。
「また何かあったら怒ってね」
「じゃあ...とりあえず靴下を洗濯カゴに入れて?」
「それはあと!」
いっつもあとあとって...
「腹減ったもん」
薄っぺらいお腹を撫でながら「ご馳走食べたい!」といつも通りの彼。
「ご飯まだ出来ないからカゴに入れてきてください」
「それはあと!」
「あとっていつもやらないじゃん...」
「今は麗結ちゃんから離れたくないかな」
久々にぎゅっと大きな身体に包まれる。
リュックの中にクリアファイルから飛び出した部分がやっぱり折れてグシャグシャにになってる婚姻届が見えた。
もう...全然決まらないプロポーズじゃん。
「イチニイチニいいね」
「だろ?いい夫婦の日とかはつまんないなぁって思ってたんだよね」
「2年前から決めてたってすごいね」
「一緒にできることは同時進行が効率的じゃん」
明日は会議だって煮込みハンバーグを頬張りながら資料をチラチラみてる。
なんか違くない...?と思ったけど拓司くんがそう思うならそれでいいか。
「あ!婚姻届も折れてる!」
「拓司くんちゃんとして...」
「ま、折れてても一緒だな!」
12月12日。
世間では漢字の日、私にとっては何も無かった日。
付き合ってからは君との交際記念日。
そして今日「イチニイチニの日」となって入籍記念日になりました。
「これからもよろしくお願いします」
「こちらこそ。俺から離れたいって思ってももう離さないからね」
「拓司くんってやっぱりたまにわかんない...」
急に現れる
私を、女の子を、キュンとさせる言動たちには本当にびっくりするんだけど、彼には絶対教えてあげない。
拓司くんは拓司くんのままでいて欲しいから。
「そろそろカゴに入れてきてくれない?」
「えー!今いいところ...!」
「ほらやらないじゃんー!!もう私やっちゃうよ?」
ちょこっとダメダメなところは、二人三脚の相手の私が指導することにしよう。
久々に楽しい夜を過ごした後、一緒のベットで横になると疲れていたのか拓司くんはすぐに寝てしまった。
左手に光る指輪を見て彼に見られないようにまた泣いた。
私も明日みんなに大きな夢を叶えてもらった報告しよう。
「1212の日」だよって。
「うん。だってそのつもりで2年前の12月12日に告白したからね」
「...12月12日?」
「イチニ、イチニの日」
指を1本出したと思ったら2本にしてまた1本に戻して2本にして...
「俺こんなんだけど麗結ちゃんと足並み揃えて過ごしていけますようにって想いを込めて」
「どう?」ってピースしたままクイズに正解した時みたいな満足気な顔。
「丸2年2人で足並み揃えて来れたから今日からは二人三脚もできると思うよ。麗結ちゃんとならね」
「この人だって思ったら結婚するって...」
「麗結ちゃんしかいないでしょ」
「だって拓司くん全然こういうこと興味無さそうで...」
「ほんっとにわかんねぇんだよ、どうやって表現したらいいか。俺は麗結ちゃんのことが毎秒好きだけどどこまで伝えたらいいのか」
「...結婚...?」
「こんな俺を見捨てずに隣にいてくれた麗結ちゃんじゃないと俺ダメダメだからさ」
「ダメダメだけどこれからは麗結ちゃんにも合わせられるように努力する...!するから...」っていつになく必死。
女性のことと恋愛のことに関しては自信のなさが全身から滲み出てます、我が彼氏ながら。
「また何かあったら怒ってね」
「じゃあ...とりあえず靴下を洗濯カゴに入れて?」
「それはあと!」
いっつもあとあとって...
「腹減ったもん」
薄っぺらいお腹を撫でながら「ご馳走食べたい!」といつも通りの彼。
「ご飯まだ出来ないからカゴに入れてきてください」
「それはあと!」
「あとっていつもやらないじゃん...」
「今は麗結ちゃんから離れたくないかな」
久々にぎゅっと大きな身体に包まれる。
リュックの中にクリアファイルから飛び出した部分がやっぱり折れてグシャグシャにになってる婚姻届が見えた。
もう...全然決まらないプロポーズじゃん。
「イチニイチニいいね」
「だろ?いい夫婦の日とかはつまんないなぁって思ってたんだよね」
「2年前から決めてたってすごいね」
「一緒にできることは同時進行が効率的じゃん」
明日は会議だって煮込みハンバーグを頬張りながら資料をチラチラみてる。
なんか違くない...?と思ったけど拓司くんがそう思うならそれでいいか。
「あ!婚姻届も折れてる!」
「拓司くんちゃんとして...」
「ま、折れてても一緒だな!」
12月12日。
世間では漢字の日、私にとっては何も無かった日。
付き合ってからは君との交際記念日。
そして今日「イチニイチニの日」となって入籍記念日になりました。
「これからもよろしくお願いします」
「こちらこそ。俺から離れたいって思ってももう離さないからね」
「拓司くんってやっぱりたまにわかんない...」
急に現れる
私を、女の子を、キュンとさせる言動たちには本当にびっくりするんだけど、彼には絶対教えてあげない。
拓司くんは拓司くんのままでいて欲しいから。
「そろそろカゴに入れてきてくれない?」
「えー!今いいところ...!」
「ほらやらないじゃんー!!もう私やっちゃうよ?」
ちょこっとダメダメなところは、二人三脚の相手の私が指導することにしよう。
久々に楽しい夜を過ごした後、一緒のベットで横になると疲れていたのか拓司くんはすぐに寝てしまった。
左手に光る指輪を見て彼に見られないようにまた泣いた。
私も明日みんなに大きな夢を叶えてもらった報告しよう。
「1212の日」だよって。