『ここがミアレシティ……』

発電所でのバトルを終えると、人質にされていた、発電所の職員も解放され、お礼に二人は美味しい水を受け取った
その後は大きな事件もなく、二人は無事にミアレシティに到着した

ミアレシティはカロスで一番大きな街というだけあり、たくさんの高層ビルが立ち並んでいる

「トワはこれからどうするんだ」

『とりあえずポケモンセンターに向かってから、ポケモン研究所に向かおうと思う』

「この街は広いから、ポケモンセンターは３ヶ所ある。研究所はサウスサイドストリートを進んだ先のプランタンアベニューのちょうど向かいだ。ポケモンセンターもそこの近くにある」

『ありがとう』

なんだかんだで優しいな、とトワは思った

『アランはどこへいくの？』

「俺は別の用事があるからミアレ付近にいる」

『あの…ミアレのこと、分からなくなったら連絡してもいいですか…』

「あぁ、答えられる範囲で答える」

『ありがとう…わたしアランにありがとうばかり言ってる気が…』

「お前の方が年上なのにな」

『アランって何気なく毒を吐くね』

そのやり取りに互いに自然と笑みがこぼれていた

「お礼なら別にいらない。いつか俺とバトルしてくれれば、それでいい」

『アラン……』

「メガシンカのこと、考えておけよ。お前のポケモンならきっと出来る」

アランは本気だった
発電所でのルカリオとのコンビネーションは抜群のもので、目を見張るものだった
ウルガモスへの指示、そしてその力を見て、トワがそれなりに場数を踏んだトレーナーだということも分かったのだ

『うん、貴方のようなトレーナーにそう言ってもらえると嬉しい。わたしももう少しメガシンカのこと、勉強してみる』

「あぁ、それじゃあな」

『気を付けてね、アラン』

こうして奇妙な出会いを遂げた二人は別れ、各々の道を進むことになった

アランと別れたトワはどうにかミアレシティの地図を手にし、サウスサイドストリートを進んでいた

『本当に大きな街だね』

「おん！」

トワの腕の中にいるオンバットも、目を輝かせていた

『たくさんの通りがあって、色んなお店とカフェが多い…カフェはポケモンとの入店OKばかりね』

いたる所にあるカフェは、どこもポケモンと一緒に、優雅な時間を楽しんでいる人ばかりだ

『用事が済んだら色んなお店行こうか』

「おんっ」