act#49
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『…カーラーン』
「はい」
アリアスはもう一度外に目をやった
『咲くためには…目的のためにどうしても1つやりたいことがあるのだ』
「なんでしょうか」
『…この戦を仕掛けると決めたときのことは覚えているな』
「はい」
『パルス王家の血を引く者はわたしとアンドラゴラスのみだということも言ったな』
「えぇ」
『わたしはどうしてもこの手で醜いパルス王家の血を清算したい』
ゆっくりと自分の手を見ながらアリアスは話す
『しかしそれはわたし一人が勝手に決めたことだ』
「まさかアンドラゴラス陛下に話すとでもいうのですか」
『いや…もっと大切なものに話さねば…いや謝らなくていけない』
「大切な……まさか、」
カーラーンはアリアスが何をしたいのかなんとなくだが分かった
分かった途端に背筋が少しだけ冷たくなった
『せっかくパルスが安泰になったのにそれをわたしは壊したからな。しかし謝っただけで許してもらえるかどうかも危ういが…』
「…どうしても行くのですか」
『当たり前だ。さすがに先祖には謝らねば失礼だろう』
そう、アリアスはかのカイ・ホスローの陵墓があるデマヴァント山へ行きたいのだった
『それにあそこにはルクナバードが眠っているんだろう』
「伝説の通りでしたら」
『王太子のことをどうか認めて下さいとお願いもせねばな』
そう話す姿はどこか優しげだが切なくも見えた
「…分かりました。私がお供致します」
『カーラーンが?』
「一人でなど行かせませぬぞ」
カーラーンはアリアスを睨むように見る
「せっかく根城にできる城が見つかったのです。今は使っていなかったところの整備に人員をかくのが大切ですから今回のことに人員を割くわけにはいきませぬ」
そもそもあそこに行きたがる者がいるかどうかも怪しいとカーラーンは思っていた
『わかった。よろしく頼むよ、カーラーン』
アリアスは素直にそう答えた
「1つだけ約束してください」
『なんだ』
「あそこは不思議な力のある山です。いつもと何か違うと感じましたら必ず引き返すと約束してください」
カーラーンの目は真剣だ
アリアスにはまだやらなければいけないことが山ほどあるのだ
訳の分からない力にほ翻弄されては困るのだ
『わかった。約束しよう』
こうしてアリアスの次の目的が決まり、着々と終わりへと近づいていくのだった
~END~
(必ず咲くために)
「はい」
アリアスはもう一度外に目をやった
『咲くためには…目的のためにどうしても1つやりたいことがあるのだ』
「なんでしょうか」
『…この戦を仕掛けると決めたときのことは覚えているな』
「はい」
『パルス王家の血を引く者はわたしとアンドラゴラスのみだということも言ったな』
「えぇ」
『わたしはどうしてもこの手で醜いパルス王家の血を清算したい』
ゆっくりと自分の手を見ながらアリアスは話す
『しかしそれはわたし一人が勝手に決めたことだ』
「まさかアンドラゴラス陛下に話すとでもいうのですか」
『いや…もっと大切なものに話さねば…いや謝らなくていけない』
「大切な……まさか、」
カーラーンはアリアスが何をしたいのかなんとなくだが分かった
分かった途端に背筋が少しだけ冷たくなった
『せっかくパルスが安泰になったのにそれをわたしは壊したからな。しかし謝っただけで許してもらえるかどうかも危ういが…』
「…どうしても行くのですか」
『当たり前だ。さすがに先祖には謝らねば失礼だろう』
そう、アリアスはかのカイ・ホスローの陵墓があるデマヴァント山へ行きたいのだった
『それにあそこにはルクナバードが眠っているんだろう』
「伝説の通りでしたら」
『王太子のことをどうか認めて下さいとお願いもせねばな』
そう話す姿はどこか優しげだが切なくも見えた
「…分かりました。私がお供致します」
『カーラーンが?』
「一人でなど行かせませぬぞ」
カーラーンはアリアスを睨むように見る
「せっかく根城にできる城が見つかったのです。今は使っていなかったところの整備に人員をかくのが大切ですから今回のことに人員を割くわけにはいきませぬ」
そもそもあそこに行きたがる者がいるかどうかも怪しいとカーラーンは思っていた
『わかった。よろしく頼むよ、カーラーン』
アリアスは素直にそう答えた
「1つだけ約束してください」
『なんだ』
「あそこは不思議な力のある山です。いつもと何か違うと感じましたら必ず引き返すと約束してください」
カーラーンの目は真剣だ
アリアスにはまだやらなければいけないことが山ほどあるのだ
訳の分からない力にほ翻弄されては困るのだ
『わかった。約束しよう』
こうしてアリアスの次の目的が決まり、着々と終わりへと近づいていくのだった
~END~
(必ず咲くために)