act#32
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『王太子一党はルシタニア軍…それからわたし共からパルスを奪い返せば、新しい国王となったアルスラーン王太子から新たな職と報酬をもらえる…もちろんそれを理由についている者たちではないだろうが、未来は保証されている』
アリアスは河面を見つめながら言う
『しかしわたしは…未来を保証出来ない…それでもザンデ、カーラーンはわたしについてきてくれた。それだけで十分だ』
「銀仮面卿…」
そう話す姿は儚く、一人の軍師ではなく部下思いの一人の王女の幻影をザンデに見せた
『だからそう卑屈になるな。ザンデがあの黒い騎士とやり合って生きて戻って来てくれただけでも本当に嬉しい』
アリアスは振り返り、ザンデの頬に出来た一筋の切り傷に優しく触れた
『だから、あまり大きな傷は負うなよ。お前まで病床についてしまったら寂しいからな』
「!」
アリアスはそう言い、愛馬に股がった
『ザンデ』
「は、はいっ」
ザンデは顔を真っ赤にさせて大きく返事をした
『わたしは一度、王都に戻る。王弟殿下が何やら用があることをすっかり忘れていた』
「は、はぁ」
『後はお前に任せる。上手く邪魔しつつもペシャワールに追い込め』
「御意のままに」
ザンデは、跪く
『それから、』
「怪我はするな。ですね」
ザンデは真っ直ぐとアリアスを見上げた
『あぁ』
アリアスは安心した表情を見せ、短く返事をすると愛馬の腹を蹴り、数騎 のザンデの部下と走り去って行った
ザンデはその姿が見えなくなるまで目で追った
「…なぁ」
「はっ」
ザンデは近くにいた部下に力なく話し方かけた
「…父上は俺が銀仮面卿に惚れたと申したらどんな顔をするだろうか」
その言葉に、声をかけられた兵士は水筒を落とした
~END~
(若騎士の一目惚れ)
アリアスは河面を見つめながら言う
『しかしわたしは…未来を保証出来ない…それでもザンデ、カーラーンはわたしについてきてくれた。それだけで十分だ』
「銀仮面卿…」
そう話す姿は儚く、一人の軍師ではなく部下思いの一人の王女の幻影をザンデに見せた
『だからそう卑屈になるな。ザンデがあの黒い騎士とやり合って生きて戻って来てくれただけでも本当に嬉しい』
アリアスは振り返り、ザンデの頬に出来た一筋の切り傷に優しく触れた
『だから、あまり大きな傷は負うなよ。お前まで病床についてしまったら寂しいからな』
「!」
アリアスはそう言い、愛馬に股がった
『ザンデ』
「は、はいっ」
ザンデは顔を真っ赤にさせて大きく返事をした
『わたしは一度、王都に戻る。王弟殿下が何やら用があることをすっかり忘れていた』
「は、はぁ」
『後はお前に任せる。上手く邪魔しつつもペシャワールに追い込め』
「御意のままに」
ザンデは、跪く
『それから、』
「怪我はするな。ですね」
ザンデは真っ直ぐとアリアスを見上げた
『あぁ』
アリアスは安心した表情を見せ、短く返事をすると愛馬の腹を蹴り、数騎 のザンデの部下と走り去って行った
ザンデはその姿が見えなくなるまで目で追った
「…なぁ」
「はっ」
ザンデは近くにいた部下に力なく話し方かけた
「…父上は俺が銀仮面卿に惚れたと申したらどんな顔をするだろうか」
その言葉に、声をかけられた兵士は水筒を落とした
~END~
(若騎士の一目惚れ)