ep.27 1212。/ izw
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「まあ...いつかはしたいなぁって思うよ」
「へぇーいつかね」
「た...拓司くんは...?!」
スマホの画面を指でなぞりながら、うんうんと頷いてる。
私と話しをしながらも情報収集ですか。
どんだけ忙しいんですか。
いつもなら会話は目を合わせてしてくれるじゃん。
「俺?俺もまぁこの人だ!って思ったら結婚してもいいかなーって思ってきたところ。俺だらしないしそういう相手も必要だなって」
「そっか...」
何その言い方。
私と2年も過ごしてきてそう思ってないけどこれから出会えたらいいなぁ、ってこと?!
「ただ俺さ、女の子のこととか全然わかんねぇからプロポーズとか上手くいく気がしねぇわ!今日結婚する人が多いのも、いい夫婦の日だねとか言って入籍ー!ってしてるわけじゃん?俺そんな気使えないし」
「想いがこもってたら嬉しいんじゃない...?」
「はは、そうかな?そうだね。永遠に大切にする人と家族になる日なんだから想いさえこもってればいいのか」
確かに、お付き合いを始める時の拓司くんの告白はロマンチックなところがあったわけじゃないし「付き合おう」なんて普通のやつだった。
同棲を決めた時も「部屋解約して俺の家に来て」だったし、好きとかもあんまり言ってくれない。
「拓司くん女子の気持ち...あんまり...わかってないもんね」
「...これほどの難題はめったにないよ」
「拓司くんらしくていいけどね」
「麗結ちゃんもいい夫婦の日に入籍したいタイプの女性なの?」
「それどういうタイプ?笑」
聞き返してみたら本人も「わかんねぇ」って笑ってる。
私は単純だから羨ましいなぁ、と思う。
いい夫婦になりたいからいい夫婦の日に入籍しよっていうちゃんとした理由がある記念日が。
「でも拓司くんも忙しいし、結婚はまだまだ先だね。3年記念日楽しみにしてよーっと」
「丸2年記念日ね」
「そんな言い方してる人いないよ」
「ここにいる」
12月12日。
漢字の日だって拓司くんが教えてくれたけど私たちにとっては本当に意味のないこの日が私たちの記念日だ。
「今年はちゃんと帰ってきてよ」
「去年のことまだ引きずってるの?」
「引きずるよ!永遠に忘れない!恨む!」
「ははっ、こーわ!許してよ」
まだ同棲前だった去年の記念日は散々だった。
拓司くんは記念日の存在を忘れてるし、忘年会に参加しちゃって連絡すら取れなかったの。
「へぇーいつかね」
「た...拓司くんは...?!」
スマホの画面を指でなぞりながら、うんうんと頷いてる。
私と話しをしながらも情報収集ですか。
どんだけ忙しいんですか。
いつもなら会話は目を合わせてしてくれるじゃん。
「俺?俺もまぁこの人だ!って思ったら結婚してもいいかなーって思ってきたところ。俺だらしないしそういう相手も必要だなって」
「そっか...」
何その言い方。
私と2年も過ごしてきてそう思ってないけどこれから出会えたらいいなぁ、ってこと?!
「ただ俺さ、女の子のこととか全然わかんねぇからプロポーズとか上手くいく気がしねぇわ!今日結婚する人が多いのも、いい夫婦の日だねとか言って入籍ー!ってしてるわけじゃん?俺そんな気使えないし」
「想いがこもってたら嬉しいんじゃない...?」
「はは、そうかな?そうだね。永遠に大切にする人と家族になる日なんだから想いさえこもってればいいのか」
確かに、お付き合いを始める時の拓司くんの告白はロマンチックなところがあったわけじゃないし「付き合おう」なんて普通のやつだった。
同棲を決めた時も「部屋解約して俺の家に来て」だったし、好きとかもあんまり言ってくれない。
「拓司くん女子の気持ち...あんまり...わかってないもんね」
「...これほどの難題はめったにないよ」
「拓司くんらしくていいけどね」
「麗結ちゃんもいい夫婦の日に入籍したいタイプの女性なの?」
「それどういうタイプ?笑」
聞き返してみたら本人も「わかんねぇ」って笑ってる。
私は単純だから羨ましいなぁ、と思う。
いい夫婦になりたいからいい夫婦の日に入籍しよっていうちゃんとした理由がある記念日が。
「でも拓司くんも忙しいし、結婚はまだまだ先だね。3年記念日楽しみにしてよーっと」
「丸2年記念日ね」
「そんな言い方してる人いないよ」
「ここにいる」
12月12日。
漢字の日だって拓司くんが教えてくれたけど私たちにとっては本当に意味のないこの日が私たちの記念日だ。
「今年はちゃんと帰ってきてよ」
「去年のことまだ引きずってるの?」
「引きずるよ!永遠に忘れない!恨む!」
「ははっ、こーわ!許してよ」
まだ同棲前だった去年の記念日は散々だった。
拓司くんは記念日の存在を忘れてるし、忘年会に参加しちゃって連絡すら取れなかったの。