act#48
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信じられないことがおこった
重症であった騎士は、火に追われる野獣のようにアリアスに向かって突撃してきた
『っ、』
「銀仮面卿!」
虚をつかれたアリアスは体勢を崩した
続いてもう一人の騎士が飛び出したが、カーラーンが間に入り斬りふせた
その間にアリアスは体勢を立てなおし、長剣をうならせ、自分に突撃してきた、騎士の頭部と胴体を斬り離した
「銀仮面卿、お怪我は?」
『大丈夫だ。手をわずらわせたな…』
アリアスはカーラーンの手をとって立ち上がった
「こやつら、どういたしますか」
駆けつけたザンデがたずねた
『階級のある者は全て、斬り殺せ』
「はい。他の者は」
『こいつらを全員殺す暇はない』
アリアスの銀仮面が鈍く光った
『身ぐるみ剥がして砂漠へ放り出せ。どうせ水も食糧もなく、ことごとく死に絶えるだう。助かる奴がいれば、それこそイアルダボート神とやらの加護というもの。いずれにしても、わたしの知ったことではない』
命令は、ただちに実行された
生き残ったルシタニア兵たちは、武器、馬、甲冑のすべてを奪われ、水も食糧も与えられず、砂漠に追い出された
しかも多くはすでに負傷し、治療も受けることができなかった
彼らの総数は二万に達し、王弟ギスカールに帰順することを誓約した一万二千人は助命され、その他の者はことごとく戦死、あるいは処刑されて、ザーブル城から聖堂騎士団は一掃されることとなった
『城の血は全て綺麗にしろ。怪我人は早く治療にまわせ』
聖堂騎士団が一掃されたザーブル城では、アリアスが素早く指示を出していた
『亡くなったパルス兵は明日にでもしっかり弔う。そちらの準備も忘れるな』
「銀仮面卿」
回廊を歩き、指示を出していると、サームがやって来た
「地下用水路の油は全て取り除き、消火も終わりました。今まで通りに使えます」
『そうか。やはりサームの案をとって正解だったな』
「ありがたきお言葉…………銀仮面卿」
『なんだ』
ふと、サームの目にアリアスの銀仮面の少し下に一筋の切り傷を見つけた
火傷痕のない左の頬にそれは出来ていた
「お顔に傷が…」
『傷?』
「失礼」
重症であった騎士は、火に追われる野獣のようにアリアスに向かって突撃してきた
『っ、』
「銀仮面卿!」
虚をつかれたアリアスは体勢を崩した
続いてもう一人の騎士が飛び出したが、カーラーンが間に入り斬りふせた
その間にアリアスは体勢を立てなおし、長剣をうならせ、自分に突撃してきた、騎士の頭部と胴体を斬り離した
「銀仮面卿、お怪我は?」
『大丈夫だ。手をわずらわせたな…』
アリアスはカーラーンの手をとって立ち上がった
「こやつら、どういたしますか」
駆けつけたザンデがたずねた
『階級のある者は全て、斬り殺せ』
「はい。他の者は」
『こいつらを全員殺す暇はない』
アリアスの銀仮面が鈍く光った
『身ぐるみ剥がして砂漠へ放り出せ。どうせ水も食糧もなく、ことごとく死に絶えるだう。助かる奴がいれば、それこそイアルダボート神とやらの加護というもの。いずれにしても、わたしの知ったことではない』
命令は、ただちに実行された
生き残ったルシタニア兵たちは、武器、馬、甲冑のすべてを奪われ、水も食糧も与えられず、砂漠に追い出された
しかも多くはすでに負傷し、治療も受けることができなかった
彼らの総数は二万に達し、王弟ギスカールに帰順することを誓約した一万二千人は助命され、その他の者はことごとく戦死、あるいは処刑されて、ザーブル城から聖堂騎士団は一掃されることとなった
『城の血は全て綺麗にしろ。怪我人は早く治療にまわせ』
聖堂騎士団が一掃されたザーブル城では、アリアスが素早く指示を出していた
『亡くなったパルス兵は明日にでもしっかり弔う。そちらの準備も忘れるな』
「銀仮面卿」
回廊を歩き、指示を出していると、サームがやって来た
「地下用水路の油は全て取り除き、消火も終わりました。今まで通りに使えます」
『そうか。やはりサームの案をとって正解だったな』
「ありがたきお言葉…………銀仮面卿」
『なんだ』
ふと、サームの目にアリアスの銀仮面の少し下に一筋の切り傷を見つけた
火傷痕のない左の頬にそれは出来ていた
「お顔に傷が…」
『傷?』
「失礼」