act#48
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サームの指先が傷に触れた
切り傷はすでに乾いていて、傷自体も浅いものだった
『元々傷物だ。今さら傷が一つ増えても気になどしない』
「女性がそのようなことを仰らないでください」
サームはため息をつきながら動ける騎士に水を運ばせ桶に綺麗な水を持ってこさせた
人気のないことを確認し、銀仮面をとり、タオルを水で濡らし、優しくアリアスの切り傷を拭く
よく見れば、アリアスの身体は返り血だらけだった
「痛みますか?」
『いいや』
サームはそのまま流れで、火傷痕もタオルで拭く
『、サーム…』
火傷の痕を人に触れられることには、まだ慣れないせいか少しだけ、抵抗を見せた
「しばらく戦続きでしたからな。たまには新鮮な空気に触れさせ、清潔にせねば…」
『……サームはまるで母親のようだな』
「え……」
"母親"という単語にサームは固まった
『幼い頃の乳母を思い出す』
なにか反論しようにも、優しい笑みを見せられては反論出来なかった
アリアスはサームの手からタオルを取り、おおざっぱに顔を吹き、銀仮面をつけ直した
『他の者がまだ、埃と血まみれで作業をしているのに、わたしだけ清潔にはできぬ。先に戻るぞ』
アリアスはそう言い、歩き出した
『あぁ、それから』
しかし、一度足を止めサームを見た
『今のようやことは好きな女性にするべきだ。誰にでもやると勘違いされるぞ』
それだけ言い、外套を翻し去っていった
サームは一人取り残された
「……勘違いしてくれても構わぬのだがなぁ」
その呟きは、風に消された
~END~
(母親から昇格せねば、勘違いもしてもらえぬのか)(そもそも昇格で合ってるのか?)
切り傷はすでに乾いていて、傷自体も浅いものだった
『元々傷物だ。今さら傷が一つ増えても気になどしない』
「女性がそのようなことを仰らないでください」
サームはため息をつきながら動ける騎士に水を運ばせ桶に綺麗な水を持ってこさせた
人気のないことを確認し、銀仮面をとり、タオルを水で濡らし、優しくアリアスの切り傷を拭く
よく見れば、アリアスの身体は返り血だらけだった
「痛みますか?」
『いいや』
サームはそのまま流れで、火傷痕もタオルで拭く
『、サーム…』
火傷の痕を人に触れられることには、まだ慣れないせいか少しだけ、抵抗を見せた
「しばらく戦続きでしたからな。たまには新鮮な空気に触れさせ、清潔にせねば…」
『……サームはまるで母親のようだな』
「え……」
"母親"という単語にサームは固まった
『幼い頃の乳母を思い出す』
なにか反論しようにも、優しい笑みを見せられては反論出来なかった
アリアスはサームの手からタオルを取り、おおざっぱに顔を吹き、銀仮面をつけ直した
『他の者がまだ、埃と血まみれで作業をしているのに、わたしだけ清潔にはできぬ。先に戻るぞ』
アリアスはそう言い、歩き出した
『あぁ、それから』
しかし、一度足を止めサームを見た
『今のようやことは好きな女性にするべきだ。誰にでもやると勘違いされるぞ』
それだけ言い、外套を翻し去っていった
サームは一人取り残された
「……勘違いしてくれても構わぬのだがなぁ」
その呟きは、風に消された
~END~
(母親から昇格せねば、勘違いもしてもらえぬのか)(そもそも昇格で合ってるのか?)