可愛い酔いどれ
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『ただいまです~』
日付が変わって少し経った頃、妙に明るい声音で彼女は帰ってきた
「おかえりなさい」
『えへへ、帰りましたー』
随分と飲んだようで頬は赤く染まり、目も少しとろんとしている
「靴脱げますか?」
『そこまで子どもじゃないです~』
トワは玄関に座り込み、パンプスを脱いだ
七海としては脱げないほど酔っているか、と聞いたつもりだったが思っていたが少しズレた答えが返ってきた
その返答だけでも酔っているのが分かる
「お水飲みましょう」
『はーい』
トワはぺたぺたと廊下を歩いてリビングのソファになだれ込んだ
「はい」
七海はグラスに注いだ水を渡す
『おみず~!ありがとうございます、建人さん』
「………おや、名前で呼んでくれるんですか」
突入下の名前で呼んできたので七海も驚いた
付き合うようになってからもトワは七海の下の名前で呼んだことはまだなかったからだ
『……建人さんって呼んだらだめ?』
トワは水を飲み干してからそう聞いた
酔っているからか蕩けた表情で見上げられると堪らない
七海はにやけるのを我慢しながら空のグラスを受け取ってから、トワの隣りに腰を下ろした
「駄目な訳ないでしょう。むしろいつになったら呼んでくれるのかとずっと待ってたんですから」
七海はトワの頬に触れる
火照っているからかいつもより熱く彼女の体温を感じられる
『ふふ、建人さんのおてて、すき』
トワは猫のように大きな七海の手のひらに擦り寄る
七海もそれが可愛くて指先でトワの頬や顎を撫でる
「好きなのは私の手だけ?」
『んと、建人さんの大きな手も低くて優しい声も広い背中も、ぜんぶすき』
ふにゃり、とトワは笑いながら言った
『建人さん、だいすき』
「おっと、」
トワは七海の逞しい首に抱きついた
『建人さんもわたしのこと、すき?』
「ええ、とても」
『ちゃんと言葉にして』
「トワのことが大好きです」
七海もトワのことを抱きしめながら言った
この腕の中からいなくならないように
自分のこの腕の中に必ず帰ってくるように
そう、願いをこめて
『ふふ…おそろいだ』
「お揃いです」
『うれしい……建人さんが…わたしのこと、すきで………』
「トワ………?」
『………』
よく耳をすませば寝息が聞こえてきた
どうやら眠気が限界だったようでそのまま寝てしまったようだ
「可愛いなぁ、全く」
七海はトワの髪を手で梳きながら言った
「おやすみ、トワ」
~END~
(明日の寝起きがとても楽しみだ)
NEXTおまけ→→→→
日付が変わって少し経った頃、妙に明るい声音で彼女は帰ってきた
「おかえりなさい」
『えへへ、帰りましたー』
随分と飲んだようで頬は赤く染まり、目も少しとろんとしている
「靴脱げますか?」
『そこまで子どもじゃないです~』
トワは玄関に座り込み、パンプスを脱いだ
七海としては脱げないほど酔っているか、と聞いたつもりだったが思っていたが少しズレた答えが返ってきた
その返答だけでも酔っているのが分かる
「お水飲みましょう」
『はーい』
トワはぺたぺたと廊下を歩いてリビングのソファになだれ込んだ
「はい」
七海はグラスに注いだ水を渡す
『おみず~!ありがとうございます、建人さん』
「………おや、名前で呼んでくれるんですか」
突入下の名前で呼んできたので七海も驚いた
付き合うようになってからもトワは七海の下の名前で呼んだことはまだなかったからだ
『……建人さんって呼んだらだめ?』
トワは水を飲み干してからそう聞いた
酔っているからか蕩けた表情で見上げられると堪らない
七海はにやけるのを我慢しながら空のグラスを受け取ってから、トワの隣りに腰を下ろした
「駄目な訳ないでしょう。むしろいつになったら呼んでくれるのかとずっと待ってたんですから」
七海はトワの頬に触れる
火照っているからかいつもより熱く彼女の体温を感じられる
『ふふ、建人さんのおてて、すき』
トワは猫のように大きな七海の手のひらに擦り寄る
七海もそれが可愛くて指先でトワの頬や顎を撫でる
「好きなのは私の手だけ?」
『んと、建人さんの大きな手も低くて優しい声も広い背中も、ぜんぶすき』
ふにゃり、とトワは笑いながら言った
『建人さん、だいすき』
「おっと、」
トワは七海の逞しい首に抱きついた
『建人さんもわたしのこと、すき?』
「ええ、とても」
『ちゃんと言葉にして』
「トワのことが大好きです」
七海もトワのことを抱きしめながら言った
この腕の中からいなくならないように
自分のこの腕の中に必ず帰ってくるように
そう、願いをこめて
『ふふ…おそろいだ』
「お揃いです」
『うれしい……建人さんが…わたしのこと、すきで………』
「トワ………?」
『………』
よく耳をすませば寝息が聞こえてきた
どうやら眠気が限界だったようでそのまま寝てしまったようだ
「可愛いなぁ、全く」
七海はトワの髪を手で梳きながら言った
「おやすみ、トワ」
~END~
(明日の寝起きがとても楽しみだ)
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