ep.27 1212。/ izw
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「今年はバッチリ予定空けてますよ」
「1日?」
「え...半日...」
任せなさいとドヤ顔をした拓司くんの表情が一変、やべぇという顔になり眉がさがり声が小さくなっていく。
まあ去年が0だから、12時間になっただけでも進歩...ってことにしよう。
「ごめん...」
「いや!凄いよ!去年忘れてたのに今年はちゃんと半日空いてるんだから!」
「俺もちゃんと反省してるから...って言いたいところだけどやっぱり麗結ちゃんの気持ちまだ分かってあげられてないな...ごめんね、どうしても行かなきゃいけないところがあって...」
また仕事だろうか。
忙しくしてる拓司くんの気持ちを分かってない私もごめんなさいだ。
「半日一緒にいられるなんて久々じゃない?」
「そうだな。結構レアかもね」
今日も今から撮影に行くらしく、いつもよりいい服を着て普段はしないのにちょんちょんと髪をいじって「わっかんね!」って私のところに来る。
「向こうに行ったら誰かがやってくれるんでしょう?」
「今日はやってくれないよ、麗結ちゃんがやって」
「お願いします」って私と目線を合わせるように両手を膝について少し身を屈めた。
まんまるで大きな目が上目遣いでこちらを見る。
拓司くんが持ってきてくれたワックスを手に取って、私だって全然わからないけど適当に整えてみた。
あ、さっきより全然かっこいい。
「OK!」
「ありがとね」
「ちゃんとメンバーさんに見てもらってよ?!」
「んー、麗結ちゃんがやってくれたやつが1番かっけーに決まってるじゃん。俺の事かっこいいと思ってる人がさらにかっこよくしてくれてんだから。そう思わない?」
リュックを背負って「じゃあ行ってくるね」とリビングを出ていったから後ろからついていく。
ラブラブカップルみたいな行ってらっしゃいのチューとか行ってらっしゃいのぎゅーとかはない。
「気をつけてね」
「おう!」
あるのは
靴を履いてドアに手をかけた拓司くんが思い出したかのように振り返って
頭に手を乗せて「待っててね」とぽんぽんする女の子のあこがれ。
「拓司くんってなんかよくわかんない」
「何が?」
「あ!早く行かないと遅刻するよ!」
「おお!行ってきます!」
私の心を分かってるんだか分かってないんだか。
パタリとしまったドアを確認して、結婚の報告をくれた友人たちにおめでとう!と返信をしながらまたため息をついた。
「1日?」
「え...半日...」
任せなさいとドヤ顔をした拓司くんの表情が一変、やべぇという顔になり眉がさがり声が小さくなっていく。
まあ去年が0だから、12時間になっただけでも進歩...ってことにしよう。
「ごめん...」
「いや!凄いよ!去年忘れてたのに今年はちゃんと半日空いてるんだから!」
「俺もちゃんと反省してるから...って言いたいところだけどやっぱり麗結ちゃんの気持ちまだ分かってあげられてないな...ごめんね、どうしても行かなきゃいけないところがあって...」
また仕事だろうか。
忙しくしてる拓司くんの気持ちを分かってない私もごめんなさいだ。
「半日一緒にいられるなんて久々じゃない?」
「そうだな。結構レアかもね」
今日も今から撮影に行くらしく、いつもよりいい服を着て普段はしないのにちょんちょんと髪をいじって「わっかんね!」って私のところに来る。
「向こうに行ったら誰かがやってくれるんでしょう?」
「今日はやってくれないよ、麗結ちゃんがやって」
「お願いします」って私と目線を合わせるように両手を膝について少し身を屈めた。
まんまるで大きな目が上目遣いでこちらを見る。
拓司くんが持ってきてくれたワックスを手に取って、私だって全然わからないけど適当に整えてみた。
あ、さっきより全然かっこいい。
「OK!」
「ありがとね」
「ちゃんとメンバーさんに見てもらってよ?!」
「んー、麗結ちゃんがやってくれたやつが1番かっけーに決まってるじゃん。俺の事かっこいいと思ってる人がさらにかっこよくしてくれてんだから。そう思わない?」
リュックを背負って「じゃあ行ってくるね」とリビングを出ていったから後ろからついていく。
ラブラブカップルみたいな行ってらっしゃいのチューとか行ってらっしゃいのぎゅーとかはない。
「気をつけてね」
「おう!」
あるのは
靴を履いてドアに手をかけた拓司くんが思い出したかのように振り返って
頭に手を乗せて「待っててね」とぽんぽんする女の子のあこがれ。
「拓司くんってなんかよくわかんない」
「何が?」
「あ!早く行かないと遅刻するよ!」
「おお!行ってきます!」
私の心を分かってるんだか分かってないんだか。
パタリとしまったドアを確認して、結婚の報告をくれた友人たちにおめでとう!と返信をしながらまたため息をついた。