拝啓、開祖様
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『え、それって』
「お前の開祖とやらも俺の指を滅しようとしてきたからな」
『開祖も……』
トワは今回初めて両面宿儺の指の回収任務に関わった
元々別の任務についていて、その任務の後、真っ直ぐこの任務に回されたため、どんなものなのか見せられないままつく羽目になった
初めて宿儺の指と対面したとき、トワは直感で危険なものと判断し、それを結界術で滅しようとしたのだ
「────しかし開祖とやらは傷はつけられなかった」
『え』
「俺の指に傷をつけた結界師はお前が初めてだぞ、トワ」
『ぅわっ……!っ痛…』
つぅ、と宿儺の指先がトワの首筋に触れ、爪で首筋を強く引っかかれているのが分かる
『待っ……結、』
「おっと」
身の危険を感じ結界を張ろうとしたが印を結んだ手を宿儺に掴まれた
「俺の生得領域で結界術を使おうとするとはな」
『離して、痛い…』
このまま握りつぶされるのではないか、というような力を感じる
『指に傷をつけたことなら謝る……勝手に貴方の身体に傷をつけてごめんなさい…』
「……ククッ、やはり面白いな結界師は」
宿儺は変なところで肝が据わっているな、と思いながらトワを見下ろす
「お前は────に似ている」
『え……誰?、』
宿儺が呟いた名前が耳に届かない
何故かどんどん意識が遠のいていく感覚に襲われ始めた
『まって、宿儺…!』
トワは空いていたもう片方の手で宿儺を掴んだ
自分がこの生得領域からそろそろ追い出されるのがわかったからだ
『お願い、教えて……!』
どうしても聞きたかった
自分の開祖や代々の結界師ことを
今では結界師としての力を持って生まれてくるのが少なくなり、結界師は稀な存在としていていること
どうして結界師としての力を持って生まれるのか、逆も然り
開祖たちはどうやってこの結界術を磨いてきたのか
長い歴史を知る宿儺に聞きたいことがたくさんあった
『わたし、色々と……しりたい…ことが…』
「フン……そのうちな……」
宿儺の指がトワの額に触れると、トワは意識を手放した
「また来るといい……」
せっかく久しぶりに面白いものを見つけたのだ
彼女が指を見つける度にここに呼べばいい
その都度、一つ一つ彼女の質問に応えればいいのだ
「────まぁ、タダでは教えんがな」
~END~
(応えの代償は何にしようか)
「お前の開祖とやらも俺の指を滅しようとしてきたからな」
『開祖も……』
トワは今回初めて両面宿儺の指の回収任務に関わった
元々別の任務についていて、その任務の後、真っ直ぐこの任務に回されたため、どんなものなのか見せられないままつく羽目になった
初めて宿儺の指と対面したとき、トワは直感で危険なものと判断し、それを結界術で滅しようとしたのだ
「────しかし開祖とやらは傷はつけられなかった」
『え』
「俺の指に傷をつけた結界師はお前が初めてだぞ、トワ」
『ぅわっ……!っ痛…』
つぅ、と宿儺の指先がトワの首筋に触れ、爪で首筋を強く引っかかれているのが分かる
『待っ……結、』
「おっと」
身の危険を感じ結界を張ろうとしたが印を結んだ手を宿儺に掴まれた
「俺の生得領域で結界術を使おうとするとはな」
『離して、痛い…』
このまま握りつぶされるのではないか、というような力を感じる
『指に傷をつけたことなら謝る……勝手に貴方の身体に傷をつけてごめんなさい…』
「……ククッ、やはり面白いな結界師は」
宿儺は変なところで肝が据わっているな、と思いながらトワを見下ろす
「お前は────に似ている」
『え……誰?、』
宿儺が呟いた名前が耳に届かない
何故かどんどん意識が遠のいていく感覚に襲われ始めた
『まって、宿儺…!』
トワは空いていたもう片方の手で宿儺を掴んだ
自分がこの生得領域からそろそろ追い出されるのがわかったからだ
『お願い、教えて……!』
どうしても聞きたかった
自分の開祖や代々の結界師ことを
今では結界師としての力を持って生まれてくるのが少なくなり、結界師は稀な存在としていていること
どうして結界師としての力を持って生まれるのか、逆も然り
開祖たちはどうやってこの結界術を磨いてきたのか
長い歴史を知る宿儺に聞きたいことがたくさんあった
『わたし、色々と……しりたい…ことが…』
「フン……そのうちな……」
宿儺の指がトワの額に触れると、トワは意識を手放した
「また来るといい……」
せっかく久しぶりに面白いものを見つけたのだ
彼女が指を見つける度にここに呼べばいい
その都度、一つ一つ彼女の質問に応えればいいのだ
「────まぁ、タダでは教えんがな」
~END~
(応えの代償は何にしようか)