妹の先生。
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いつものように出勤して
いつものように働いて退勤する。
いつもと何も変わらない毎日が今日もまた過ぎる、そう思っていた。
4月後半、社会人2年目の仕事にも慣れてきた、そんな春の日の1日の出来事だった。
「おかえりなさい〜」
「まま〜!おそーい!」
「ごめんね〜楽しかった?」
「うん!今日はお砂場で遊んだの!」
「そっか〜」
「お母様おかえりなさい、今日も変わりなく元気に過ごしてます。」
「ありがとうございます〜!…ほら、挨拶は?」
「先生さよなら〜〜!!!またね〜!」
「うん、また明日ね!」
お迎えラッシュも過ぎようとしていた6時30分頃。
「さや先生〜〜まま、まだかなぁ。」
1人の女の子が、私に向かって問いかける。
光の束を集めたような金髪にウェーブがかかっている綺麗な髪を揺らしながら退屈そうにしていた。
「お友達、帰っちゃったもんね。ままが来るまで先生と遊んでよっか。」
「うん!!何して遊ぶの?」
「何しようか。」
「んー、じゃあ〜〜…」
そう言って女の子は、少し遠くにあるおもちゃを小走りで取りに行った。
「すみません、遅れました…芥川です〜」
「あ!ままだー!」
声に気付くと、すぐにおもちゃを箱の中に片付け、待ちに待ったお母さんの所へ駆け寄った。
「あー!おにいちゃんもいるー!」
「やっほ〜ついてきちゃったC〜!」
「テニスしなかったの〜?」
「うん、今日は休み〜〜」
「すみません、遅くなっちゃって…」
「いえいえ!おかえりなさい。今日はお兄さんも一緒なんですね。めずらしいですね。」
「そうなんです、部活が休みで連れてきちゃいました。」
「中学生…?ですか?」
「はい、今年中学生3年生になったんですよ」
「そうなんですね!」
私と同じくらいの身長で、近くの中学、氷帝学園の制服を着ていた。
なんだか、ずっと小さい子ばかりを見ているせいですごく大人に見える…。
しかしまだあどけない表情と輪郭で可愛らしい。妹によく似ている綺麗な髪に、パッチリとした大きな瞳の男の子は柔らかい表情で妹に話しかけていた。
「まま〜まだ〜?お腹空いた!」
「……!あ、つい長話しちゃって、帰ろっか。」
そういって女の子は身支度をすませた姿を母親に見せていた。
帰ろうとすると、奥から事務の先生が声をかけてきた。
「お話中すみません、芥川さん、すこし記入してほしい書類がありまして…」
「あら、なんだろ…わかりましたえっと…」
「子供たちなら私が見ておきますので大丈夫ですよ。お兄さんも少しだけ妹とここで遊んでてくれる?」
「うん!わかった!」
「すみません、ありがとうございます。」
「10分ほどで終わりますので…」
「わかりました」
そう言って隣の部屋へ移動するお母さんの背中を見つめ、女の子が少し不服そうな顔で私を見つめる。
「ごめんね、すぐ迎えにくると思うから、先生とおにいちゃんと一緒に遊んでよう!」
「わかったあ〜おにいちゃんあそぼ!あ、じゃあ〜お料理作ってくるから、さや先生とおにいちゃんはここ座っててね。」
「うん、わかった、楽しみにしてるね、どんな料理かな〜♡」
「おててはおひざだよ!わかった?おにいちゃんも!」
「A〜はいはい」
妹の遊びに付き合わされ、少し恥ずかしそうに椅子に座る。
「お兄さん、お名前は?」
「芥川慈郎です、あくたがわじろう。」
「へえ、慈郎くんか。いつも妹とお家でも遊んであげるの?」
「う〜ん、俺部活してて帰りもちょっと遅くなるからいつも帰ったら寝てたりであんまり…でも休みの日は公園とかで遊んでる!」
「さっきも帰りの用意、手伝ってくれてたし面倒見いいんだね、えらいね。部活はテニスしてるの?」
「うん!テニスしてる!まじまじすっげーたのしんだよ!いつも途中で寝ちゃうけど。」
「え、寝ちゃうの??わたしも中学生の頃、テニスしてたよ!楽しいよね〜懐かしいな〜」
「そうなの?!おねえさん、つよい?!つよかった?!」
「うーん、もう昔のことだからなあ〜、それに軟式だったから、硬式はできないかも。」
「残念だC〜!でも軟式ができるなら大丈夫だC!多分!」
「ええ、そうかな?じゃあ今度、慈郎くんが硬式テニス、教えてよ。」
「もちろん!まかせて!!」
「ふふ、楽しみにしてるね。」
「おにいちゃん、さや先生、みてみてできた!」
「なになに〜」
「これはね〜ちゅるちゅるだよ〜スイカとハンバーグが入ってんの!」
「わあ、斬新〜美味しそ〜」
慈郎くんと話をしながら遊んでいると、10分なんて、あっという間に過ぎていった。
中学生となんて久しぶりに話た気がする、部活とか学校の話が聞けてなんだかすごい懐かしい気分になった。あれ、なんかこんなこと言ってると歳をとった感じがする…
「終わりました〜」
「あ、終わったって、お片付けしてお帰りの準備しよっか」
「はーい!」
「さや先生、さよなら〜!また明日ね!」
「はーい、さよなら〜!慈郎くんも部活頑張ってね。」
「今度はおねーさんのテニスの話も聞かせてね、またくるC〜〜!」
全力で手を振る兄妹に癒された。
中学生ってこんなに素直で可愛かったっけ…?
いつものように働いて退勤する。
いつもと何も変わらない毎日が今日もまた過ぎる、そう思っていた。
4月後半、社会人2年目の仕事にも慣れてきた、そんな春の日の1日の出来事だった。
「おかえりなさい〜」
「まま〜!おそーい!」
「ごめんね〜楽しかった?」
「うん!今日はお砂場で遊んだの!」
「そっか〜」
「お母様おかえりなさい、今日も変わりなく元気に過ごしてます。」
「ありがとうございます〜!…ほら、挨拶は?」
「先生さよなら〜〜!!!またね〜!」
「うん、また明日ね!」
お迎えラッシュも過ぎようとしていた6時30分頃。
「さや先生〜〜まま、まだかなぁ。」
1人の女の子が、私に向かって問いかける。
光の束を集めたような金髪にウェーブがかかっている綺麗な髪を揺らしながら退屈そうにしていた。
「お友達、帰っちゃったもんね。ままが来るまで先生と遊んでよっか。」
「うん!!何して遊ぶの?」
「何しようか。」
「んー、じゃあ〜〜…」
そう言って女の子は、少し遠くにあるおもちゃを小走りで取りに行った。
「すみません、遅れました…芥川です〜」
「あ!ままだー!」
声に気付くと、すぐにおもちゃを箱の中に片付け、待ちに待ったお母さんの所へ駆け寄った。
「あー!おにいちゃんもいるー!」
「やっほ〜ついてきちゃったC〜!」
「テニスしなかったの〜?」
「うん、今日は休み〜〜」
「すみません、遅くなっちゃって…」
「いえいえ!おかえりなさい。今日はお兄さんも一緒なんですね。めずらしいですね。」
「そうなんです、部活が休みで連れてきちゃいました。」
「中学生…?ですか?」
「はい、今年中学生3年生になったんですよ」
「そうなんですね!」
私と同じくらいの身長で、近くの中学、氷帝学園の制服を着ていた。
なんだか、ずっと小さい子ばかりを見ているせいですごく大人に見える…。
しかしまだあどけない表情と輪郭で可愛らしい。妹によく似ている綺麗な髪に、パッチリとした大きな瞳の男の子は柔らかい表情で妹に話しかけていた。
「まま〜まだ〜?お腹空いた!」
「……!あ、つい長話しちゃって、帰ろっか。」
そういって女の子は身支度をすませた姿を母親に見せていた。
帰ろうとすると、奥から事務の先生が声をかけてきた。
「お話中すみません、芥川さん、すこし記入してほしい書類がありまして…」
「あら、なんだろ…わかりましたえっと…」
「子供たちなら私が見ておきますので大丈夫ですよ。お兄さんも少しだけ妹とここで遊んでてくれる?」
「うん!わかった!」
「すみません、ありがとうございます。」
「10分ほどで終わりますので…」
「わかりました」
そう言って隣の部屋へ移動するお母さんの背中を見つめ、女の子が少し不服そうな顔で私を見つめる。
「ごめんね、すぐ迎えにくると思うから、先生とおにいちゃんと一緒に遊んでよう!」
「わかったあ〜おにいちゃんあそぼ!あ、じゃあ〜お料理作ってくるから、さや先生とおにいちゃんはここ座っててね。」
「うん、わかった、楽しみにしてるね、どんな料理かな〜♡」
「おててはおひざだよ!わかった?おにいちゃんも!」
「A〜はいはい」
妹の遊びに付き合わされ、少し恥ずかしそうに椅子に座る。
「お兄さん、お名前は?」
「芥川慈郎です、あくたがわじろう。」
「へえ、慈郎くんか。いつも妹とお家でも遊んであげるの?」
「う〜ん、俺部活してて帰りもちょっと遅くなるからいつも帰ったら寝てたりであんまり…でも休みの日は公園とかで遊んでる!」
「さっきも帰りの用意、手伝ってくれてたし面倒見いいんだね、えらいね。部活はテニスしてるの?」
「うん!テニスしてる!まじまじすっげーたのしんだよ!いつも途中で寝ちゃうけど。」
「え、寝ちゃうの??わたしも中学生の頃、テニスしてたよ!楽しいよね〜懐かしいな〜」
「そうなの?!おねえさん、つよい?!つよかった?!」
「うーん、もう昔のことだからなあ〜、それに軟式だったから、硬式はできないかも。」
「残念だC〜!でも軟式ができるなら大丈夫だC!多分!」
「ええ、そうかな?じゃあ今度、慈郎くんが硬式テニス、教えてよ。」
「もちろん!まかせて!!」
「ふふ、楽しみにしてるね。」
「おにいちゃん、さや先生、みてみてできた!」
「なになに〜」
「これはね〜ちゅるちゅるだよ〜スイカとハンバーグが入ってんの!」
「わあ、斬新〜美味しそ〜」
慈郎くんと話をしながら遊んでいると、10分なんて、あっという間に過ぎていった。
中学生となんて久しぶりに話た気がする、部活とか学校の話が聞けてなんだかすごい懐かしい気分になった。あれ、なんかこんなこと言ってると歳をとった感じがする…
「終わりました〜」
「あ、終わったって、お片付けしてお帰りの準備しよっか」
「はーい!」
「さや先生、さよなら〜!また明日ね!」
「はーい、さよなら〜!慈郎くんも部活頑張ってね。」
「今度はおねーさんのテニスの話も聞かせてね、またくるC〜〜!」
全力で手を振る兄妹に癒された。
中学生ってこんなに素直で可愛かったっけ…?
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