act#31
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「やれやれ……流石は銀仮面の君……というべきか」
砂塵が収まるといくつかの岩の向こうに、いつだったかの宮廷画家────ナルサスがいた
表情はいくぶんか悔しそうにも見える
『久しいな、へぼ画家。大人しく家に籠って画力を上げることだけに集中していればいいものの、こんな辺境にまでやってくるとはな。風景画でも勉強にきたのか』
ナルサスは一度、アリアスの軽い悪口に本気で怒ったことがある
今回はその手には乗らない、とぐっと我慢する
例え、なんと言われても
「いつからあの仕掛けに気づいていたのです?」
『俺も軍師だ。絵は描かぬが軍師の考えることは軍師が一番分かる』
アリアスは馬上からナルサスを見下ろす
「……ところで貴方はこんなところに何用で?」
『アルスラーン王太子を探していることくらい貴様なら分かるだろう』
アリアスは冷静に答えた
「見つけ殺してルシタニアの国王にでも御首級を差し出し、報酬でももらうのか」
『そんなことより自分の仕掛けた罠で関係のないゾット族を巻き込んだのだぞ。責任をしっかりとるんだな』
アリアスは岩雪崩の犠牲になったゾット族をちらり、と見て馬の腹を蹴り道を引き返す
『────いいか。俺を止めるために関係のない人間は巻き込むなよ』
「!」
去り際に見せた表情を読み取るのは難しく、ナルサスは何やら考えこむようにアリアスの背中を見奥った
~END~
(その言葉の意味とは)
砂塵が収まるといくつかの岩の向こうに、いつだったかの宮廷画家────ナルサスがいた
表情はいくぶんか悔しそうにも見える
『久しいな、へぼ画家。大人しく家に籠って画力を上げることだけに集中していればいいものの、こんな辺境にまでやってくるとはな。風景画でも勉強にきたのか』
ナルサスは一度、アリアスの軽い悪口に本気で怒ったことがある
今回はその手には乗らない、とぐっと我慢する
例え、なんと言われても
「いつからあの仕掛けに気づいていたのです?」
『俺も軍師だ。絵は描かぬが軍師の考えることは軍師が一番分かる』
アリアスは馬上からナルサスを見下ろす
「……ところで貴方はこんなところに何用で?」
『アルスラーン王太子を探していることくらい貴様なら分かるだろう』
アリアスは冷静に答えた
「見つけ殺してルシタニアの国王にでも御首級を差し出し、報酬でももらうのか」
『そんなことより自分の仕掛けた罠で関係のないゾット族を巻き込んだのだぞ。責任をしっかりとるんだな』
アリアスは岩雪崩の犠牲になったゾット族をちらり、と見て馬の腹を蹴り道を引き返す
『────いいか。俺を止めるために関係のない人間は巻き込むなよ』
「!」
去り際に見せた表情を読み取るのは難しく、ナルサスは何やら考えこむようにアリアスの背中を見奥った
~END~
(その言葉の意味とは)