出張の前に
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『札幌のこと?ですか……』
突然の七海の言葉にトワは瞬きを数回した
「突然すみません。私も中々遠くに出張へ行くことがないもので…ましては北海道です。貴女の方が詳しいかなと思いまして…」
話を聞くと七海は北海道への出張が決まっているらしく、トワから何か情報を得たかったようだった
『札幌出張なんですか…』
まるで北海道にある企業の出張のようだな、とトワは思ってしまった
「間白さんは何度か行ったことが?」
『えっと…わたしも片手で足りるくらいしか行ったことがないです…』
「そうなんですか」
『うちの実家も札幌からは離れてて、わたしも仕事?で少し行ったくらいなんです…』
「ご実家は札幌からはどれくらい離れているんですか?」
『えっと……車でだいたい3時間ちょっとくらい?だったはずです』
「3時間……」
時間を聞いてから改めて北海道の大きさを感じた七海だった
『あの、普通に呪いを祓いに行くんですか?』
「えぇ、まぁ、そんな感じです」
詳しいことは話せないという雰囲気を醸し出すとトワもそれを察したのかそれ以上は踏み込んでは来なかった
「オススメの食べ物とかは分かりますか?」
『なんでも美味しいですけど、札幌なら味噌ラーメンかな…あとは焼きもろこしとかじゃがバターとかは北海道ならではだと思います』
「なるほど…確かに旅行雑誌などでもよく見ますね」
『お時間がもし取れるのならば是非食べてみて下さい。じゃがバター美味しいですよ』
「なんだか嬉しそうですね」
『え!あ…七海さんが北海道に来てくれるからなんか嬉しくて……』
トワは素直にそう言った
ストレートにそんな感想を言ってくれるとは思っておらず、七海の頬も少し緩む
「…何か買ってきて欲しいものはありますか?」
『え!?買ってきて欲しいものですか……』
「時間があれば何か地元のもの買って来れますよ」
こうも素直に自分に懐いていると分かると甘やかしてあげたくなってしまう
ましては自分の故郷からこんなに離れたところで勉学に励んでいるのだ
『あ、あの…もし荷物にならなかったらでいいんですけど…』
「はい」
『ガ⚫ナが飲みたいです……』
「ガ⚫ナ……」
初めて聞く名前に七海は微かに疑問符を浮かべた
『炭酸飲料なんです……コ⚫ラみたいなもので……』
「炭酸飲料なんですね。それでいいんですか?」
『大丈夫です。あの、ほんと、カバンに隙間があったらでいいのでっ』
トワも遠慮しているのか胸元で両手を振りながら答えた
「ガ⚫ナですね。必ず買って来ます」
『えっと、』
「遠慮しないで下さい。任務では貴女の能力に助けられていますからそのお礼だと思って下さい」
『!あ、ありがとうございます…七海さんのお土産…楽しみに待ってますので気をつけて行ってきて下さい』
「はい」
しかし、七海は知らない
今回の出張任務が単身ではないことを────
~END~
(お土産話も聞けるといいな)