呪術師、一文字の長と話す。前編
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『貴方も刀剣の付喪神様なのですか?』
トワは目の前に現れた人型にそう聞いた
紛れもなく人間ではないというのは分かっているが、果たして付喪神なのかも分からなかった
何故なら今まで会った刀剣の付喪神は皆、和装だったが今目の前に現れた人型は洋装だったからだ
「君は私が見えるのか」
『はい』
「ほぅ……………」
その人型は赤い瞳を細くしてトワを見た
「失礼、無銘 一文字、号して山鳥毛という」
『無銘一文字様?山鳥毛様…?』
「あぁ、刀派が福岡一文字でね…山鳥毛と呼んでほしい」
『山鳥毛様…』
トワがそう呼ぶと刀剣の付喪神 ・山鳥毛は満足そうに頷いた
「小鳥の名前は?」
『(小鳥??)えっと…わたしは間白トワという呪術師です』
「呪術師?」
『ここらで迷惑している呪霊……呪いを祓いに参りました』
「なるほど……それで君のような者が……」
『山鳥毛様はずっとこちらの辺りに?』
ここら辺に突然現れたということはここら辺に所蔵されているということだ
それなばら地理も詳しい筈だろうと思いいつも通りにそう聞く
「地元……ではあるが実はそこまで詳しくはない」
『そうなんですか』
「この土地で打たれたが、移りゆく時代と共に私も色々なところにいてね」
『……持ち主、ということですか?』
「あぁ、そして現代になり久方ぶりに地元に戻った、というところだ」
つまり巡りに巡って、ここの土地へ帰郷してきたということだ
『それだと確かにあまり詳しくないかぁ…』
いつもと勝手の違う展開にトワも頭を抱える
いくらここ生まれでもとてつもない年月を経て、帰ってきたとなると土地勘の方は期待が出来ない
「小鳥…トワはここら辺に詳しいのか?」
『わたしも出張で来ているので詳しくありません。偵察…というか状況証拠のようなものが欲しくて辺りを回っていました』
「どちらから?」
『東京にある学校からです』
「わざわざそんな遠くから…大変だな。地元の者には頼めないのか」
『あー…多分地元の人では祓えないからわたしが呼ばれたんだと思います。本当は京都校の人たちの方が近いのに……山鳥毛様は自分の見える人とそんなに頻繁にお会いしていますか?』
「いや……この時代になって君が初めてだよ」
『でしょう?…………あ、きた』
トワは呪霊を察知し、咄嗟に構えた
辺りからは妙な声が聞こえ始めた
『………滅』
呪霊を視界に捉えた瞬間にそれを結界で囲い、瞬時に滅する
「今のが君の追っていた呪霊、とやらか」
『いいえ…恐らく低級の呪いですね。わたしの追っているのとは違います』
「また来るぞ」
『!』
山鳥毛の言葉の後に、先ほど祓ったものと同じ呪霊が複数現れた
トワは大した焦る様子もなくそれらを祓っていく
しかしそれらは絶えることなく一定に現れる
「執拗いな…」
流石の山鳥毛も数が多いと思い、太刀を抜いた
トワの目には鳥の産毛のような細かな刃文が横切った
「勝つための戦、はじめるとしよう」
山鳥毛は自分の周りに集まってくる呪霊を次々と切っていく
「トワ」
『はい』
トワは山鳥毛と背中合わせになりながら返事をした
「これでは終わらんぞ」
『でしょうね』
「恐らくこれは餌食だ」
『餌食?』
「君や私を誘き寄せるためのな」
『なるほど……』
低級といえどこちらを絶妙に足止めし誘えるだけの量の呪霊を一定数出し続けることが出来る呪いとなるとそれなりの面倒な相手なのだろう
『これ位なら祓える、と思わせる力の呪霊を出し続けて、ある程度力を使わせてから誘き寄せて殺るってことですね』
「あぁ」
『滅』
トワは一度、辺りの呪霊を一掃してから自分の周りを結界で囲んだ
「…………行くのか」
『勿論、それがわたしの任務です』
トワは髪を留め直し、制服を少し叩いた
「私も行こう」
『………それは山鳥毛様にとって何もメリットがないですよ』
「めりっと?」
『価値……利点がないでしょう。何せ今回わたしはお土産持ってきてないし』
「お土産を君は持ち歩いているのか」
『えっと…東京で任務があるときはたまに。わたしの知っている刀剣の付喪神様はおはぎが好きでよくお土産に』
「ほぅ……」
山鳥毛はまた目を細めた
トワは目の前に現れた人型にそう聞いた
紛れもなく人間ではないというのは分かっているが、果たして付喪神なのかも分からなかった
何故なら今まで会った刀剣の付喪神は皆、和装だったが今目の前に現れた人型は洋装だったからだ
「君は私が見えるのか」
『はい』
「ほぅ……………」
その人型は赤い瞳を細くしてトワを見た
「失礼、無銘 一文字、号して山鳥毛という」
『無銘一文字様?山鳥毛様…?』
「あぁ、刀派が福岡一文字でね…山鳥毛と呼んでほしい」
『山鳥毛様…』
トワがそう呼ぶと刀剣の付喪神 ・山鳥毛は満足そうに頷いた
「小鳥の名前は?」
『(小鳥??)えっと…わたしは間白トワという呪術師です』
「呪術師?」
『ここらで迷惑している呪霊……呪いを祓いに参りました』
「なるほど……それで君のような者が……」
『山鳥毛様はずっとこちらの辺りに?』
ここら辺に突然現れたということはここら辺に所蔵されているということだ
それなばら地理も詳しい筈だろうと思いいつも通りにそう聞く
「地元……ではあるが実はそこまで詳しくはない」
『そうなんですか』
「この土地で打たれたが、移りゆく時代と共に私も色々なところにいてね」
『……持ち主、ということですか?』
「あぁ、そして現代になり久方ぶりに地元に戻った、というところだ」
つまり巡りに巡って、ここの土地へ帰郷してきたということだ
『それだと確かにあまり詳しくないかぁ…』
いつもと勝手の違う展開にトワも頭を抱える
いくらここ生まれでもとてつもない年月を経て、帰ってきたとなると土地勘の方は期待が出来ない
「小鳥…トワはここら辺に詳しいのか?」
『わたしも出張で来ているので詳しくありません。偵察…というか状況証拠のようなものが欲しくて辺りを回っていました』
「どちらから?」
『東京にある学校からです』
「わざわざそんな遠くから…大変だな。地元の者には頼めないのか」
『あー…多分地元の人では祓えないからわたしが呼ばれたんだと思います。本当は京都校の人たちの方が近いのに……山鳥毛様は自分の見える人とそんなに頻繁にお会いしていますか?』
「いや……この時代になって君が初めてだよ」
『でしょう?…………あ、きた』
トワは呪霊を察知し、咄嗟に構えた
辺りからは妙な声が聞こえ始めた
『………滅』
呪霊を視界に捉えた瞬間にそれを結界で囲い、瞬時に滅する
「今のが君の追っていた呪霊、とやらか」
『いいえ…恐らく低級の呪いですね。わたしの追っているのとは違います』
「また来るぞ」
『!』
山鳥毛の言葉の後に、先ほど祓ったものと同じ呪霊が複数現れた
トワは大した焦る様子もなくそれらを祓っていく
しかしそれらは絶えることなく一定に現れる
「執拗いな…」
流石の山鳥毛も数が多いと思い、太刀を抜いた
トワの目には鳥の産毛のような細かな刃文が横切った
「勝つための戦、はじめるとしよう」
山鳥毛は自分の周りに集まってくる呪霊を次々と切っていく
「トワ」
『はい』
トワは山鳥毛と背中合わせになりながら返事をした
「これでは終わらんぞ」
『でしょうね』
「恐らくこれは餌食だ」
『餌食?』
「君や私を誘き寄せるためのな」
『なるほど……』
低級といえどこちらを絶妙に足止めし誘えるだけの量の呪霊を一定数出し続けることが出来る呪いとなるとそれなりの面倒な相手なのだろう
『これ位なら祓える、と思わせる力の呪霊を出し続けて、ある程度力を使わせてから誘き寄せて殺るってことですね』
「あぁ」
『滅』
トワは一度、辺りの呪霊を一掃してから自分の周りを結界で囲んだ
「…………行くのか」
『勿論、それがわたしの任務です』
トワは髪を留め直し、制服を少し叩いた
「私も行こう」
『………それは山鳥毛様にとって何もメリットがないですよ』
「めりっと?」
『価値……利点がないでしょう。何せ今回わたしはお土産持ってきてないし』
「お土産を君は持ち歩いているのか」
『えっと…東京で任務があるときはたまに。わたしの知っている刀剣の付喪神様はおはぎが好きでよくお土産に』
「ほぅ……」
山鳥毛はまた目を細めた