act#33
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王都へ戻ったアリアスはカーラーンに今のルシタニアの状況を聞いていた
『わたしのいない間に随分と面白いことになっていたのだな』
「…面白いで片付けていいものなのですか」
銀仮面越しに笑うアリアスに、カーラーンは困惑気味に答えた
聞けば、イノケンティス七世はタハミーネとの結婚は断固譲らないようで
大司教ボダンは聖堂騎士団を連れて大きな顔をしているそうで
『王弟殿下は大変だな』
しかしアリアスは大して気にも止めることなく、バルコニーに立ち、当たり前のようにやって来たスルーシの頭を撫でた
「貴女は一応、その大変な王弟殿下の部下という立場なのですよ」
カーラーンは寝台から身体をお起こす
『分かっている。しかし、そろそろ王弟殿下の下にいるのも飽きたな』
「飽きた…?」
『アルスラーン王太子がペシャワールに着くのに時間がかかっているのも、な…』
「貴女が邪魔するからでしょう」
『王弟殿下の目もあるからな。それに…』
「それに?」
『これくらい切り抜けてもらわねば、パルスを任せられぬだろう』
「アリアス様…」
その言葉にどんな意味が含まれているのか、カーラーンには分からなかった
『…ところでカーラーン』
「はっ」
『身体はもう大丈夫なのか』
寝台から起き上がったカーラーンを見て、アリアスは聞いた
「傷も塞がり、体調も万全でございます」
カーラーンは寝台から下り、アリアスの前に跪いた
『そうか…無事に回復して良かった』
アリアスは仮面越しに本当に安心した表情を見せた
その表情に、カーラーンの表情も和らいだ
「ありがたきお言葉…」
『しかし…直ぐにここを出るかはまだ分からぬ。王弟殿下の味方をせねばならぬからな』
アリアスは剣を腰に差し直した
「一人で王弟殿下の元へ向かわれるのですか?」
『そうだが』
「先程も申しましたよね?聖堂騎士団の騎士団長が死んだと」
それはカーラーンが、ルシタニア軍の内情を伝えた中に入っていた情報だった
『わたしのいない間に随分と面白いことになっていたのだな』
「…面白いで片付けていいものなのですか」
銀仮面越しに笑うアリアスに、カーラーンは困惑気味に答えた
聞けば、イノケンティス七世はタハミーネとの結婚は断固譲らないようで
大司教ボダンは聖堂騎士団を連れて大きな顔をしているそうで
『王弟殿下は大変だな』
しかしアリアスは大して気にも止めることなく、バルコニーに立ち、当たり前のようにやって来たスルーシの頭を撫でた
「貴女は一応、その大変な王弟殿下の部下という立場なのですよ」
カーラーンは寝台から身体をお起こす
『分かっている。しかし、そろそろ王弟殿下の下にいるのも飽きたな』
「飽きた…?」
『アルスラーン王太子がペシャワールに着くのに時間がかかっているのも、な…』
「貴女が邪魔するからでしょう」
『王弟殿下の目もあるからな。それに…』
「それに?」
『これくらい切り抜けてもらわねば、パルスを任せられぬだろう』
「アリアス様…」
その言葉にどんな意味が含まれているのか、カーラーンには分からなかった
『…ところでカーラーン』
「はっ」
『身体はもう大丈夫なのか』
寝台から起き上がったカーラーンを見て、アリアスは聞いた
「傷も塞がり、体調も万全でございます」
カーラーンは寝台から下り、アリアスの前に跪いた
『そうか…無事に回復して良かった』
アリアスは仮面越しに本当に安心した表情を見せた
その表情に、カーラーンの表情も和らいだ
「ありがたきお言葉…」
『しかし…直ぐにここを出るかはまだ分からぬ。王弟殿下の味方をせねばならぬからな』
アリアスは剣を腰に差し直した
「一人で王弟殿下の元へ向かわれるのですか?」
『そうだが』
「先程も申しましたよね?聖堂騎士団の騎士団長が死んだと」
それはカーラーンが、ルシタニア軍の内情を伝えた中に入っていた情報だった