act#31
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「おれはヘイルターシュ。ゾットの族長だ!」
体格にふさわしい、大声で背丈もあるが肩幅や胴の厚さもかなりある
『………ご丁寧に名乗ってもらったが、悪いが貴様らに構っている暇はないので道をあけろ』
アリアスはそう言い、少しだけ下がった
ほんの、少しだけ
「ふん……奇妙な面などかぶりおって!ヘイルターシュの名を聞いたろう。そう簡単に盗賊が道をあけると思うか!助けてほしくば、馬からおりて剣と金をさしだせ」
『俺も一時期だが盗賊に世話になった。貴様らが物を盗むことを生業として、それらで生活を賄っていることも分かる……しかし今は何もやるものなどない。怪我をしたくなければ素直に道をあけろ』
ヘイルターシュの脅しは見事に突っぱねあげられ、かっとなったヘイルターシュは巨大な剣を振りかざしアリアスに襲いかかった
しかし、アリアスの反応はそれをしのぐ速さでヘイルターシュの剣を馬上でかわし、アリアスの愛馬は主人の心を汲み取りヘイルターシュに見事な蹴たぐりをお見舞いした
「ぐあ!」
ヘイルターシュは蹴りを食らい、転がった
『俺の馬は気性が荒い。踏み殺されたくなければ一族を引いて帰れ』
アリアスは一瞬、岩山の上を見て少しだけ下がった
「くそ…!」
ヘイルターシュは立ち上がり、剣を構えようとするが転んだ際に、捻ったのか立ち上がれない
「よくも親父を馬の足蹴にしたな!」
ヘイルターシュの前に現れたのは一人の少女だった
水色の布を頭に巻いた少女は短剣を構え、アリアスを睨んだ
『忠告はした。怪我をしたくなければどけろ、とな』
アリアスは馬上から冷ややかな視線を少女に送った
『小娘、さっさと親父と族の者どもを連れてここから去れ』
「ゾット族の族長の娘に逃げろって言うのかい!?」
『あぁ、そうだ。死にたくなければな』
アリアスが言った直後だった
「娘!離れろ!」
岩山の影から一人の男の声がした
とたんにアリアスとゾット族の間に、いくつかの岩が落ちてきて、砂塵を巻き上げた
アリアスは騒ぐ部下に冷静に下がれ、と命じ砂塵が収まるのを待つ
あと少しだけずれていたらこの岩の餌食になっていたのはアリアスたちだっただろう
現に岩の下には幾人かのゾット族が犠牲になったのだ
体格にふさわしい、大声で背丈もあるが肩幅や胴の厚さもかなりある
『………ご丁寧に名乗ってもらったが、悪いが貴様らに構っている暇はないので道をあけろ』
アリアスはそう言い、少しだけ下がった
ほんの、少しだけ
「ふん……奇妙な面などかぶりおって!ヘイルターシュの名を聞いたろう。そう簡単に盗賊が道をあけると思うか!助けてほしくば、馬からおりて剣と金をさしだせ」
『俺も一時期だが盗賊に世話になった。貴様らが物を盗むことを生業として、それらで生活を賄っていることも分かる……しかし今は何もやるものなどない。怪我をしたくなければ素直に道をあけろ』
ヘイルターシュの脅しは見事に突っぱねあげられ、かっとなったヘイルターシュは巨大な剣を振りかざしアリアスに襲いかかった
しかし、アリアスの反応はそれをしのぐ速さでヘイルターシュの剣を馬上でかわし、アリアスの愛馬は主人の心を汲み取りヘイルターシュに見事な蹴たぐりをお見舞いした
「ぐあ!」
ヘイルターシュは蹴りを食らい、転がった
『俺の馬は気性が荒い。踏み殺されたくなければ一族を引いて帰れ』
アリアスは一瞬、岩山の上を見て少しだけ下がった
「くそ…!」
ヘイルターシュは立ち上がり、剣を構えようとするが転んだ際に、捻ったのか立ち上がれない
「よくも親父を馬の足蹴にしたな!」
ヘイルターシュの前に現れたのは一人の少女だった
水色の布を頭に巻いた少女は短剣を構え、アリアスを睨んだ
『忠告はした。怪我をしたくなければどけろ、とな』
アリアスは馬上から冷ややかな視線を少女に送った
『小娘、さっさと親父と族の者どもを連れてここから去れ』
「ゾット族の族長の娘に逃げろって言うのかい!?」
『あぁ、そうだ。死にたくなければな』
アリアスが言った直後だった
「娘!離れろ!」
岩山の影から一人の男の声がした
とたんにアリアスとゾット族の間に、いくつかの岩が落ちてきて、砂塵を巻き上げた
アリアスは騒ぐ部下に冷静に下がれ、と命じ砂塵が収まるのを待つ
あと少しだけずれていたらこの岩の餌食になっていたのはアリアスたちだっただろう
現に岩の下には幾人かのゾット族が犠牲になったのだ