『ドンカラス！つじぎり！』

ヒヨクジムは砂ぼこりに包まれた

「ウツドン戦闘不能！ドンカラスの勝利！」

『よし！今日もかっこよかったよ、ドンカラス』

トワの言葉にドンカラスはさも当たり前のようにひと鳴きし、ボールへと戻った
朝方にヒヨクシティに着いたトワはそのままジム戦へと挑んだ
ドンカラスの調子は上々でウツドンの前にワタッコも倒していた

「なかなかに強いトレーナーだ。最後までわしも手を抜かずいくぞ。ゴーゴート！」

ジムリーダーのフクジはゴーゴートを繰り出した

『最後は貴方に任せます……ウルガモス！』

ボールから火の粉を散らしながら、ウルガモスは出てきた

「ゴーゴート、とっしん」

ウルガモスにゴーゴートが突っ込んできた

「……しまった、」

ウルガモスは後ろへ飛ばされたが、トワはにやりと笑った
ゴーゴートは反動とともに、やけどを負った

「特性"ほのおのからだ"を忘れておった……」

『ウルガモス、ちょうのまい』

ウルガモスは華麗に回転し火の粉を散らす

『この勝負、もらった！だいもんじ！』

強烈な一撃がゴーゴートを襲った

「……ご、ゴーゴート戦闘不能！よって挑戦者トワの勝利！」

『バッジ３つ目ゲットだ…よかった……ウルガモスもお疲れ様です。ありがとう』

柔らかい首回りを撫でてからボールに戻した

「楽しいバトルをありがとう。これがプラントバッジだ。"そらをとぶ"も使えるようになる」

フクジの手から３つ目のバッジを受けとる

『え！そらをとぶ使えるようになるんですか！よかったー……これでまた行動範囲が広がる…』

トワはほっと胸を撫でた
そらをとぶが使えるようになることはかなりありがたいことだった

「君はそのうちのバッジでいくつ目かな？」

『３つ目です』

３つ目という言葉にフクジは目を丸めた

「そうだったのか……てっきり半分くらいはもう制覇したものかと…」