結んで縛って僕の元へ
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今回の任務で現れた呪いは久しぶりに人型に近い呪いで、それはトワのいつの日かの記憶を引きずり起こすようなものだった
薄暗くなってきた食堂で一人、報告書を仕上げているトワのペンはなかなか進まない
日にち、時間、場所…そこまではいつも通りに書ける
しかし呪いの詳細記入の欄になった途端、筆が進まなくなった
目を瞑ると鮮明に蘇るあの記憶
そう、あれは、あの日は、
「手が止まってるよ」
『!』
「おっと、利き手じゃない方でも結界張れるんだね。でも外れ」
『五条…さん……』
声をかけてきたのはここの先生でもある五条だった
「結界、解いて」
咄嗟に張った結界は五条の頭上に出来ており、五条はわざとらしく首を傾げながら言った
『解……』
トワは言われた通りに結界を解く
「報告書?」
『はい』
「単独任務の報告書は自分の記憶しか頼れないから大変だろ」
五条はそう言いながらトワの隣りに腰掛けた
『まだ、慣れません』
「どんな呪いだった?」
『え』
「筆が止まってたってことは思い出せないんだろ?人に聞かれながらゆっくり話せば思い出せて書けるかもよ?」
『…………』
悩んで書けないところから見ていたのか、という思いを視線に乗せて五条を見るが本人は何処吹く風だ
「まず任務の日付け」
『〇月△日…てか、それは書けた、』
「時間は」
五条はトワの言葉を無視して続ける
『目撃は三日前…任務時間は夕方6時から』
「場所は」
『〇〇区にある地下歩道』
「呪いの階級は」
『…二級』
「姿形は」
『人型に近く…長い白髪……』
トワはペンを改めて握り、今自分が口にした言葉をゆっくりと書き始めた
五条はそれをじっくりと観察する
「意思疎通は」
『向こうは言葉を発しており…単語ではなく文を……』
「何て?」
『“返して………”って』
そう、うわ言のように呟いていた
壊れた機械から発されるような音程の外れた妙に高い声で
「何を?」
『“アタシを……カワイイ…アタシを………カエシテ”……って、』
「ペンが止まっているよ」
五条はトワにそう言った
しかしトワの手は動かない
俯いているからか、髪の毛が下りていて顔は見えない
「あぁ、トワの話聞いてると、この呪いはトワたちが一年の頃に出た呪いと似てるね」
薄暗くなってきた食堂で一人、報告書を仕上げているトワのペンはなかなか進まない
日にち、時間、場所…そこまではいつも通りに書ける
しかし呪いの詳細記入の欄になった途端、筆が進まなくなった
目を瞑ると鮮明に蘇るあの記憶
そう、あれは、あの日は、
「手が止まってるよ」
『!』
「おっと、利き手じゃない方でも結界張れるんだね。でも外れ」
『五条…さん……』
声をかけてきたのはここの先生でもある五条だった
「結界、解いて」
咄嗟に張った結界は五条の頭上に出来ており、五条はわざとらしく首を傾げながら言った
『解……』
トワは言われた通りに結界を解く
「報告書?」
『はい』
「単独任務の報告書は自分の記憶しか頼れないから大変だろ」
五条はそう言いながらトワの隣りに腰掛けた
『まだ、慣れません』
「どんな呪いだった?」
『え』
「筆が止まってたってことは思い出せないんだろ?人に聞かれながらゆっくり話せば思い出せて書けるかもよ?」
『…………』
悩んで書けないところから見ていたのか、という思いを視線に乗せて五条を見るが本人は何処吹く風だ
「まず任務の日付け」
『〇月△日…てか、それは書けた、』
「時間は」
五条はトワの言葉を無視して続ける
『目撃は三日前…任務時間は夕方6時から』
「場所は」
『〇〇区にある地下歩道』
「呪いの階級は」
『…二級』
「姿形は」
『人型に近く…長い白髪……』
トワはペンを改めて握り、今自分が口にした言葉をゆっくりと書き始めた
五条はそれをじっくりと観察する
「意思疎通は」
『向こうは言葉を発しており…単語ではなく文を……』
「何て?」
『“返して………”って』
そう、うわ言のように呟いていた
壊れた機械から発されるような音程の外れた妙に高い声で
「何を?」
『“アタシを……カワイイ…アタシを………カエシテ”……って、』
「ペンが止まっているよ」
五条はトワにそう言った
しかしトワの手は動かない
俯いているからか、髪の毛が下りていて顔は見えない
「あぁ、トワの話聞いてると、この呪いはトワたちが一年の頃に出た呪いと似てるね」