『はい、オンバットお帰り』

「おん！」

オンバットはすかさずトワの腕に飛び込む

「うわぁ…！可愛い！」

「オンバット初めて見ました」

『オンバット、シトロンくんとユリーカちゃんにご挨拶しましょう』

「ふきゅ」

まだ初対面の人には人見知りするせいか、遠慮がちに挨拶する

『ちょっと人見知りなの』

「初めましてユリーカだよ」

「シトロンです」

「おめめが大きくて可愛い」

『優しく頭を撫でてあげてみて』

ユリーカはそっとオンバットの頭を撫でる

「きゅー」

「可愛い…！笑ってくれた」

オンバットも出会ったころに比べると本当に人見知りが緩和されてきたな、と思う
以前ならトワ以外に触られるのが嫌で、ジョーイに預けるのにも苦労したのだ

「いいなぁ……早くユリーカもポケモン欲しい」

『ユリーカちゃんは優しくポケモンに触れられるから、きっとどんなポケモンとでも仲良くなれてお世話出来るよ』

「えへへ……なんか照れちゃう」

二人は顔を見合わせて、笑った

『さ、次はエレザードを登録させてもらいます』

「はい、もちろんです」

シトロンはボールからエレザードを出した

『今日は熱いバトルをしてくれて、ありがとうございました』

トワはしゃがんで、一言お礼を言い、図鑑をかざして登録をする

「エレザードは、一匹で高層ビル1つに必要な電気を作り出すことができると言われてるんです」

『エレザードさんすごいじゃないですか。ポケモンでエネルギーが作れるって、とてもエコね』

トワが誉めるとエレザードは、照れて鼻の下を伸ばす

「エレザードの進化前のポケモンは見ましたか？」

『エリキテルね。一度、バトルしたかな。すばしっこくて大変だった』

「エリキテルにたいようの石を使うと、エレザードに進化するんです」

『え、たいようの石で？くさタイプ以外でもたいようの石で進化するポケモンがいたなんて、知らなかった』

トワは目を輝かせてエレザードを見て、頭を撫でる

「トワさんは進化の話をすると、目が輝きますね」

『分かる？シンオウにいたときも、そこのポケモン研究所の博士の手伝い で進化の研究の手伝いをしていたの』