act#15
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「らべらべ~」
『美味しい?シンオウ名物のポフィンは』
トワはプラターヌの研究所の中庭で、フラべべと約束した通り、ポフィンを作っていた
木の実を混ぜた生地はふつふつと気泡を作り、独特の香りが庭を包んでいた
『ビビヨンさんは顔に似合わず、辛い味が好きね』
ポケモンによって好みが違うらしく、色んな味を試し自分の好きな味を探し出しながら食べていた
『チゴラスは見た目通りの大食いというか…あ、ほらそんなに口に入れたら咽るよ』
トワは水を皿に入れて差し出す
「トワはお母さんみたいだねー」
『プラターヌ博士、お疲れ様です』
「休憩にコーヒーはいかがかな」
『いただきます』
トワはポフィンを作る手を止め、プラターヌの持ってきたコーヒーを飲む
『カロスのコーヒーは美味しいですね』
「まぁ、ボクが淹れたというのもあるからねー」
『プラターヌ博士が淹れたんですか』
トワが驚いた顔を見せると、待ってましたと言わんばかりの嬉しそうな顔を見せた
「どう?更に美味しく感じるかな?」
『とても。というか、わたしポフィンなんか作ってポケモンと遊んでばかりで…コーヒーもわたしが淹れるべきですよね』
ここに来てからそんなことばかりだな、と思う
「いいよー。ポケモンたちも嬉しそうだし。あ、ボクもポフィンいただきー」
『あ、博士その味は、』
「…酸っぱい!」
『それはナナシの実が原料なので、酸っぱいんです…大丈夫ですか?』
「はは、大丈夫」
プラターヌはコーヒーを飲み、口の中の酸っぱさを流す
「久しぶりにポフィンを食べたな。トワはシンオウにいた頃は、コンテストに出たのかい?」
プラターヌは、ナナカマドの元で研究をしていた頃を思い出していた
よく色んな木の実を混ぜ合わせて作ったことがあった
『わたしはないです』
「そうなの?こんなにも色んなポケモンと仲良く出来るから、そういうのも得意なんだと思ってたよ」
『いいえ!わたしはそんなマルチなトレーナーじゃないです』
コンテストは何度か間近で見る機会はあったが、出ることまでは考えてなかった
『ポケモンと上手く付き合えているのは、たぶん、育て屋で働いていた時期があったからです』
「へぇ、育て屋で?」
プラターヌはトワから次なる話題を引き出そうと、コーヒーのおかわりを淹れた
『シンオウとホウエンのリーグ制覇してからは、ずっと育て屋のお手伝いしてたんです』
「2つの地方でチャンピオンになったのに、どうして他の地方ではリーグに挑戦しようと思わなかったんだい?」
『満足しちゃったんです』
トワはコーヒーにミルクを混ぜながら言った
『シンオウとホウエンで頂点に立ったらなんか吹っ切れたというか…』
二度もチャンピオンになれた
それはトワの中で大きな自信となると同時に、大きなプレッシャーにもなった
追われる立場というものは、常に自分とポケモンに厳しくいなくてはならない
それは今まで自由に旅をしてきたトワを縛り付けるものとなった
『結局わたしはどちらのチャンピオンも下りて、元のトレーナーに戻りました。ようは逃げたんです』
「逃げ…か」
『美味しい?シンオウ名物のポフィンは』
トワはプラターヌの研究所の中庭で、フラべべと約束した通り、ポフィンを作っていた
木の実を混ぜた生地はふつふつと気泡を作り、独特の香りが庭を包んでいた
『ビビヨンさんは顔に似合わず、辛い味が好きね』
ポケモンによって好みが違うらしく、色んな味を試し自分の好きな味を探し出しながら食べていた
『チゴラスは見た目通りの大食いというか…あ、ほらそんなに口に入れたら咽るよ』
トワは水を皿に入れて差し出す
「トワはお母さんみたいだねー」
『プラターヌ博士、お疲れ様です』
「休憩にコーヒーはいかがかな」
『いただきます』
トワはポフィンを作る手を止め、プラターヌの持ってきたコーヒーを飲む
『カロスのコーヒーは美味しいですね』
「まぁ、ボクが淹れたというのもあるからねー」
『プラターヌ博士が淹れたんですか』
トワが驚いた顔を見せると、待ってましたと言わんばかりの嬉しそうな顔を見せた
「どう?更に美味しく感じるかな?」
『とても。というか、わたしポフィンなんか作ってポケモンと遊んでばかりで…コーヒーもわたしが淹れるべきですよね』
ここに来てからそんなことばかりだな、と思う
「いいよー。ポケモンたちも嬉しそうだし。あ、ボクもポフィンいただきー」
『あ、博士その味は、』
「…酸っぱい!」
『それはナナシの実が原料なので、酸っぱいんです…大丈夫ですか?』
「はは、大丈夫」
プラターヌはコーヒーを飲み、口の中の酸っぱさを流す
「久しぶりにポフィンを食べたな。トワはシンオウにいた頃は、コンテストに出たのかい?」
プラターヌは、ナナカマドの元で研究をしていた頃を思い出していた
よく色んな木の実を混ぜ合わせて作ったことがあった
『わたしはないです』
「そうなの?こんなにも色んなポケモンと仲良く出来るから、そういうのも得意なんだと思ってたよ」
『いいえ!わたしはそんなマルチなトレーナーじゃないです』
コンテストは何度か間近で見る機会はあったが、出ることまでは考えてなかった
『ポケモンと上手く付き合えているのは、たぶん、育て屋で働いていた時期があったからです』
「へぇ、育て屋で?」
プラターヌはトワから次なる話題を引き出そうと、コーヒーのおかわりを淹れた
『シンオウとホウエンのリーグ制覇してからは、ずっと育て屋のお手伝いしてたんです』
「2つの地方でチャンピオンになったのに、どうして他の地方ではリーグに挑戦しようと思わなかったんだい?」
『満足しちゃったんです』
トワはコーヒーにミルクを混ぜながら言った
『シンオウとホウエンで頂点に立ったらなんか吹っ切れたというか…』
二度もチャンピオンになれた
それはトワの中で大きな自信となると同時に、大きなプレッシャーにもなった
追われる立場というものは、常に自分とポケモンに厳しくいなくてはならない
それは今まで自由に旅をしてきたトワを縛り付けるものとなった
『結局わたしはどちらのチャンピオンも下りて、元のトレーナーに戻りました。ようは逃げたんです』
「逃げ…か」