act#12

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『え、じゃあプラターヌ博士はナナカマド博士のお弟子さんなんですか』

トワはプラターヌと廊下を歩きながら、会話に花を咲かせていた

「そうだよー。ナナカマド博士はボクの師匠なんだ。トワもナナカマド博士とは知り合いかい?」

『はい。シンオウを旅すると決めたときに、ポッチャマをもらいました。それ以来はずっと進化研究の協力もかねて、色々とお世話になっています』

トワはもう何年も前のことを思い出しながら話す

「そうだったのか…あのルカリオは?」

『父からの誕生日プレゼントでもらったタマゴから生まれた子で、一緒に成長した感じです。今じゃルカリオの方がお兄さんみたいですけど』

「道理で強いわけだ……さ、ここがボクの研究室だよー」

プラターヌに案内された部屋にはたくさんの機械があり、その周りをポケモンが走り回っていた

「まずは図鑑のバージョンアップだねー」

『お願いします』

トワは今持っている図鑑を渡した

「使い込んでるね。もしかして長く使っているのかい?」

プラターヌは受け取った図鑑を見ながら言う
それなりに傷があるのを見ると長く使用しているのだろう

『そうです。実は初めて旅をしたのがシンオウだったのでシンオウで貰った図鑑をバージョンアップしてもらいながら使ってます』

「なるほど…それならカロスで使われている図鑑にデータを移すより今使っている図鑑をカロスのポケモンにも対応出来るようにした方がいいかな」

プラターヌがそう聞くとトワの目は輝いた

『それがいいです!出来るんですか?』

「もちろん。特別だよ」

『ありがとうございます!』

トワは深々と頭を下げた

『よかったー、ずっとこの形だったんで新しいのに変わったら慣れるの大変そうだろうなと思ってたんです』

「そう言うと思ったよ。少し時間かかるけどいいかな」

『大丈夫です』

「じゃあこの図鑑をバージョンアップしていくね」

プラターヌはトワの図鑑をパソコンに接続する

「さすがに色んな地方を旅しているだけあるねー、ポケモンのデータが多い」

『カロスで出会ったポケモンはこれから登録していけばいいんですね』

「そういうこと。この研究所にもたくさんいるから、好きなだけ登録していってくれ」

『いいんですか?ありがとうございます』

トワが嬉しそうに言うと、プラターヌもつられて笑った

「データ移動が終わるまでは、もう1つのお願い聞こうか」

プラターヌの目はトワの腕の中にいる、オンバットに目をやった

「この子が飛べないオンバットか」

トワはオンバットを机の上に下ろした

『群れから見放され、衰弱していたところを助けました』

「なるほど…失礼」

プラターヌはオンバットの羽を広げる

トワはこのポケモンの他の個体を見たことはあるかな」

『いいえ…なのでこの子が他のオンバットと比べてどうなのかも分からなくて…』

図鑑も対応していないのが、大きな痛手だった
分布図も見れず、今まで旅をしていた

「……はっきりいうと、この子はオンバットの中でも未熟児の方だ」

『!』

「身体もかなり小さい…そして、羽の作りだが…………よく見ると、左の羽がいびつで小さい」

プラターヌはオンバットの羽を広げながら言った
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