act#5
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『ぐ、う…熱い!熱い!』
アリアスは痛みと熱さで狂いそうになりながら必死に業火の中を逃げきり、パルスの森をさ迷っていた
水…とにかく水が欲しい
顔の右半分の感覚がおかしいこの感覚はなんなのだ…
『父上…!』
病床の父王は動けないだろう
逃げ遅れたのだろうか
『タハミーネ様…』
自分を娘だと言ってくれた美しくも、可哀想な母上は、アンドラゴラス王弟陛下が王位につけば自由になるのだろうか
『バフマン…』
自分に剣術や弓、軍略を教えてくれた万騎長は果たして悲しんでいるのだろうか
『カーラーン…サーム…!』
二人の千騎長は、心配してくれたのか…
昔だったら、疑心暗鬼せずに良い方向に信じていただろう
しかし今はどうだ
アンドラゴラス王弟陛下の謀略のせいで、素直に信じれなかった
最初から、この日のために仕組まれていたのでは…そう思ってしまう
『川だ!』
アリアスは残りの力を振り絞り、川縁に転び水に顔を突っ込んだ
『痛い!』
しかし冷たい水は顔の右半分に強烈な痛みを与えた
『─────うそだ…!こんなの…!』
月明かりの下、河面に写った己の顔は
赤く爛れ、ひどい火傷となっていた
~END~
(憎悪の象徴となれ)
アリアスは痛みと熱さで狂いそうになりながら必死に業火の中を逃げきり、パルスの森をさ迷っていた
水…とにかく水が欲しい
顔の右半分の感覚がおかしいこの感覚はなんなのだ…
『父上…!』
病床の父王は動けないだろう
逃げ遅れたのだろうか
『タハミーネ様…』
自分を娘だと言ってくれた美しくも、可哀想な母上は、アンドラゴラス王弟陛下が王位につけば自由になるのだろうか
『バフマン…』
自分に剣術や弓、軍略を教えてくれた万騎長は果たして悲しんでいるのだろうか
『カーラーン…サーム…!』
二人の千騎長は、心配してくれたのか…
昔だったら、疑心暗鬼せずに良い方向に信じていただろう
しかし今はどうだ
アンドラゴラス王弟陛下の謀略のせいで、素直に信じれなかった
最初から、この日のために仕組まれていたのでは…そう思ってしまう
『川だ!』
アリアスは残りの力を振り絞り、川縁に転び水に顔を突っ込んだ
『痛い!』
しかし冷たい水は顔の右半分に強烈な痛みを与えた
『─────うそだ…!こんなの…!』
月明かりの下、河面に写った己の顔は
赤く爛れ、ひどい火傷となっていた
~END~
(憎悪の象徴となれ)