act#13
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『どうしたんですか…これ』
「君にあげるために持ってきた」
『わたしに……?』
トワは困惑の表情を見せる
「そのメガストーンはルカリオナイト……ルカリオをメガシンカさせるためのものだ」
『ちょっと待ってください!話が見えないんですけど、』
「私は一目見たときから、トワならメガシンカを使いこなせると思ったんだ」
『買いかぶり過ぎです…わたしなんか、ただの旅のトレーナーです』
「そのオンバットのなつき様を見れば、貴女がどれだけポケモンに愛情を注いでいるのか私には分かる」
『でも、わたしは……最強を求めたり……メガシンカ倒して頂点を目指しているわけではありません。他のトレーナーにあげればいいじゃないですか』
「私はこのキーストーンを悪用させたくない」
『わたしが悪用しないという保障もないですよ』
トワもフラダリも、互いに譲ろうとしない
「それでも貴女だって旅をしながらジムを回っている…それは己とポケモンを試している証拠だ」
『それは、』
「興味がない訳ではないのだろう」
フラダリの言葉で脳裏に浮かぶのは、発電所で見た光景
いちトレーナーとして、興味がない訳ではなかった
「使う使わないは貴女の自由だ。ただ、受け取って欲しいだけなんだ」
フラダリはケースをトワの前へと差し出す
きらり、と輝く2つの石にはトワのなんとも言えない顔が写っていた
『…分かりました』
「受け取ってくれるね」
『フラダリさんから引く気が全然感じられないから…』
トワは苦笑いを見せながらもそれを受け取った
「私の思いを受けてくれて、ありがとう」
『……本当に使いこなせなかったら、返しますからね』
「わかっているよ」
トワはコーヒーを飲み干して立ち上がる
「しばらくはミアレにいるのかね」
『はい、観光も途中ですし…ジム戦もまだなんです』
「メガシンカ、できるようになったらぜひ連絡をくれ」
『そんなに急かされたら、やりませんよ?』
トワはくすり、と笑みを見せてからオンバットを抱っこした
フラダリは大通りまで、送ろうかと申したがトワはそれを断ったので、店先で見送るだけにとどめた
「いや…トワなら必ずやれる」
そう、必ず────
フラダリはVIPルームに戻り、PCの映像を再生させた
画面にはついこの間の発電所での出来事が流れていた
アランと共に、フレア団を次々と倒していくトワは凛々しく、美しかった
トワとルカリオのコンビネーションは抜群のもので、互いに信頼しているからこそできる技が繰り出されていた
どういった経緯でアランと出会ったのか分からないが、彼の相棒であるリザードンのメガシンカを彼女は目の前で見たのだ
そのエネルギー量や技の威力を、間近で
「美しい…ウルガモスだ」
そして画面に写し出されたのは、トワの繰り出したウルガモス
イッシュ地方で太陽の化身と崇められているポケモンは真っ赤な火の粉と共に舞っていた
寸分の狂いもなく、指示をだしそれに答えるウルガモス
そして何よりも、会って間もなくのアランと打ち解けダブルバトルを繰り広げられる適応力に魅了された
ウルガモスの放つ真っ赤な炎の下、おちついて振る舞うトワ
「とても、美しい─────」
それはフラダリを虜にした
~END~
(美しいは罪)(綺麗もまた、罪)
「君にあげるために持ってきた」
『わたしに……?』
トワは困惑の表情を見せる
「そのメガストーンはルカリオナイト……ルカリオをメガシンカさせるためのものだ」
『ちょっと待ってください!話が見えないんですけど、』
「私は一目見たときから、トワならメガシンカを使いこなせると思ったんだ」
『買いかぶり過ぎです…わたしなんか、ただの旅のトレーナーです』
「そのオンバットのなつき様を見れば、貴女がどれだけポケモンに愛情を注いでいるのか私には分かる」
『でも、わたしは……最強を求めたり……メガシンカ倒して頂点を目指しているわけではありません。他のトレーナーにあげればいいじゃないですか』
「私はこのキーストーンを悪用させたくない」
『わたしが悪用しないという保障もないですよ』
トワもフラダリも、互いに譲ろうとしない
「それでも貴女だって旅をしながらジムを回っている…それは己とポケモンを試している証拠だ」
『それは、』
「興味がない訳ではないのだろう」
フラダリの言葉で脳裏に浮かぶのは、発電所で見た光景
いちトレーナーとして、興味がない訳ではなかった
「使う使わないは貴女の自由だ。ただ、受け取って欲しいだけなんだ」
フラダリはケースをトワの前へと差し出す
きらり、と輝く2つの石にはトワのなんとも言えない顔が写っていた
『…分かりました』
「受け取ってくれるね」
『フラダリさんから引く気が全然感じられないから…』
トワは苦笑いを見せながらもそれを受け取った
「私の思いを受けてくれて、ありがとう」
『……本当に使いこなせなかったら、返しますからね』
「わかっているよ」
トワはコーヒーを飲み干して立ち上がる
「しばらくはミアレにいるのかね」
『はい、観光も途中ですし…ジム戦もまだなんです』
「メガシンカ、できるようになったらぜひ連絡をくれ」
『そんなに急かされたら、やりませんよ?』
トワはくすり、と笑みを見せてからオンバットを抱っこした
フラダリは大通りまで、送ろうかと申したがトワはそれを断ったので、店先で見送るだけにとどめた
「いや…トワなら必ずやれる」
そう、必ず────
フラダリはVIPルームに戻り、PCの映像を再生させた
画面にはついこの間の発電所での出来事が流れていた
アランと共に、フレア団を次々と倒していくトワは凛々しく、美しかった
トワとルカリオのコンビネーションは抜群のもので、互いに信頼しているからこそできる技が繰り出されていた
どういった経緯でアランと出会ったのか分からないが、彼の相棒であるリザードンのメガシンカを彼女は目の前で見たのだ
そのエネルギー量や技の威力を、間近で
「美しい…ウルガモスだ」
そして画面に写し出されたのは、トワの繰り出したウルガモス
イッシュ地方で太陽の化身と崇められているポケモンは真っ赤な火の粉と共に舞っていた
寸分の狂いもなく、指示をだしそれに答えるウルガモス
そして何よりも、会って間もなくのアランと打ち解けダブルバトルを繰り広げられる適応力に魅了された
ウルガモスの放つ真っ赤な炎の下、おちついて振る舞うトワ
「とても、美しい─────」
それはフラダリを虜にした
~END~
(美しいは罪)(綺麗もまた、罪)