呪術師、黒田組と話す。
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『ひえっ…貴方も物騒な名前なんですね…』
「物騒ッ………ククククッ」
「日本号、貴様後で覚えていろよ」
「第一声が物騒って中々な感性ばい」
トワは任務で訪れた先でまた刀剣の付喪神と出会っていた
場所は九州のとある博物館
トワはたまたまその近くに呪霊を祓いに来ており、そこに騒がしさを感知した付喪神がやってきたのだった
しかも今回は一振ではなく三振…うち二振は槍と短刀という顔ぶれだった
「トワは長谷部以外にも物騒な名前の刀に会ったと?」
九州訛りで話しかけてきた付喪神は博多藤四郎と名乗った
へし切長谷部は眉間に皺を寄せてこちらを睨むように見ている
『はい。以前、関東で任務をしていたときに……あ、博多藤四郎様と同じ藤四郎の名を持つ付喪神様ともお会いしました』
ふと、博多藤四郎の服装を見て似た服装の付喪神を思い出した
「!!兄弟ばい!なんて名前だったと?」
『平野藤四郎様です。皇室御物の他の付喪神様とお会いしました』
「平野!皇室御物ということはいち兄とも会ったと?」
『いち兄…?』
「一期一振って名前たい」
『あ!!!!!お会いしました!え!?お兄ちゃん様!?』
「いち兄も同じ刀工の刀で太刀だからお兄ちゃんばい」
『そうだったんだ……』
確かに思い出せば似たような服装だった気もするが、太刀だと圧倒的に鶴丸国永の方が存在感が強すぎてうろ覚えだ
こんなことならもう少し勉強すれば良かったと後悔した
「ところでお嬢さんはさっきのヤバい奴を倒しに九州に?」
日本号と呼ばれた槍の付喪神がそう聞いてきた
『はい。先ほどのモノは呪霊と呼ばれる悪霊のようなものです。わたしはそれを祓う力を持っているのでこうして祓いにきました』
「話し方からして九州の人間じゃねぇな」
日本号は博多藤四郎との会話を聞きながら思ったことを口にした
『生まれと育ちは北海道で、今は東京の学校に通っています』
「遠くから大変だったなぁ」
『良くあるので…』
「っつーことは東京でへし切長谷部みたいな物騒な名前の付喪神に会ったのかい?」
日本号はニヤリと笑いながら聞く
『ひぇっ…あ、はい…』
トワの脳裏にはへし切長谷部のように整った顔を布でわざと隠していた山姥切国広が浮かぶ
『すみませんでした……初対面の付喪神様に物騒な名前などと不躾な言い方をしてしまって』
トワはへし切長谷部に向かって頭を下げた
「いや……こちらこそ、態度に出してしまってすまなかったな」
『あ、あの……物騒な名前かもしれませんがインパクトという意味では一番いいとわたしは思っています』
「!」
『すぐに目にとまるし、そうすればどういう経緯でそういう呼び名になったのかも知りたくなるし、誰が付けたのかな?っていうのも気になって調べると思うし…その時点でもうその人は貴方の虜になったといっても過言じゃないと思います』
実際にトワも東京に帰る道中でへし切長谷部のことは調べようと思ったくらいだ
『!!!すみません!なんか偉そうなこと言って!』
「お嬢さん、服から音鳴ってるぜ」
日本号に言われてポケットの携帯が鳴っていることに気づく
伊地知からの呼び出しの連絡だ
『伊地知さんだ!戻らないと……』
「なんね?もう戻ると?」
『はい!次の任務の話かも…』
「せっかく仲良くなれたのに寂しかー。東京戻ったらいち兄と平野によろしく言っといて欲しいばい」
『はい!博多藤四郎様もお元気でしたと、素敵なお仲間と一緒でしたとお伝えしておきます!では!またいつかご縁があれば!』
トワはそう早口で伝えてその場を去っていったのだった
「嵐みてぇなお嬢さんだったな」
「ねー?長谷部もそう思うと?」
「……あぁ」
~END~
(この先も物騒な名前の付喪神に会うかねぇ)(沢山おるね)
(そういや日光は?)(展示の準備中やけん、居らんばい)
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