act#50
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いくらザンデといえども中身は生粋のパルス人
パルス人は幼い頃に必ずカイ・ホスローと蛇王ザッハークの伝説を聞かされるのだ
脳裏に幼い頃に聞かされた話が過ぎれば身は竦む
今登っているのはその伝説の2人が眠るとされる山なのだ
「アリアス様は怖くないのでしょうか…」
ザンデは小さく言った
「怖くないだろうな。自身が今まで体験したことに比べれば」
「!」
カーラーンの言葉にザンデの肩が少しだけ揺れた
言われてみればそうだ
自分が聞かされた伝説はただの伝説だ
子どもを怖がらせるために誇張されたところもあるだろう
しかし目の前を行く王女は本当に壮絶な人生を歩んできたのだ
火にかけられ国を終われ女1人で必死に生きる道を歩いてきたのだ
あの火傷の痕と剣の強さを見れば分かることだ
そんな彼女にすれば伝説など大したことないのかもしれない
「…しかしこの山には何かと不可解なことが多く伝わるのも事実だ」
「はい」
「分かっているとは思うが私たちがするのは…銀仮面卿の目的達成のため力添えすること」
「銀仮面卿になにか起こる前に盾となる、ですね」
そう答える兜の下の表情に不安の色はなかった
「そうだ」
ザンデの頼もしい姿にカーラーンは心の荷が少し落ちた
このまま何事もなく進めば────
『ちっ─────』
そう思っていると上手くいかないものである
先頭を進むアリアスの馬は足を止め、アリアスの盛大な舌打ちが響いた
「これはこれは─────銀仮面の君ではないですか」
憎たらしいその声の主は
いつぞやに地下水路で会った吟遊詩人だった
~END~
(やはり前途多難の予感)
※なんとなくカーラーン視点のために地下水路と記載させていただきました
パルス人は幼い頃に必ずカイ・ホスローと蛇王ザッハークの伝説を聞かされるのだ
脳裏に幼い頃に聞かされた話が過ぎれば身は竦む
今登っているのはその伝説の2人が眠るとされる山なのだ
「アリアス様は怖くないのでしょうか…」
ザンデは小さく言った
「怖くないだろうな。自身が今まで体験したことに比べれば」
「!」
カーラーンの言葉にザンデの肩が少しだけ揺れた
言われてみればそうだ
自分が聞かされた伝説はただの伝説だ
子どもを怖がらせるために誇張されたところもあるだろう
しかし目の前を行く王女は本当に壮絶な人生を歩んできたのだ
火にかけられ国を終われ女1人で必死に生きる道を歩いてきたのだ
あの火傷の痕と剣の強さを見れば分かることだ
そんな彼女にすれば伝説など大したことないのかもしれない
「…しかしこの山には何かと不可解なことが多く伝わるのも事実だ」
「はい」
「分かっているとは思うが私たちがするのは…銀仮面卿の目的達成のため力添えすること」
「銀仮面卿になにか起こる前に盾となる、ですね」
そう答える兜の下の表情に不安の色はなかった
「そうだ」
ザンデの頼もしい姿にカーラーンは心の荷が少し落ちた
このまま何事もなく進めば────
『ちっ─────』
そう思っていると上手くいかないものである
先頭を進むアリアスの馬は足を止め、アリアスの盛大な舌打ちが響いた
「これはこれは─────銀仮面の君ではないですか」
憎たらしいその声の主は
いつぞやに地下水路で会った吟遊詩人だった
~END~
(やはり前途多難の予感)
※なんとなくカーラーン視点のために地下水路と記載させていただきました
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