act#33
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
『…あぁ、そうだったな』
しかしアリアスは感心のないような言い方をした
それも当然である
どうせ殺ったのは、魔導師の奴らだ────
一体何の目的かは知らぬが、アリアス自身に害はないので本当に気にはしていなかった
「聖堂騎士団の騎士団長が殺されて、ルシタニア軍は非常に緊迫状態が続いておるのですぞ。そんな中に貴女が一人突っ込んでいくなど…」
『別にわたしは王弟殿下の部下だろうが、聖堂騎士団だろうが自分に斬りかかってきた輩は斬るつもりだ』
平然と言うアリアスにカーラーンは頭を抱えたくなった
「…貴女が強いことは十分承知しておりますが、私が貴女を一人放り出す訳ないでしょう」
アリアスを見つめるカーラーンは真剣そのものだった
「復活したからにはこのカーラーン、何と言われようとも貴女の傍を離れずお守りすることを改めて誓います」
その目は真剣だった
────アルスラーンを追い、ダリューンとやり合ったときに心に決めたことだった
自分を必要としてくれたアリアスの傍を決して離れぬ、と
普通ならば、ナルサスやダリューンを味方につけたアルスラーンを羨むものだろう
それでもアリアスはカーラーンを選び、復活するのを待ち、見舞いにも何度も足を運んでくれた
そんなアリアスの傍にいて盾になり剣になることが自分の道だとカーラーンは誓った
『傍に、か────』
アリアスにはその真剣さが伝わったのか、アリアスも真っ直ぐとカーラーンを見つめた
『…帰ってきても誰かが待っていてくれるのは本当に心地の良いものだな…』
アリアスにとって傍にいたい、という言葉は今まで恋焦がれていた言葉でもあった
一人火事から生き延び、生きるために沢山の居場所を転々としてきたアリアスにとって傍に誰かがいて帰る場所があること───それだけで大きな幸せだった
それは一人になってから夢に見ていたものだった
『カーラーン、どうか…わたしの帰る居場所になってくれぬか』
アリアスは銀仮面を外して真正面か らカーラーンを見つめた
「貴女が望むのなら喜んで」
カーラーンは、優しい顔でアリアスの手の甲に口付けをした
「いつまでも、貴女の傍に」
~END~
(帰る場所)(帰ってきてくれる人)
しかしアリアスは感心のないような言い方をした
それも当然である
どうせ殺ったのは、魔導師の奴らだ────
一体何の目的かは知らぬが、アリアス自身に害はないので本当に気にはしていなかった
「聖堂騎士団の騎士団長が殺されて、ルシタニア軍は非常に緊迫状態が続いておるのですぞ。そんな中に貴女が一人突っ込んでいくなど…」
『別にわたしは王弟殿下の部下だろうが、聖堂騎士団だろうが自分に斬りかかってきた輩は斬るつもりだ』
平然と言うアリアスにカーラーンは頭を抱えたくなった
「…貴女が強いことは十分承知しておりますが、私が貴女を一人放り出す訳ないでしょう」
アリアスを見つめるカーラーンは真剣そのものだった
「復活したからにはこのカーラーン、何と言われようとも貴女の傍を離れずお守りすることを改めて誓います」
その目は真剣だった
────アルスラーンを追い、ダリューンとやり合ったときに心に決めたことだった
自分を必要としてくれたアリアスの傍を決して離れぬ、と
普通ならば、ナルサスやダリューンを味方につけたアルスラーンを羨むものだろう
それでもアリアスはカーラーンを選び、復活するのを待ち、見舞いにも何度も足を運んでくれた
そんなアリアスの傍にいて盾になり剣になることが自分の道だとカーラーンは誓った
『傍に、か────』
アリアスにはその真剣さが伝わったのか、アリアスも真っ直ぐとカーラーンを見つめた
『…帰ってきても誰かが待っていてくれるのは本当に心地の良いものだな…』
アリアスにとって傍にいたい、という言葉は今まで恋焦がれていた言葉でもあった
一人火事から生き延び、生きるために沢山の居場所を転々としてきたアリアスにとって傍に誰かがいて帰る場所があること───それだけで大きな幸せだった
それは一人になってから夢に見ていたものだった
『カーラーン、どうか…わたしの帰る居場所になってくれぬか』
アリアスは銀仮面を外して真正面か らカーラーンを見つめた
「貴女が望むのなら喜んで」
カーラーンは、優しい顔でアリアスの手の甲に口付けをした
「いつまでも、貴女の傍に」
~END~
(帰る場所)(帰ってきてくれる人)