act#40
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アリアスは久しぶりに、心地よい夢を見ていた
身体中が暖まるような、優しい夢だった
『─────ん…』
「アリアス様?」
ゆっくりと目を開けると、そこにはここ最近見ていなかった天井
そして、
『リラ…』
屋敷の侍女であるリラがアリアスの顔を覗き、安心した表情を見せた
「おはようございます」
『あぁ…おはよう』
アリアスはゆっくりと身体を起こした
銀仮面とさらしも外され、衣服も動きやすいものに変えられていた
「お身体の方は?」
『疲れもそこまで残っていない』
「本当ですか?ザンデ様がずぶ濡れのアリアス様を、かかえて戻ってこられた際は、心臓が止まるかと思いました」
リラは胸元を押さえ、大げさな身振りをする
『心配をかけた…すまない』
少し苦笑いを見せながら謝る姿に、リラも表情を和らげた
『引き出しから油薬を取ってくれないか』
「はい」
リラは壁際の引き出しから、小さな壺の油薬を取りだし、アリアスに手鏡と一緒に渡した
「何かお食べになりますか?」
『あぁ、そういえば確かに腹が減ったな』
「適当にお持ちいたします」
『頼む』
リラは一礼して、部屋を出た
すぐに廊下から、リラの駆け出す声と、騒がしい声が聞こえてきた
アリアスも思わず笑みがこぼれる
食事が届くまで、アリアスはゆっくりと油薬を火傷痕に塗っていく
なるべく目の周りは避けて、まんべんなく薄く伸ばしていく
「アリアス様!」
勢いよく部屋の扉が開き、一人の騎士が入ってきた
『サーム…』
入ってきたのは、サームだった
「心配したのですぞ」
『リラにも言われたが、この通り大きな怪我もない』
「…バフマン殿には会えたのですか」
サームは静かに聞いた
『会ってきた…実際会ってしまうと、言いたいことが上手く伝えられぬものだな…』
「アリアス様…」
『しかし…もう良い。悔いはない』
真っ直ぐと外を見つめる目は、振り切ったようにも見えた
『…そういえば王弟殿下に今回のことを報告してないな』
身体中が暖まるような、優しい夢だった
『─────ん…』
「アリアス様?」
ゆっくりと目を開けると、そこにはここ最近見ていなかった天井
そして、
『リラ…』
屋敷の侍女であるリラがアリアスの顔を覗き、安心した表情を見せた
「おはようございます」
『あぁ…おはよう』
アリアスはゆっくりと身体を起こした
銀仮面とさらしも外され、衣服も動きやすいものに変えられていた
「お身体の方は?」
『疲れもそこまで残っていない』
「本当ですか?ザンデ様がずぶ濡れのアリアス様を、かかえて戻ってこられた際は、心臓が止まるかと思いました」
リラは胸元を押さえ、大げさな身振りをする
『心配をかけた…すまない』
少し苦笑いを見せながら謝る姿に、リラも表情を和らげた
『引き出しから油薬を取ってくれないか』
「はい」
リラは壁際の引き出しから、小さな壺の油薬を取りだし、アリアスに手鏡と一緒に渡した
「何かお食べになりますか?」
『あぁ、そういえば確かに腹が減ったな』
「適当にお持ちいたします」
『頼む』
リラは一礼して、部屋を出た
すぐに廊下から、リラの駆け出す声と、騒がしい声が聞こえてきた
アリアスも思わず笑みがこぼれる
食事が届くまで、アリアスはゆっくりと油薬を火傷痕に塗っていく
なるべく目の周りは避けて、まんべんなく薄く伸ばしていく
「アリアス様!」
勢いよく部屋の扉が開き、一人の騎士が入ってきた
『サーム…』
入ってきたのは、サームだった
「心配したのですぞ」
『リラにも言われたが、この通り大きな怪我もない』
「…バフマン殿には会えたのですか」
サームは静かに聞いた
『会ってきた…実際会ってしまうと、言いたいことが上手く伝えられぬものだな…』
「アリアス様…」
『しかし…もう良い。悔いはない』
真っ直ぐと外を見つめる目は、振り切ったようにも見えた
『…そういえば王弟殿下に今回のことを報告してないな』