act#35
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復活したサームのことはカーラーンに任せ、アリアスは再びペシャワールへと向かっていた
ザンデと合流したアリアスは、傷だらけのザンデに驚いた
『ひどい傷だな…大丈夫か?』
ザンデの顔や両手には無数の傷と乾いた血がこびりついている
やはり怪我をするな、という約束はそう簡単には守れぬものではないようだ
「銀仮面卿のおんためなら、身体の皮膚すべてをそぎとられようと、もののわずかではございませぬ」
ザンデは真っ直ぐとアリアスを見て言った
『ザンデ…その気持ちだけでも嬉しい。無事で何よりだ』
アリアスはほっとした表情を見せ、更に続けた
『それから良い報告を一つ。王都にいるお前の父上も無事に復活した』
「!本当ですか!?」
『あぁ、今はもう一人の万騎長とこれまでのこと…これからのことを話してもらっている』
「あの、銀仮面卿」
『なんだ』
ザンデは少し不安そうに聞いてきた
「父上が復活したということは…俺は、」
『ここまで来て父上が復活したから帰りますと言って、お前は帰るつもりなのか』
「!そんなことありませぬ!俺は俺の意思で貴女の傍にいたいと思っております」
ザンデは口にしてから、自分の言葉に恥ずかしくなった
兜を被っていて本当によかったと心から思った
『ありがとう、ザンデ。お前の口からお前の思いが聞けて良かった』
「銀仮面卿…」
アリアスは愛馬の手綱を持ち直す
『それで、アルスラーン一党はどうなった』
「!それです!実は、」
「銀仮面の君!」
アリアスとザンデの後ろから新たな声が響いてきた
色素の薄い髪を横で束ねた男と、その後ろに一人の少女が馬に乗ってこちらを見据えていた
『へぼ画家…また会ったな』
二人の前に現れたのはナルサスと、先日会ったアルフリードだった
二人だけで行動しているということはまだ他の一党とは合流出来ていないようだ
ザンデの傷の分、ザンデの働きが伝わる
「貴方もしつこい方だ」
ナルサスは、アリアスたちが待ち伏せしていたのだと思い込んでいた
アリアスはその思い込みを利用するか思案していた
「…一つ聞きたいことがあります」
『なんだ。絵画以外のことなら答えてやらぬこともない』
「貴方は一体何者なのです」
ナルサスの声は静かに、なにかを探っていた
「純粋なルシタニア人ではないのでしょう」
そう言い、ちらりとザンデを見た
先ほどから今にでも斬りかかってきそうな殺気を感じればザンデの忠誠心の深さが伺える
アルスラーン殿下を守るダリューンとザンデをナルサスは重ていた
ザンデと合流したアリアスは、傷だらけのザンデに驚いた
『ひどい傷だな…大丈夫か?』
ザンデの顔や両手には無数の傷と乾いた血がこびりついている
やはり怪我をするな、という約束はそう簡単には守れぬものではないようだ
「銀仮面卿のおんためなら、身体の皮膚すべてをそぎとられようと、もののわずかではございませぬ」
ザンデは真っ直ぐとアリアスを見て言った
『ザンデ…その気持ちだけでも嬉しい。無事で何よりだ』
アリアスはほっとした表情を見せ、更に続けた
『それから良い報告を一つ。王都にいるお前の父上も無事に復活した』
「!本当ですか!?」
『あぁ、今はもう一人の万騎長とこれまでのこと…これからのことを話してもらっている』
「あの、銀仮面卿」
『なんだ』
ザンデは少し不安そうに聞いてきた
「父上が復活したということは…俺は、」
『ここまで来て父上が復活したから帰りますと言って、お前は帰るつもりなのか』
「!そんなことありませぬ!俺は俺の意思で貴女の傍にいたいと思っております」
ザンデは口にしてから、自分の言葉に恥ずかしくなった
兜を被っていて本当によかったと心から思った
『ありがとう、ザンデ。お前の口からお前の思いが聞けて良かった』
「銀仮面卿…」
アリアスは愛馬の手綱を持ち直す
『それで、アルスラーン一党はどうなった』
「!それです!実は、」
「銀仮面の君!」
アリアスとザンデの後ろから新たな声が響いてきた
色素の薄い髪を横で束ねた男と、その後ろに一人の少女が馬に乗ってこちらを見据えていた
『へぼ画家…また会ったな』
二人の前に現れたのはナルサスと、先日会ったアルフリードだった
二人だけで行動しているということはまだ他の一党とは合流出来ていないようだ
ザンデの傷の分、ザンデの働きが伝わる
「貴方もしつこい方だ」
ナルサスは、アリアスたちが待ち伏せしていたのだと思い込んでいた
アリアスはその思い込みを利用するか思案していた
「…一つ聞きたいことがあります」
『なんだ。絵画以外のことなら答えてやらぬこともない』
「貴方は一体何者なのです」
ナルサスの声は静かに、なにかを探っていた
「純粋なルシタニア人ではないのでしょう」
そう言い、ちらりとザンデを見た
先ほどから今にでも斬りかかってきそうな殺気を感じればザンデの忠誠心の深さが伺える
アルスラーン殿下を守るダリューンとザンデをナルサスは重ていた