act#34
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『よくぞお止めくださいました、王弟殿下の部下のために…』
皮肉のこもった謝礼に、ギスカールは露骨に眉をしかめた
「そう決めつけることもなかろう。モンフェラートの武勇は、たしかにおぬしにはとどかぬ。だが、人望という点では、話が違うぞ。モンフェラートがおぬしの剣にかかれば、ここにいた騎士どもすべておぬしの敵となっていたであろうな」
その言葉にアリアスは眉を動かしたが仮面の下の表情は、ギスカールには分からない
「…銀仮面卿の前にどれだけの騎士が立ち塞がろうともこの私が全て切り伏せてやりますが」
「、カーラーン…」
アリアスの後ろで、カーラーンが平然と言ってのけた
その目は本気でギスカールも少したじろぐ
『…とにかく、これで大切な神旗は貴方の元へと無事に戻ったのです』
「そうだな…それに関しては、」
『礼はまた後日いただきましょう』
アリアスは仮面越しに少し笑みを見せ、ギスカールにうやうやしく一礼し、外套を翻させカーラーンと共に城壁を後にした
****
『ボダンはどうした』
アリアスは王宮を颯爽と、歩いていた
出来ることならこの期に、暗殺してやろうと思ったのだった
大司教が死に、聖堂騎士団の統制が取れなくなれば異教徒狩りも抑えることが出来る
「聖堂騎士団を連れて、王都を脱出しました…」
カーラーンの部下がそう伝える
『逃げ足の早い豚だな…』
「その、聖堂騎士団を止めるために王都の北方で聖堂騎士団とこちらの何人かの騎士がやり合ったのですが…」
『カーラーンの指示か?』
「いいえ…私はそのような指示は…」
二人は顔を見合わせる
一体誰がそんなことを…?と二人が考えていたときだった
「ボダンは逃げましたが、他は無事にございます」
ふと、懐かしい声が聞こえてきた
皮肉のこもった謝礼に、ギスカールは露骨に眉をしかめた
「そう決めつけることもなかろう。モンフェラートの武勇は、たしかにおぬしにはとどかぬ。だが、人望という点では、話が違うぞ。モンフェラートがおぬしの剣にかかれば、ここにいた騎士どもすべておぬしの敵となっていたであろうな」
その言葉にアリアスは眉を動かしたが仮面の下の表情は、ギスカールには分からない
「…銀仮面卿の前にどれだけの騎士が立ち塞がろうともこの私が全て切り伏せてやりますが」
「、カーラーン…」
アリアスの後ろで、カーラーンが平然と言ってのけた
その目は本気でギスカールも少したじろぐ
『…とにかく、これで大切な神旗は貴方の元へと無事に戻ったのです』
「そうだな…それに関しては、」
『礼はまた後日いただきましょう』
アリアスは仮面越しに少し笑みを見せ、ギスカールにうやうやしく一礼し、外套を翻させカーラーンと共に城壁を後にした
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『ボダンはどうした』
アリアスは王宮を颯爽と、歩いていた
出来ることならこの期に、暗殺してやろうと思ったのだった
大司教が死に、聖堂騎士団の統制が取れなくなれば異教徒狩りも抑えることが出来る
「聖堂騎士団を連れて、王都を脱出しました…」
カーラーンの部下がそう伝える
『逃げ足の早い豚だな…』
「その、聖堂騎士団を止めるために王都の北方で聖堂騎士団とこちらの何人かの騎士がやり合ったのですが…」
『カーラーンの指示か?』
「いいえ…私はそのような指示は…」
二人は顔を見合わせる
一体誰がそんなことを…?と二人が考えていたときだった
「ボダンは逃げましたが、他は無事にございます」
ふと、懐かしい声が聞こえてきた