『！？』

突然小さな女の子の声がして驚いた

「わあ！ハリさん！メガルカリオだよ！アランー！こっちにメガルカリオ使うトレーナーさんいるよー！」

『(アラン…？)』

聞いたことのある名前に更に驚いていると遠くからこちらに人が駆けてくるのが目にはいった

「マノン！勝手に…─────トワ…？」

『アラン……』

「へ？知り合い？」




****




「わー！やっぱりこの間ミアレのジム戦中継で映ってたトレーナーさんだぁ！」

結局知り合い同士ということでトワの元へまた新たなトレーナーがやって来た

「初めまして！あたしマノン！こっちはハリマロンのハリさん！」

「りま！」

自己紹介をしてくれたマノンというトレーナーは新人らしくそう挨拶をしてくれた

『初めまして、トワです。こっちがオンバットです』

「わぁオンバット…初めて見た…」

「おんー？」

『オンバット、ハリさんと仲良くできるかな？』

トワはそっとオンバットを下ろすと２匹はすぐに打ち解け辺りを駆け回る

「随分と人見知りも改善されたんだな」

『そうでしょ？……久しぶりね、アラン』

トワはようやくアランと向き合う

「あぁ、久しぶりだな。ずっとミアレにいたのか？」

『ううん、ハクダンのジムバッジ取りに行ってて昨日ミアレに戻ってきたばかり』

「そうだったのか」

「ねえねえ！トワさんとアランはどこで知り合ったの？」

マノンが目を輝かせてそう聞く

『旅の途中で知り合ったの。一度成り行きで共闘してミアレまで連れてきてもらったって感じかな…』

「共闘…かっこいい」

『わたしカロスに来て間もなくだったから色々と教えてもらったの』

「よく言うよ。バトルのセンスは俺よりあるくせに」

「ええ！？アランより強いの！？」

『ちょっとアラン、』

「それよりも……ルカリオ、メガシンカ出来たんだな」

アランの目はルカリオに向けられた

『咄嗟にやったんだけど……』

トワもようやく落ち着いたのか改めてルカリオと向き合う
元から他の個体より体格は良かっただけにメガシンカをすると更に威厳も増したように見える

『ルカリオ』

トワが呼ぶとルカリオは真っすぐと向き合う

『気分はどう？』

【問題ない。いつもと何ら変わりはない】

『バトルの最中わたしの声は届いていた？』

【届いていたからはどうだんを撃った】

『技を使うとき何か変わったと感じた？』

【いつもと同じだ】