呪術師、重要文化財と話す。
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『…………布の神様だ』
「何て??………ええ??どういうことですか?」
とある県での任務中にトワは遠目に布の塊を見つけた
「布って……なんか”そういう“呪霊って訳ではないんですね」
一緒に来ている伊地知も遠目にそれを発見するが見た目はただの布の塊にしか見えず目を顰めた
『嫌な感じはしないですね、ちょっと聞いてきます』
「気をつけて。帳は解除しない方がいいですか」
『まだそのままで!』
駆け出したトワに頷き、伊地知はいつも通り待機することにした
****
『あのー、布の付喪神様?』
トワは布の塊に話しかけた
「!?!?あんた、俺が見えるのか」
『あれっ人型……』
しゃがんでいた布の塊は立ち上がってこちらに振り返った
振り返った布の塊はただの布の塊ではなく、男の人型をしていた
「人型…?あんた、何者だ」
『わたしは呪術師…の中の結界術師です』
「結界……この黒い壁を作ったのもあんたか」
男の人型をした付喪神は伊地知の降ろした帳を見て言った
『この黒い壁…帳はわたしじゃない人だけど…』
「そうか…」
『ねぇ布の付喪神様、貴方の名前は?』
「………俺の名前は山姥切国広。刀工・堀川国広が打った本作長義の写しだ」
『刀工………ってことは貴方も刀剣の付喪神様?』
最近凄い確率で遭遇するな、とトワは改めて思い、そしてまじまじとその刀剣を名乗る付喪神を見た
確かに腰には鞘に収まった刀を持っていた
ボロ布から覗く顔はよく見ると秀麗で日本の刀の付喪神とは思えない顔立ちに思えた
「そうだ」
『じゃあこの近くに所蔵されているの?』
「所蔵は違うがここ数日は展示とやらでここの近くに来ていた」
『だから自由に動けてこの帳の中の呪霊も切ってくれたんだ』
「!どうして分かった」
山姥切国広は布と長い前髪越しにトワを目を丸めて見た
『だって思っていた数より呪霊が少なかったから。山姥切国広様が切ってくれたんでしょう?』
「…騒がしかったからな」
『ありがとうございます。貴方のおかげでわたしの仕事減って助かりました』
トワは流石は剣刀の付喪神なだけあるな、と思った
少し前に鶴丸国永に力を借りたときもあっさりと切っていたことを思い出した
「俺みたいな写しに礼なんか言ってどうするんだ」
『頑張ってくれた人にお礼を言うのは当たり前じゃない』
山姥切国広はにこにこと笑いながらそう答えるトワの視線から逃れる様に布を深く被り直した
「あんた……変わっているな…写しの俺にそんなことを言っても何も得はしないぞ」
『あ、山姥切国広様は甘いものは好き?』
「は…?」
突然切り出された話題に山姥切国広は思わず気の抜けた声が出てしまった
『今日は無理だけどそのうちお礼、持ってきたいから』
「写しの俺にお礼?」
『おはぎは好き?わたしの知っている刀剣の付喪神様はみんなおはぎ好きなんだけど、山姥切国広様はどうかな』
「嫌い……ではないが、」
『本当?良かった!それじゃあそのうちおはぎ持ってくるね』
トワはそろそろ戻ろうと思った
辺りに怪しい気配はないし、ずっと待っていてくれている伊地知のことも気になる
『それじゃあわたしはそろそろ帰ります』
「!おいあんた、名前は?」
『わたしは間白トワです。山姥切国広様、貴方ちゃんとした付喪神なんだからもう少し自信持ちなよ、せっかく綺麗で強いんだから!』
「なっ……!綺麗とか言うな!」
『それじゃあね!』
トワは結界で足場を作り、その場を立ち去って行った
「なんだったんだ……」
たった数分の出来事だったのに、嵐のようだったと山姥切国広は思いながらいつの間にかなくなっていた帳の奥に空を見上げたのだった
~END~
(それにしても何故選択肢がおはぎのみだったんだ…?)
次ページでおまけ→→→
「何て??………ええ??どういうことですか?」
とある県での任務中にトワは遠目に布の塊を見つけた
「布って……なんか”そういう“呪霊って訳ではないんですね」
一緒に来ている伊地知も遠目にそれを発見するが見た目はただの布の塊にしか見えず目を顰めた
『嫌な感じはしないですね、ちょっと聞いてきます』
「気をつけて。帳は解除しない方がいいですか」
『まだそのままで!』
駆け出したトワに頷き、伊地知はいつも通り待機することにした
****
『あのー、布の付喪神様?』
トワは布の塊に話しかけた
「!?!?あんた、俺が見えるのか」
『あれっ人型……』
しゃがんでいた布の塊は立ち上がってこちらに振り返った
振り返った布の塊はただの布の塊ではなく、男の人型をしていた
「人型…?あんた、何者だ」
『わたしは呪術師…の中の結界術師です』
「結界……この黒い壁を作ったのもあんたか」
男の人型をした付喪神は伊地知の降ろした帳を見て言った
『この黒い壁…帳はわたしじゃない人だけど…』
「そうか…」
『ねぇ布の付喪神様、貴方の名前は?』
「………俺の名前は山姥切国広。刀工・堀川国広が打った本作長義の写しだ」
『刀工………ってことは貴方も刀剣の付喪神様?』
最近凄い確率で遭遇するな、とトワは改めて思い、そしてまじまじとその刀剣を名乗る付喪神を見た
確かに腰には鞘に収まった刀を持っていた
ボロ布から覗く顔はよく見ると秀麗で日本の刀の付喪神とは思えない顔立ちに思えた
「そうだ」
『じゃあこの近くに所蔵されているの?』
「所蔵は違うがここ数日は展示とやらでここの近くに来ていた」
『だから自由に動けてこの帳の中の呪霊も切ってくれたんだ』
「!どうして分かった」
山姥切国広は布と長い前髪越しにトワを目を丸めて見た
『だって思っていた数より呪霊が少なかったから。山姥切国広様が切ってくれたんでしょう?』
「…騒がしかったからな」
『ありがとうございます。貴方のおかげでわたしの仕事減って助かりました』
トワは流石は剣刀の付喪神なだけあるな、と思った
少し前に鶴丸国永に力を借りたときもあっさりと切っていたことを思い出した
「俺みたいな写しに礼なんか言ってどうするんだ」
『頑張ってくれた人にお礼を言うのは当たり前じゃない』
山姥切国広はにこにこと笑いながらそう答えるトワの視線から逃れる様に布を深く被り直した
「あんた……変わっているな…写しの俺にそんなことを言っても何も得はしないぞ」
『あ、山姥切国広様は甘いものは好き?』
「は…?」
突然切り出された話題に山姥切国広は思わず気の抜けた声が出てしまった
『今日は無理だけどそのうちお礼、持ってきたいから』
「写しの俺にお礼?」
『おはぎは好き?わたしの知っている刀剣の付喪神様はみんなおはぎ好きなんだけど、山姥切国広様はどうかな』
「嫌い……ではないが、」
『本当?良かった!それじゃあそのうちおはぎ持ってくるね』
トワはそろそろ戻ろうと思った
辺りに怪しい気配はないし、ずっと待っていてくれている伊地知のことも気になる
『それじゃあわたしはそろそろ帰ります』
「!おいあんた、名前は?」
『わたしは間白トワです。山姥切国広様、貴方ちゃんとした付喪神なんだからもう少し自信持ちなよ、せっかく綺麗で強いんだから!』
「なっ……!綺麗とか言うな!」
『それじゃあね!』
トワは結界で足場を作り、その場を立ち去って行った
「なんだったんだ……」
たった数分の出来事だったのに、嵐のようだったと山姥切国広は思いながらいつの間にかなくなっていた帳の奥に空を見上げたのだった
~END~
(それにしても何故選択肢がおはぎのみだったんだ…?)
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