「ゴーリキー、戦闘不能！」

『アーケオス！よくやったね』

トワはねぎらいの言葉をアーケオスにかけるとアーケオスは得意気にぐるり、と旋回してみせた

「お姉さん凄く強いですね！私も負けてられない！行け！ルチャブル！」

シャラジムは白熱していた
ジムリーダーであるコルニの性格もあり、互いに燃えていて他のジムトレーナーの視線も熱い

『(あのルチャブルとかいうポケモンはかくとうタイプだけ？羽生えてるし…ひこうも入ってるのかな…)』

トワはアーケオスに"おつかれ"と声をかけボールに戻し、初めて見るポケモンをよく観察し次のポケモンのボールを構えた

『クロバット！最後はかっこよく締めるよ』

ボールからはクロバットが勢いよく飛び出る

『貴方の素早さを十分に活かすよ…クロスポイズン！』

クロバットは羽を十字にクロスさせ技を繰り出す
上手く直撃しルチャブルは吹き飛んだ

「凄い威力ですね！よーし、ルチャブルつめとぎ！」

ルチャブルはつめとぎをし、自身の攻撃力を上げる

『(攻撃力を上げてからのグロウパンチは嫌だな…)』

「ルチャブル！フライングプレス！」

『！？避けて！』

初めて見る技に思わず声に動揺が現れた
クロバットは間一髪で避けた

『(なに今の技…初めて見た…)』

凄まじいスピードと威力と共にルチャブルが突っ込んで来た

『気をつけて、クロバット』

「続けていくよー！フライングプレス！」

ルチャブルは自分のホームでもある、ジム内に生えてある岩を上手く蹴りスピードと高さをつけ技を繰り出してくる

『クロバット、貴方のスピードなら避けることが出来るって信じているから…ギリギリまで引き寄せて』

クロバットはトワの思いに答えるようにスピードに乗りルチャブルの技を避け、反撃のタイミングを窺っていた

『もう一度クロスポイズン！』