act#47
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『ザンデ』
ゆらり、とザンデの背後から斬りかかろうとしたルシタニア騎士にアリアスは落ちていた槍を投げつけた
「銀仮面卿!」
『お前はその戦い方のほうが合っている』
「!ありがとうございます」
『ただちにボダンを探し出すぞ。騎士団の中のボダンの側近も探しだして捕まえろ』
「御意のままに」
ザンデは棍棒を振りかざし、回廊を走っていった
「…貴女は本当に人を焚き付けるのが上手い」
『そうか?』
アリアスは長剣の血をぬぐいながら言った
「息子は私やサームにはどうしても知略では勝てぬので、いつも悔しそうな顔でしたから」
『ザンデはまだ若いのだから当たり前だ。それでも若い分、年の近い騎士とは上手く付き合えて士気を高めるのが上手いだろう』
本当によく見ているな、とカーラーンは思った
『さすがはカーラーンの息子だな。部下を叱咤激励するのが上手い』
「銀仮面卿……」
ふ、と口元に笑みを見せる姿はこの血生臭い中で、ひどく美しく見えた
『さて……残りのルシタニア騎士ども を城内から追い出すか。息子に武勲を取られてしまうぞ』
「まだまだ私も現役です。息子にはまだ負けませぬ」
カーラーンは剣をひと振りし、こびりついた血を落とした
ザーブル城の中庭、回廊、塔、城壁は、鮮血で染められていた
聖堂騎士団は、城内に敵が侵入することを想定していなかった
この岩山に二重の門扉
侵入されるはずがないと信じていたのだ
信仰と勇気だけでは、パルス人たちの猛攻をささえることができなかった
誰かが叫び声をあげて、城門へとツヅク階段を駆けおりはじめると、他の者もそれに続いた
城外へ逃れようとしたのだ
『サーム、頼んだぞ』
アリアスは城内を詮索しながら、外で陣を構えているもう一人の万騎長の無事を願った
~END~
(火と油と混乱と共に)
ゆらり、とザンデの背後から斬りかかろうとしたルシタニア騎士にアリアスは落ちていた槍を投げつけた
「銀仮面卿!」
『お前はその戦い方のほうが合っている』
「!ありがとうございます」
『ただちにボダンを探し出すぞ。騎士団の中のボダンの側近も探しだして捕まえろ』
「御意のままに」
ザンデは棍棒を振りかざし、回廊を走っていった
「…貴女は本当に人を焚き付けるのが上手い」
『そうか?』
アリアスは長剣の血をぬぐいながら言った
「息子は私やサームにはどうしても知略では勝てぬので、いつも悔しそうな顔でしたから」
『ザンデはまだ若いのだから当たり前だ。それでも若い分、年の近い騎士とは上手く付き合えて士気を高めるのが上手いだろう』
本当によく見ているな、とカーラーンは思った
『さすがはカーラーンの息子だな。部下を叱咤激励するのが上手い』
「銀仮面卿……」
ふ、と口元に笑みを見せる姿はこの血生臭い中で、ひどく美しく見えた
『さて……残りのルシタニア騎士ども を城内から追い出すか。息子に武勲を取られてしまうぞ』
「まだまだ私も現役です。息子にはまだ負けませぬ」
カーラーンは剣をひと振りし、こびりついた血を落とした
ザーブル城の中庭、回廊、塔、城壁は、鮮血で染められていた
聖堂騎士団は、城内に敵が侵入することを想定していなかった
この岩山に二重の門扉
侵入されるはずがないと信じていたのだ
信仰と勇気だけでは、パルス人たちの猛攻をささえることができなかった
誰かが叫び声をあげて、城門へとツヅク階段を駆けおりはじめると、他の者もそれに続いた
城外へ逃れようとしたのだ
『サーム、頼んだぞ』
アリアスは城内を詮索しながら、外で陣を構えているもう一人の万騎長の無事を願った
~END~
(火と油と混乱と共に)